「表現とこころ賞」に参加してくれた記事まとめ④

連日の更新です。
また近日公開詐欺です。
そろそろ、前口上で書くことが無くなってきたので
早速やっていきます。
バックナンバーはこちら

まとめその①

まとめその②

まとめその③

それでは行ってみましょう。

※ナンバリングは前回の続きから
 敬称略


31、rin/ニチジョウのはらいっぱい

その場にいたらきっと柔らかい感情になるのだろうなというくらい、微笑ましいエッセイです。
暗い感情を取り払ってくれるのは、大きな喜びや激しい笑いではなく
このような日常の些細なところに潜んでいるんですね。
「たくさん食べなくても腹もちの良いニチジョウのひとツマミ。」という締めの一文がすっと心に入ってきます。
ちなみに僕が犬の絵を描くとたぬきになり、猫を描くときつねになります。


32、いいとも【suirindo】/美しさの誕生

「美しさ」とは何か。短いながらもその追求にかける想いが感じ取られる作品です。この問いには恐らく誰しもが納得する答えはありません。だからこそ我々はそこに自分なりの答えを見出すことが出来ます。
いいともさんはある女性との出会いにより、目が開かれたと綴っています。
こういった出会いは何にも変え難く貴重なものであり、是非ともその辺りも詳しく読んでみたいなと思います。
あらゆるものに触れ、いいともさんなりの美しいものを見出してくれればなと願います。


33、あきらと/無題

飾らない感情を吐露した作品です。
綴られる想いは、決して特別なものではありません。
けれどそれは確かにあきらとさんご本人のみのものであり、向き合わなければならないものなのでしょう。望むことは悪ではありません。けれど苦しみを伴います。
現実と理想の狭間で藻掻いた果てに、あきらとさんが思う「もう少しだけたしかなもの」を見つけて欲しいと思います。


34、ひかり/心の強さについて

ご自身の息子さんのことを綴ったエッセイ作品です。
受け止めるこころによって、悪意は悪意としての意味を失くし、善意として巡るものなのだと思わせてくれました。
想いは伝わると言いますが、好きだという気持ちもまた持ち続けていたらきちんと相手に伝わるのでしょう。
心の強弱とは一体何なのか。
語られる息子さんの心はきっと純真で、何者にも汚されることのない真空を感じさせます。そういう意味で捉えればきっと強い心なのでしょうね。


35、蝉緒 #リメイクマガジン /こころ=61 56 100(企画参加部分のみ抜粋)

こころというものを色で表現してくれた作品です。
色というのは不思議なもので、見る人によって様々な感情を与えてくれます。蝉緒さんに見える自身のこころの色は黄色。
その黄色をさらに突き詰めていった黄色が「色相61 彩度56 明度100」の彩りです。
この黄色が蝉緒さんのこころである理由や根拠はご本人もないと仰っていますが、僕はそれでいいのだと思います。
ただそう見えた。そしてこの色だと確信を持てる。
こころの一つの有り様なのだと思います。


36、ますこすこ/#呑みながら書きました フェチ発見記

呑み書き企画にも参加されている、だいぶ出来上がった(酔っ払った)作品です。申し訳ありませんがこれを書いている僕は現在素面です。
フェチというのは一見こじらせた性癖みたいな悪い側面が目立ちますが、個人のこころに訴えかけてくる美点として捉えることも出来ます。
ますこすこさんは「目フェチ」であるとのことですが、目は口ほどに物を言うという諺があるように、前後にある物語を妄想し、その葛藤を真実として捉えることに愉悦を感じるには相応しいのかもしれません。
ちなみに誤字ですが、「簿記が女性の背後を通り過ぎて」という部分がツボに刺さったことをここに報告しておきます。


37、チェーンナー (CHAINER/クサリみたいにつなぐひと)/モノがないなら、コトで! #表現とこころ賞

創作者ではないと自らを語るチェーンナーさんの作品。
表現やこころというものは、決して創作や作品だけに留まるものではありません。名前の通り、人と人とを繋げていく活動。今行っているものの先に見たいものがある。それは立派な創作者であり、表現者であると僕は捉えます。そして繋げることの難しさを想像すれば、チェーンナーさんは誰にも真似できない唯一無二の存在であり、自身という人間を高い次元で表現されています。
プレゼンター・企画者としての活動も楽しみです。


38、かなった(お正月モード)/NHK『クローズアップ現代プラス』中村哲医師 貫いた志

昨年亡くなられた中村哲医師をフォーカスした作品です。
自分は訃報が届くまで存在すら知りませんでしたが、様々な媒体での紹介を見聞させて頂きました。
「心を通わせる事の方が、武器よりも効果的だ」という言葉。
中村氏が実現させたかったものが道半ばで絶たれてしまったこと。いえ、絶たれてはいません。残された志(心)は受け継がれていくのでしょう。
人の生き様について再考させてくれる作品でした。


39、優まさる(永遠の57歳クリエーターコロッケ)/コロッケ定食

コロッケについて愛を語ってくれた作品です。
僕もまさるさんが好きなお肉屋さんにあるようなコロッケが好きなのですが、あの安心感みたいなものは一体何なのでしょう。
実際に作ってみるととても手間がかかるのに、お店だと何故か一番安かったりします。淡々と語られる文章の中に、これでもかというくらいのコロッケへの愛が溢れています。気がついたら名前にも入っていますね。
コロッケ定食のような人生。コロッケ定食のような文章。
優しく、安心感のあるものになると思います。


40、ちよこ/ぬくもり

言葉に込めた想いというのは我々の想像を遥かに超えた力を持っています。
水や花に綺麗な言葉を使えば、美しい結晶や花弁が出来上がるように、我々のこころもまたそうなのでしょう。逆もまた然りです。
何気ない一言が、誰かを救い、または傷つけます。
その危うさを身をもって体験されているちよこさんであれば、きっとこれからも表現される言葉にはそのリスクは低く、誰かの元へ綺麗に届くと思います。暖かさを感じられるエッセイ作品でした。


というわけで今回も10作品ご紹介させていただきました。
もうここにも書くこと無くなってきてしまったので、早めにしめます。
是非、皆さんの作品を読んでみてください。

その⑤は近日公開予定です。(つまり明日)

ありがとうございました。

貴方のその気持をいつか僕も 誰かに返せたらなと思います。