「表現とこころ賞」に参加してくれた記事まとめ①

昨年の11月13日から12月12日にかけて..梟.._さん主催で開催された
「表現とこころ」賞

なんと53作品が集まりました。
すごいですね。
その中で厳選に厳選を重ねて選ばれたのが
こちら↓

受賞した皆さま、おめでとうございます。
勝手に協賛者を名乗っていましたが、多くの作品が集まったこと自分事のようにとてもうれしく思います。
じゃあ僕が協賛者として何が出来るのだろう。
ただサポートして協賛者名乗って終わりか?
いやいや、全部読んだのにその感想も言わずして終われない。

というわけで、「表現とこころ賞」に応募してくれた皆さんの記事を
僕がじっくりと読んだ感想をここで述べさせてください。
順番はマガジンに入っている順です。
敬称略。

それでは行ってみましょう。

※この記事は主催者の..梟.._さんの許可を頂いて作成しています。


1、ほっころーむカフェ/ココロに触れるnote

誰かの記事が確かに自分の心に届く瞬間ってあります。
noteというSNSはそういった記事で溢れていますよね。
心が目に見えていたとしたら、きっとこうはならないのかもしれません。
暗い内容だったとしても、それはきちんと自分を見つめて言葉として表現して、明るいところへ向かっていくための準備。
無理矢理ではなく、ゆっくりでもいいかなと、ほっころーむカフェさんなりの速度でやっていこうという優しくも強い意思を感じました。
心の鍵は開けて待っておきます。


2、天海 悠/愛宕神社(下書きを曝すシリーズ)

神社の雰囲気って不思議ですよね。
堅苦しいだけではなく、けれど優しいだけでもない。
そんな曖昧な場所を詩として表現されています。
間に入る植物がひらがななのがすごく味があります。
愛宕神社って全国に900もあるんですね。
天海さんが訪れたような小さくてひっそりとした神社は
個人的に大好きです。
下書きから昇華してくれて嬉しいです。


3、ユッキー/ブーカブーカ

一度読んだだけでは、味わいきれない奥深さ。
これを僕はスルメ記事と読んでいるのですが、これはまさにスルメ。
読めば読むほど味が出る。
声に出して読んでみるとまた違った趣があります。
袋のようなものだという表現。
ただ1人、そんな寂しさと孤独の発露。
ブーカブーカという独特な言葉が響きます。


4、戸崎 佐耶佳/表現することは心の薬

表現するということは一体僕らにとってどんな意味があるのか。
戸崎さんにとって書いて表現することは薬。
制御できない波を、感情を、言葉として書き留めておくこと。
僕にもそういう側面が強くあるので、短いながらも凝縮された言葉に
強く響くものがありました。
戸崎さんが書き留める言葉が、自分の心をしっかりと守ってくれますように。


5、桃子/言葉という器によせて

言葉という器に自分の何を注ぐのか。
それは桃子さんが書くように決して自身の醜い何かを閉じ込めるためのものではありません。
言葉は道具であり、生き物でもあり、何れにせよ神聖で敬意を払うものであるということを再認識させてくれました。
添えられた色とりどりの写真からも、言葉に対する想いが伝わってきます。


6、cheki./表現をすることでじぶんの輪郭が浮かびあがり、色が濃くなる

自身の内面をさらけ出すのは勇気がいることです。
しかもそれを正確に伝えるのは難しい。
表現はこころを救いあげる最後の砦だと仰るcheki.さん。
頭で考えていることと、こころで感じたことの差に表現という道を見出しています。
表現をすることで自分でも気がつかなかった想いが見えてくるというのはありますよね。
だからこそ表現することはやめられないし、出来るのならばそれに素敵な色を出してあげたいと思わせてくれました。


7、岩代ゆい/風のこどもがバラの木に #表現とこころ賞

書くことは息をすることだと仰るその言葉に強い共感を覚えます。
しかし書くこと、言葉という古い友人のような信頼により掛かること無く
音を乗せるという表現にゆいさんの一つの可能性を見ました。
表現は自由です。書くことも描くことも歌うことも踊ることも作ることも。
母親の柔らかく優しい言葉に、やはり柔らかく優しい声音を乗せて表現してくれました。
上手いとか下手とか、表現することにおいてそれらは一切関わってきません。春が待ち遠しくなるような作品でした。


8、ぴぴぷる/海の上の観覧車

とても不思議な世界で進むお話。
不思議というのは少し語弊があるかもしれません。
ゆっくりと廻る観覧車と、お願いすれば何でも持ってきてくれるカモメ。
絵を描き最後には漕ぎ出していった少女。
観覧車の外で夜明けが楽しみになる主人公。
この作品に何か明確な意味や、観念のようなものを探し出すのは野暮なような気がします。
童話のようなゆっくりとした流れの中に潜んでいるものを好きに感じていいのかもしれません。


9、あゆみ|ひかりのいしむろ/言葉が使い物にならない時 #表現とこころ賞

分かり合うことのできない孤独は常につきまといます。
誰にとって何が「正しい」のか。
誰にとって何が「美しい」のか。
同じ言葉であるのに、用いる人が違えば全く反対の意味になってしまう恐怖。
独白のようなこの文章には、それでも強い意思があり、あゆみさん自身への渇望を感じ取れます。
言葉は表現や交流、意思疎通のための一つのツールであり、それが使い物にならない時、言葉を超える時、心の交流が生まれるのだろうかと悩ませてくれる作品でした。


10、たけのこ/noteにより『大海を知る』喜び

なにかのコンテストや賞に応募する時、選ばれなくてもいいやと本心から思っている人はいないでしょう。
皆がそれぞれの努力や熱意を込めて表現した作品たちです。
この文章を書くにあたって、たけのこさんはきっと勇気を要したと思います。ドキッとする内容でしたが、このnoteという場は「ライバルと師が同時にいるような環境」というのは言い得て妙です。
上を知り、そこに至りたいと思わせてくれることもあります。時には心折れそうな時もあります。
けれどここに集まっている作品は贔屓無くその人にしか出せないものであり、たけのこさんの仰る通り大海を知る喜びを知る場です。
もっと沢山の作品に触れたいなと、純粋にそんな気持ちにさせて貰いました。


という訳で、10作品をお送りいたしました。
まだ読んでないという方は是非読んでみてくださいね。
既に読んだという方ももう一度読むと新しい気付きがあるかもしれません。

その②は近日公開予定です。

ありがとうございました。

貴方のその気持をいつか僕も 誰かに返せたらなと思います。