メメント・モリをこんなにも爽やかに伝えられるってすごい(2020.3.26)

今日は短いのを一席。

巷でウワサとなっていた『100日後に死ぬワニ』
あらためて読みました! 今更すぎるー!!(笑)

まだ読んでない人はコチラ。1~100話まで一気読みしても15分くらいです。ぜひ!

▼ねとらぼ『100日後に死ぬワニ』(作・きくちゆうき)
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1912/29/news029.html


※※以下ネタバレあり。ぜひマンガを読んでからお読みください※※

で、皆様とほぼほぼ同じ感想だと思いますが・・・自分のメモ代わりに私の感想もm(__)m

・メメント・モリ(死を想え)。美しい花の静物画にあえて腐った(死んだ)花や果物を描いて死を警告していた中世の人に読ませてあげたい
・何気ない日常も、死(終わり)を意識することで輝いて見える
・「何気ない日常が送れていること自体が奇跡」という言葉があるが、このマンガ読むと実感できる
・生きてると、つらいこと悲しいことあるけど、
 それすらも生きていないと感じ取れないことだから
 生きているってそれだけで「ありがたい」
・われわれも「〇日後に死ぬ私」だ
・やりたいことはやっておこう、やれなくなるかもしれない!
・食べたいものを食べよう(ラーメン)!
・フラれてもいいから告白はしよう
・ラストが桜の季節になるように計算して開始したんだろうなあ
・ワニの日常と私のそれが重なりすぎてやばい!
・男の子ってのも、いいね(男同士の友情がさりげなくていい)

キャラクターがみんな「動物」ってのもいいですよね。
「擬獣化」したことが秀逸。
計算なのか無意識なのかわからないけど、キャラクターが人間だったら近すぎて重たすぎて読みにくかったかもしれないし。
(私もお仕事マンガを”動物”で描いているので勝手な親近感)

その後、なんだか炎上していましたが、作品に罪はなく(もしあの発表が本当なら)周りの「大人」の不手際だと思う。
まとめサイトで炎上内容をちょっとだけチラ見しましたけど、
ファン(受け手)心理を理解してなかったのだろうか…?
コラボグッズを作ること自体は別にいいし、私も買うかもしれないし買わないかもしれないけど、何するにしても、まずは作品と、作者と読んだ人たちの気持ちとリスペクトではないのか…。

それにしても、あれだけ炎上するということは
みんな架空のワニくんの死を悼んでいたんだね。
100日かけて、愛するようになっていったんだね。
あしたのジョーの力石徹の葬儀みたい。

とある作品があり、そのファンがいる。そしていつの間にか、作品を自分ごととして考えてる。

炎上したのを見て、私はなぜかちょっと心が温まりました(笑)

個人的には、このマンガはぜひ書籍化してほしいー。
いいマンガだし、折に触れずっと読み返したいから。子どもにも勧めたい。

・・・それにしてもなんで主人公ワニだったんだろう(笑) ほんと、秀逸だわー。


これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m