1月1日新聞記事~RCEP発効ほか

RCEP発効

RCEP(アールセップ)が1日午前0時をもって発行した。
RCEPは日中韓やASEAN諸国を中心としたアジア圏の経済包括協定だ。RCEPはアメリカが加盟していない。
TPPはアメリカを中心に中国経済に対抗することを目的としていたはずであるが、アメリカが不参加を表明したため、意義が薄れている。
RCEPは、中国が加盟に参加している。EUがドイツ第四帝国と呼ばれていることを嫌い、イギリスが離脱した。RECPも大中華帝国にならないか個人的には懸念している。
経済圏の規模も格段の差がある。TPPは人口5億人に対しRCEPは23億人。GDPではTPPは約13%に対しRCEPは約30%。
経済包括協定である。協定の目玉は、関税の撤廃。貿易品目の91%が関税撤廃となる。関税手続きの煩わしさもなくなり、メリットは大きい。
RCEPは日本にとって諸刃の剣である。輸出入ともに20%を超える中国は、日本の最大の貿易国である。韓国も第3の輸出国である。輸出面では期待できる一方、輸入面では、アジア諸国の安価商品が大量に輸入され、日本の中小企業との価格競争が始まる。日本企業の海外移転が増えることも予想される。日本の労働市場の需給バランスが崩れ、賃上げの枷になるのではなかと考える。
他に何が課題となるのか、実体経済に接していない私にはわからない。
人口減により国内市場が縮小していく日本にとっては、参加しない選択肢はない。上手に付き合って、将来の日本経済の新しい形を構築してほしい。

水素トラック公道実験へ

いずずとホンダが水素で走る燃料電池(FCV)の大型トラックを行動で走行実験をさせることになった。
運部門のCO2排出は、自家用車45.9%、トラックなどの貨物自動車36.8%となっている。
トラックなどの脱炭素化は、全体に及ぼす影響は大きい。
興味深いのは電気自動車ではなく、水素自動車であること。大型自動車は電気自動車では対応できないのかもしれない。


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