保険の基本の型について考える。〜掛け捨て保険

変額保険に加入した人から相談を受けて、契約内容を見てよく考えていると、一つの答えにたどり着つきました。

保険は、発生確率は小さいけど、起きてしまうと損害が甚大になるものを保険でまかなう。
それ以外のものは、あまり必要ないということです。
先日の例を再掲載しますが、
例:T社の年金介護保険を35歳で加入(男性)
月額保険料2410円(10年有期:年50万円支給)
要介護2の状態で支給
掛け捨て保険です。
この場合、要介護2になった場合は、保険料払込額をはるかに超える保険金がもらえますが、要介護2にならなかった場合は、かけ損です。

500万円の保険金を年金形式でもらう保険です。
保険料は終身払い込みですが、月額2410円なら2074月払い続けると500万円に達します。
つまり、保険金をもらうなら、かなりお得という事です。
条件が要介護2ですから、もらえないと丸損です。
これが掛け捨て保険の仕組みです。

しかし、介護の状態になった場合は、生活に及ぼす影響は甚大で、日常生活費では賄えません。
かといって、起きるかどうか分からないことにだけのために500万円準備するするのも、考えものです。

こうした場合に保険が必要なのだと私は思います。
少ないお金で大きな補償です。

現役時代に、世帯の収入を支えるお父さんが亡くなったとします。
この場合、残された家族への生活費を賄うことができなくなります。
そこで、掛け捨ての生命保険の出番です。
次々に安い保険料で、亡くなったは場合の多額の保険金をもらう。
もちろん、保険金の設定は、残された家族の生活費を賄える分だけは、カバーしておかなればいけません。

他には、火災や災害に関する保険も必要です。

変額保険保険の契約内容を見ていて、そもそもこの保険は必要なのか、わざわざ保険で積み立てをする必要があるのか。
メリットはなんだろう?
と考え続けていますが、メリットを見出すことはできません。
なぜ、流行っているのかな?
理由があるはず。
でも、見当たらない。

この保険は、誰得?
と考えると、保険会社しか頭にうかびません。
リスクは、全て契約者が背負い、多額の手数料だけ保険会社が徴収。
保険会社は、リスク0です。

変額保険の契約内容を見ると、いつも、モヤモヤします。

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