原油価格の指標がなぜ先物なのか

原油価格の動向を探る指標は、原油現物価格ではなく、原油先物価格である。なぜ、先物なのか調べてみた。

原油価格の取引に
1 現物取引
2 先渡取引
3 先物取引
がある。
現物取引と先渡し取引は、取引の基準が整備されていなく、公開されにくいため、価格の動向を探るしようとなりにくい。
一方、先物価格は、
〇単位、取引本牧、取引の満期日、決済方法などが標準化していること
〇多数取引参加者がいること
〇取引所取引において公開されていること
から、原油価格のの動向を探りやすい。

現物取引は、契約時点の価格で契約ををして取引をすることです。
契約時点の需要が反映されますので、価格は刻一刻と変わりますから、価格動向を探る指標とはなりにくい。
スポット取引とも言います。

先物取と先渡取引は、現物取引から派生した取引(デリバティブ)です。
どちらも
①将来の特定の時点に(例:3月1日)
②特定の資産を(原油)
③特定の金額で(例:100円/L)
売買することをあらかじめ約束して行う取引でです。
違いは
先物取引:取引所取引(取引所での取引)
先渡取引:相対取引(店頭取引)
です。
先渡取引は、店頭での取引ですから、価格も個々ばらつきもありますし、取引が公開されていないため価格の動向を探る指標となりにくい。
先物取引は、取引所で公開され多数の参加者がいること、将来の特定の時点(例:3か月後)までの価格の変動リスクを回避できることから、価格の動向を探る指標としやすい。

私が調べた原油価格の指標が先物である理由です。

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