日本はなぜデフレだったのか?を考えてみた
今日、知人になぜ日本はデフレになったのか?と聞かれた。
日本の経済が低成長のため、賃金が上がらなかったことが原因ですと苦しまぎれに答えた。
それ以上、言葉出ない。
恥ずかしながら原因について、考えたことがなかった。
改めて、日本がデフレになった原因を考えてみた。
1つに工業製品をより賃金の安いアジア諸国から輸入するようになったことでないかと考えた。
家電量販店に行くと、白物家電は、中国製品であふれかえっている。日本メーカーの製品でも海外生産であることが多い。
NECのパソコンも中国で生産されていると聞くし、半導体は台湾や中国に日本は負けている。
造船業は韓国や中国が強い。
白物家電にしても、造船業にしてもかつては日本の主要産業の一つであった。
安価な海外製品を輸入する一方、日本では新しい産業が育っていない。
内需が拡大しないから賃金が伸びない。
製品は安い、賃金は上がらないからデフレに陥った。
裏を取ったわけではないが、そのように分析できないだろうか。
消費を刺激するために、2016年から異次元の金融緩和が始まった。
市場にお金がたくさん流れ込んできた。
どうなったかと言うと、だぶついたお金は投資に回り、株価だけが上がった。
企業は内部留保を増やし、労働者の賃金は上がらないままという状態になった。
賃金が上がらないから、個人はますます投資に熱を上げる。
大半は外貨へ投資。
余ったお金は、投資でも輸入製品でも海外にお金が流れている。
国内でお金が回らないから、景気が回復せず、デフレも脱却できない。
この度、岸田政権は、企業へ賃金の値上げを要求した。
労使交渉に国が介入するのは、資本主義の根幹を揺るがす由々しき事態である。全体主義的な動きを見せる現政権を私は懸念しているが、企業は賃金を上げる動きを見せている。
内部留保が労働者に回り、内需拡大につながることを願いたい。
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