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ひとり法務で諦めたものを若手コミュニティで取り戻しに行く話

前回のnoteで「U-35の飲み会を開きたい!」と言ってから、話が色々と進んで開催日程が決まり、事務局と登壇メンバーが決まり、参加枠40席が埋まり、あれよあれよという間にいろんなことが進んでいきました。

U-35ではない先輩方も、RTで協力してくださったり、社内の若手に声をかけてくださったり、応援の声をいただいたりと、本当に心強いです。改めて、法務の人たちって優しい方が多いんだなぁと感銘を受けております。

絶賛準備中のこのイベントですが、せっかくなのでその過程で考えたことを書き残しておこうと思います。(なお、イベントはすでに満席の予約をいただいております。申し込み間に合わなかった方すみません。)


簡単な自己紹介

最初に簡単に自己紹介させてください。LAPRASで法務部門の責任者をしています、いいだです。LAPRASでは法務全般にプラスして、働く環境づくり、新入社員オンボーディング 等 興味のある仕事を欲張ってやらせてもらっています。サメが好きでお調子者な、一人法務担当です。

事務局メンバーとのやりとりで思い出した、仲間がいる心づよさ

今回イベントを開催するにあたって、まずは事務局を手伝ってくれるメンバーnoteで募集しました。正直、スタッフの交通費すら出せない自主企画なので最初は1人で全部やろうと思っていたのですが、SNSの反響等を見て、色々と手が回らなくなる未来が見えて今回募集をかけることにしました。

するとありがたいことにnoteを出した当日からDM等でご連絡いただき、あれよあれよというまに最強のメンバーが揃いました。事務局メンバーが多すぎると、逆に「居るだけで何もやっていない」メンバーが出てしまうので、この時点で申し出をごめんなさいした若手の方います。すごく申し訳ない気持ちもありつつ、みなさん参加申し込みできた様なので、当日参加者としてぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。

事務局メンバーのSlackを作り、キックオフを設定し、ある程度私で大枠を決めたものに対してレビューをもらったり、意見を出してもらうことが始まったのですが、まぁこれがなんと快適か…。

自分が作ったロゴの英語の誤りだったり、自分ではできないGASだったり、地味に面倒な会議の議事録だったり、そもそも手が回らないケータリングだったり…それまでは「やりたいことリスト」が週末にちょこちょこしか消化されなかったのに、MTGした次の日には全部のリストに担当が決まって進んでいて、チームの強さを感じました。

思えば、自分と同じスキルを持つ人たちと「チーム」で仕事をしたのは、2社前の士業事務所時代以来です。もちろん現職でもアシスタントの方やCorpのメンバーがいるけれど、お互いに異なる専門性ではあるため、横並びというよりは背中合わせの戦友みたいなイメージの方が強く、今回の二人三脚のような関係性は本当に久しぶりでした。というか、もはや二人三脚でもなくて、同い年くらいのメンバーがいいだの乗る神輿をワッショイワッショイしてくれる感じで、気づけばいろんな準備が進んでいて、本当に感謝しています。

申込者とのやりとりで思い出した、後輩がいることによる効果


もう一つ、今回の一連の「やりたい〜募集」までの間に、何人かの若手法務の方とDMをする機会があり、それも少し懐かしさを感じました。現職では自分が教えてもらうことはあれど、自分が誰かに教える場面はほとんどないので、「質問に対して言葉を選びつつ、相手の今後のためになるように、自分なりの意見を届ける」という体験をして、かえって自分自身の考えが整理されたり、もっと頑張ろうと意欲が出たりしました。

そういえば、2社前の事務所の時も、後輩に色々と教えるために勉強しているような節もあったし、やっぱり誰かの目線というか、自分を見張る存在としての後輩って大きいなと。また、事務局・登壇メンバーにも自分より若い方がいるので「その人たちの今後のためになるように」と考えることで、逆算的に今の自分を振り返ることもできて、これは今回企画しないと通常業務からはなかなか派生しないものだなと思いました。

そして私は32でかつ主催者という目立つポジションなので、おそらく本番ではもっといろんな「若手」の方とお話しすることになり、そのための準備やその後に考えることで、自分自身も成長するんだろうなと思っています。

もう現時点で、まだ日程決まって席が埋まっただけなのに、イベントのおかげで色々と得るものがあって、本当に勇気を出して企画して良かったなと。

息抜きにどうぞ:失敗談


なんか全部上手くいっている様な書き方をしていますが、実はすでにちょこちょこした失敗談はあります。先に会場と日程を決めるべきだったのに、10人近い運営メンバーを決めてしまったので、その10人に日程調整で逆に当初予定していた会場が使えなくなってしまったり。

あとはキックオフも10人全員の予定が合わずに、まさかのお盆設定になってしまい、さらにお盆の時期だから誰かしら連絡が取れない人が出てきて、いろんなものが当初は決まらずに宙ぶらりんになったり…。

次やるときはまず会場と日程を決めてから、運営スタッフを募集して、お盆の時期に走り始めるのはやめようと決意しました。

ひとり法務として私が諦めたものを、コミュニティで取り戻しにいく

イベント準備でひとしきり感動しているのですが、これっておそらく私が「ひとり法務」になって3年、諦めてきたものを取り戻しているからなんだと思います。法律の相談ができて同じプロジェクトを任せあえる同僚、頼ってくれる後輩、その条件が揃うにはおそらく最低でも3,4人規模の法務で働く必要があります。

実際に知り合いのひとり法務の人たちが転職する理由とかも「他の人と研鑽し合いたい」「質問できる人が社内に欲しい」とかで、その気持ちもめちゃくちゃわかる反面、今の会社を辞めたくないけど仲間は欲しい私には何ができるんだろう…と思っていました。

もしかしたら、その解決方法はコミュニティかもしれないなと、企画しながら最近は考えています。実際に、法務互助会というコミュニティがあるおかげで、「法務の先輩がいること」を私は諦めずに済んでいて、色んな社外の法務の先輩が、私を見守って育ててくれている実感があります。実際に一緒に勉強会やったり、飲みに連れて行ってくれたり、人生相談に乗ってくれる社外の先輩たちが、幸運なことにたくさんいます。

だから、当初は全くそんなつもりなく企画したのですが、今度は若手のコミュニティを企画することで、ひとり法務として私が諦めたものを取り戻せたら。ずっとひとり法務でも、複数人の法務の人と大きくは変わらず、成長を続けられることが証明できたら。なんて、欲を出して大それたことを考え始めました、という話でした。

ちなみにリーガルテック各社さん!若手法務の交流会はかなり影響範囲広いのでおすすめですよ!ぜひ企画してください!!笑(たくさんイベントがあった方が、参加できる人も増えるし交流も深まるので、必死のアピール)

9月のわかほう(U-35若手法務の会)が楽しみです。準備、頑張ります!

ペンたては誕生日に母が送ってきてくれました

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