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エックスサーバー同士で引っ越すときのツボ

この話の経緯。今、エックスサーバーの契約が複数あって、そのうちの1つが今月末に更新がある。いろんな検証に使ってきたので環境設定が散らかってる。この機会に必要なウェブサイトだけ引っ越して解約することにしました。同じレンタルサーバー会社の同じプランなので簡単そうですが、気をつけないと長時間のWebサイト停止したままなってしまうハマりポイントがあるのでノートに残しておきます

システム環境。WebサイトはWordPressで作成されている。引っ越し元も引っ越し先も使用しているのはエックスサーバーのスタンダードプラン。今回は設定の必要はないですけどもドメインはお名前ドットコムで管理してます。

注意しておくべき点。すでにエックスサーバーに登録されているドメインは別のサーバーで登録することはできません。サーバーパネルでドメイン登録をしようとすると、すでにそのドメインは使用されていますという旨のエラーになります。これがどういう影響が出るかというと引っ越し先のサーバーにWebサイトを構築しておいて、後からネームサーバーを変更して参照先を切り替えるという方法は使えないのです。

引っ越し方法1。現サーバーのドメインを削除してから、マッハのスピードで新サーバーにWebサイトとメールなど全て構築する。

メリデリ。解決法その2よりも手順が簡単であることがメリットです。元サーバーでドメインを削除した瞬間にWebサイトもメールも使えなくなります。新サーバー側で環境構築が終わるまでその状態が続きます。バックアップしておいたデータをリストはすればうまくいくはずなのですが、作業を始めた時には引っ越し前のサイトのデータは削除されているので何か問題があった時に作業の切り戻しができません。走り出したら引っ越しが終わるまで突っ走るしかありません。

引っ越し方法2。一時的に別のレンタルサーバーに引っ越してから新サーバーに引っ越しをします。一度、外に出てから中に戻ってくる、三角跳びみたいなイメージです。レンタルサーバーが3台ありますが、構築されているデータはどれも同じです。どのレンタルサーバーをインターネットに公開するかを切り替えができるので、問題があったら切り戻しができます。Webサイトの停止時間はゼロです。メールは取りこぼしは業務時間外に行うことで最小に抑えることができます。

例えば一時的に引っ越すのがロリポップサーバーなら、後でネームサーバーを設定することができるので、一通りの構築作業が全て終わったのを確認してから切り替えることができます

【図1】ロリポップサーバーの設定画面

メリデリ。ウェブサイトもメールも停止しない。もし何か問題が起きてすぐに元の状態に戻せるメリットです。まともなシステムベンダーに依頼すればこの形で提案してくるでしょう。システム屋さんがシステム障害起こしちゃったらお前ら何しに来たんだって思われますからね。デメリットとしては工数が増えます。時間もかかります。こんな見積もり送ったらボられてんじゃねえのって思う方もいるかもしれませんね。

引っ越し方法2はエックスサーバーのテクニカルサポートに相談した時に提案されたやり方です。この提案をみたら、そんな面倒なことするなら、そのままエックスサーバーに戻ってこなくてもよくね、って思うでしょう。顧客の流出に繋がるような提案をよく出してきたもんです。

エックスサーバーのマニュアルに記載が関連する情報があります
ホームサポートよくある質問マルチドメイン設定方法
Q.異なるサーバーIDへドメイン運用サーバーを変更したいです。
https://www.xserver.ne.jp/support/faq/faq_domain_multi_setting.php#05

コイツめんどくさい話をしてるけど、WordPressのプラグインでできるんじゃないのと思う方もいるでしょう。もし、そんなプラグインがあったら私にも教えてください。プラグインじゃできないと思ってます。サーバーパネルの中に引っ越しツールがあります。スクールのネーミングからすると期待が高。ところですが設定画面を見てもらうと分かるのですがサーバーを指定する部分はないんです。

ウェブサイトの引っ越しはレンタルサーバー会社が違うとPHPのバージョンにはMySQLのバージョンドキュメントルートが違ったり他にもキャッシュ設定とかWebフォントとか環境際があって色々気を使うことがあるのですがてん同じレンタルサーバー会社の同じプランを契約しているのにさくっと引っ越すことができませんでした。一度ドメインを消してから再登録するという方法をコーポレートサイトが表示されないだけなら業務に支障はないと思いますけどもメールが止まってしまうんですよ。ウェブサイトの引っ越しというと見落としがちですがメールが止まってしまうんですよメールの送信は普及してから謝罪すれば済むことですが受信メールを取りこぼしてしまうとメールが来たかどうかしたらわからないあまり大事なメールが来ないことを祈ります。

メールに関して制限事項があります。一次サーバーを使っている間に送信したメールと受信したメールはなくなります。もう少し正確に言うと一次サーバーから引っ越し先サーバーに切り替わった時にバックアップしていたデータの状態に戻ります。引っ越し中でもメールの送受信はできるんですよ。引っ越し先サーバーに切り替わった瞬間にタイムマシーンに決まって過去に戻ったみたいに元の状態に戻ってしまいます。今のところこれを回避する方法を検討していますが解決してません。影響を最小限にするためには1次サーバーを使う時間を短くするような工夫が必要です。

まとめ。同じレンタルサーバー会社の同じプランの引っ越しがこんなにハードルが高い。サーバーパネルは専門知識がなくても操作ができるように設計されてます。機能も豊富です。その結果、何台もサーバーを契約しているようなヘビーユーザーが他社に流出してしまうような構造を作ってしまったのは皮肉ですね。

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