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12/23 北海道新聞朝刊生活面(16面〜17面)の子ども食堂に関することで私のコメントが掲載されました。

 1日遅れてしまいましたが、昨日、12月23日(祝・金)の北海道新聞朝刊生活面に、北九州市の公営の子ども食堂を紹介する記事の中の、道内の子ども食堂に関するところでコメントを掲載していただきました。

※新聞は著作権があるので全体をひいて掲載しています。

 上記画像の「道内は各地に40カ所」という囲みの記事で、専門家「問題貧困だけではない」という私のコメントの一部も見出しになっています。

 私のコメントの前には札幌で初めて子ども食堂を開設された方のコメントが掲載されており、その次に私のコメントを掲載していただきました。

 私に関するコメントは、

 子ども食堂について、北翔大学大学院人間福祉学研究科の飯田昭人准教授(43)は「子どもは身近な大人をモデルにして自分の生き方を決めていく。子どもがさまざまな大人と関わり価値観を養える点でいい取り組みだ」と評価した。一方で、「子どもの貧困だけが独立した問題なのではなく、孤食、不登校などを含め『子どもの生きにくさ』にどう対処するかを官民一体で考えることが重要だ」と強調した。

 子ども食堂のことに関する前に、私事で恐縮ですが、大学では教員養成課程の大学で障害児教育を専攻していました。その後、子どもと家族の悩みや問題に携わることを目指し、臨床心理学を中心に学べる大学院に行きました。

 精神科病院心理士を函館で、私立中・私立高のスクールカウンセラー、フリースクール指導員、大学カウンセリング研究所心理士、地域療育センター心理士などを東京の大正大学大学院在籍時に経験しました。その後は、大正大学大学院博士後期課程を満期退学し、北海道警察本部少年課少年心理専門官を5年、現在の北翔大学心理カウンセリング学科の教員になり10年目になります。

 前半のコメントも後半のコメントも、障害児教育や臨床心理学などの単一の学問ではなく、また「子どもの貧困」や「不登校」「非行」「発達障害」など、子どもの問題や悩みなどを単一に語るのではなく、「子どもの問題はいろいろなものがつながっている」という視点で語らせていただいたものです。

 子ども食堂についても、「利用できる」という表現が多い、生活困窮家庭の子どもたちに特にターゲットを絞っているクローズドな形のものが少数、そして「参加できる」という表現が多い、生活困窮家庭の子どもたちだけではない、地域を巻き込む形でオープンに運営されているのものが多数存在していると思います。

 子どもの居場所づくりという観点は、子ども食堂に限りません。学校も本来はそうあるべきですし、フリースクール、児童養護施設などもそうでしょう。また、ツイッターなどのSNSで緩やかにつながる仕組み、シェアハウスやゲストハウスなどの交流も、居場所づくりという視点から考えることができるでしょう。

 臨床心理や社会福祉、教育などの専門性も大切ですが、それを越えた、チルドレンファーストの視点で、専門家も非専門家もともに対話を進めながら、子どもの貧困やその他の問題を考えていくことが求められていると考えます。

 

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