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ケアーマネージャーの皆様の前でお話をさせていただきました!

 平成28年6月24日(金)、札幌市西区民センターにて、札幌市介護支援専門員連絡協議会西区支部の講演会講師を務めさせていただきました。約60名ほどのお申し込みをいただいていると事前にご連絡を受け、会場はけっこういっぱいな感じでした。

 私、これまで学校の先生や一般市民向け、そして私と同様臨床心理士向けの講演などが大半で、いわゆるケアマネージャーさんたちが主の講演会は初めてでした。

 今回は、『相談援助の仕事に携わるということ�~理論・技術・経験と人間性の循環から~』というテーマでお話をさせていただきました。

 内容としては、①様々な障害や疾病について、②相談を受けるということはどういうことか、③介護者のストレスについてを予定していましたが、①と②でだいたい時間となりました。見通しの甘さを反省しつつも、参加してくださっている皆様の表情などを見て、どういうお話をするのがよいのか考えました。

 講演当日の北海道新聞の朝刊生活20面(6月24日)では、「知りたい介護の基本」で「ケアマネ交代してもらえる?」というコラムがあり、そのお話を参加者の皆様にお伝えしました。利用者だけの言うことを聞く御用プランになってはいけないというコラムでの主張が最もであること、しかし、やや無謀と思われることを主張する利用者さんを、ただ「厄介な利用者」という括りでしか見ないのは、それはそれでよろしくないのではないか。そこにある利用者さの「想い」を、私たちはどの程度自分の責任の負える範囲でくみとり反映していくかは、私たちの力量の問題でもあり、研鑽を積み続けることでしか、専門職としての役割は果たせないのではないかということをお話させていただきました。

 その他、統合失調症やうつ病、認知症という病気のお話、特に認知症からくる物とられ妄想のお話などをさせていただき、その後、相談について少しお話をさせていただきました。

 また、介護をはじめとする、福祉領域を志望する学生が減ってきていることも話題にさせていただきました。大学としてももちろん努力をして、実践の現場に行っていただく努力を怠ってはいけませんが、参加者の皆様の業界・現場でも若い人がなかなか志望しないことを考えていただき、現場と大学での連携が強く求められると思うということもお伝えしました。本学の健康福祉学科もこの問題に強く危機感を抱いています。

 温かい雰囲気で迎えていただいたことが、正直うれしかったですし、ご質問などもいただけ、私自身、気づきや課題をいただけた時間でした。

 ご準備をいただきました、札幌市介護支援専門員連絡協議会西区支部の皆様に深く感謝申し上げます。








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