創作好き女オタクが「古の携帯サイト」と「SNS全盛期」の狭間の携帯サイトあるあるを語りたい
こんにちは。
突然ですが、「古の携帯サイト」と聞いてどんなものをイメージしますか?(ここで何もイメージできない場合、今回の話にはまったくピンとこないかもしれません)
特にオタク文化に造詣の深い方々は、おそらくこんな感じのものを思い浮かべた方が多いのではないでしょうか。
†あなたは⚪︎人目の迷い人†
キリ番踏み逃げ厳禁
ダミーエンター、ネチケット講座
こんな感じの共通認識がある方はウェルカム。
いまいちピンとこない方は残念ながらこの先もたぶんピンとこな続けると思うのですが、ご容赦ください。
そして、冒頭の質問の答えなのですが、見せておいてさっきのは違います。
今回フィーチャーしたいのはこっちです。
今回取り上げたいのはこちら。
あの頃の俺たちが憧れた、「とにかくおしゃれ全振りの携帯サイト」です。
大体、「懐かしい携帯サイト」の話をするとき出てくるのはいわゆる厨二病と呼ばれるようなタイプのサイトがほとんど。
あるあるネタで盛り上がるときも、この辺りばかりが取り沙汰されるように感じています。
ですが!!
あったんです!!!
「いやー黒背景に蜘蛛の巣はちょっとダサいよな」と斜に構えつつ、まだSNSには移行する前の、「おしゃれに携帯サイトやっていきましょうや」の時代が!!!
そして私はちょうどその過渡期にシコシコと携帯サイトを作っていたんです…。
あるあるネタとしては見過ごされがちな「狭間の時代」の携帯サイトあるあるを、今日はここに発表させてください。
狭間の時代の携帯サイトあるある9選
①とにかくシンプルにしたい
まず見ていただきたいのは「古の携帯サイト」のデザイン。
基本的にゴテゴテ・ゴシック・素材多めの黒背景が人気でした。
対して「狭間の携帯サイト」はこちら。
極力無駄を減らした(減らしすぎてところどころ意味がわからなくなった)ミニマムなデザイン。
この後触れようと思っているあるあるポイントもいくつも散りばめられています。
②サーバーは「ナノ」使いがち
元々人気の高かったフォレストページや魔法のiらんどなどは、供給過多になりちょっと「ダサい」印象に。
サイトのトップの印象で作品の雰囲気も予想されてしまうので、そこを左右するサーバー選びはかなり重要でした。
そこで台頭してきたのが「ナノ」。広告が少なくカスタマイズ性が高い。なによりおしゃれなサイトはみんな使ってる…!と、みんなこぞって使うようになりました。
ただし、この頃流行り出したナノやXRIAなどの広自由度が高いサーバーはその分タグなどの知識が必要になります。
私はナノにはなんとかついていけましたが、Xria(Xrie)は難しすぎてちんぷんかんぷんでした。
※ナノ、リゼは2010年ごろは広告がテキスト1行程度を売りにしていましたが、現在はバナー広告に変更されています
※Xria(と姉妹サーバーのXrie)は現在閉鎖されています
※フォレストはフォレスト+というスマホ向けの新サービスを展開されているようです
③長いプロフィールはダサい
まず「古の携帯サイト」のプロフィールがこちら。
この調子で100問答え続けます。ものによっては一問二答くらいしてたりするので、本当にずーーーっと自分語りをしている。でもこれが楽しかったんです。楽しかったよね??
続いて「狭間の携帯サイト」はこちら。
こんな感じで、必読やトップページのはじっこに3行くらい書くのが最高にクールでした。
ミステリアスな雰囲気を出すために、本当は100問でも200問でも答えたいのに口を噤む…これがこの時代のおしゃれです。
(あとこの時代- - - キリトリ - - -流行りましたよね??これも最高にかっこいいと思ってた……)
④でも日記とかリアルタイムは書きたい
多くを語らないのがかっこよさではあるものの、自己顕示欲があるからサイトなんてものを作るわけで。
Twitter(現X)などが現れる前はサイト内の「日記」や「リアルタイム」で生存報告をしていました。
大抵の人はメインコンテンツよりこちらの更新ばかりしていたのでは…。これは「古の携帯サイト」から連綿と続く伝統です。
今思えば自分しかいないしフォロワーがいるかもわからないタイムラインを更新し続けているようなものなので、ちょっと怖いかもしれません。
ちなみに、昔のサイトを発掘していて見つけた私の""マジ""のリアルタイムはこちら。
これが16歳の""マジ""です。目を逸らすな。
でも本当におしゃれなサイトはこんなこと書いてなかったと思います。俺がダサいだけ。
⑤コンテンツ名をとにかく短縮したい
「必読」「First」などの文言で作られていたページは「1st」「info」など簡潔にされました。
それが行きすぎて2文字……いや1文字……と、おしゃれサイト界隈では文字削りチキンレースが行われていたんです。(別にチキンレースではない)
他にも、
日記→「365」
リアルタイム→「24」
夢小説→「zzz」
リンク→「kiss」「xoxo」
など、意味不明なものも。
もはや、一見何言ってるのかわからないくらいがよかった時代なのかもしれません。
⑥コンテンツは縦→横並びへ
⑤とも少し関わりがあるのですが、とにかくコンパクトなのがよしとされたのがこの時代。
古の時代はこの通り・・・
コンテンツ名長め+リンクは縦並びがデフォルトでしたが、時代が変わると一気にコンパクトになります。
クールですね!!!
横並びにするにはHTMLタグの知識やなんやが必要だったりするので、必死に勉強してコピペを繰り返したものです。
あと、この頃にかけて文字の位置のブームも中央寄せから左寄せに変わっていったような気がします。
⑦名字だけみたいな単純な名前が逆にかっこいいと思いがち
「古の携帯サイト」では、いかに難読で読みづらくて他の人と被らないか…を考え、いわゆるキラキラネームになっている人が多かったのですが、「狭間の携帯サイト」では逆に読みやすくてわかりやすくてありふれている…くらいのほうがかっこいいような感じになっていたんです。
実際私のハンドルネームも、中1のころ付けた名前は「赫赦 琉杜(あかしゃ ると)」でしたが、数年後には落ち着いて「三河」になりました。
これは時代のブームもありますが、単純に厨二病の発症時期によるのかもしれません。
⑧とにかくおしゃれな素材サイトを見つけた者が勝つ
自分のサイトをレベルアップしようと思ったら、おしゃれな画像素材サイトやお題配布サイト(小説などのお題におしゃれな言葉を配布している)を見つけるのが急務です。
おしゃれな素材を借り、おしゃれサイトにリンクを貼ることでサイトのレベルも格上げされるんです。
こういうサイトは携帯サイトでもなんか見たことないCSSとかを駆使してデザインもはちゃめちゃにおしゃれなことが多く、その辺りも参考にしていました。
⑨目次ページもシンプルisベスト
まずは「古の携帯サイト」の目次から。
ガチガチの版権ジャンルにするわけにもいかないので、「不思議の国のアリス」の同人サイトだったら〜というテイで作ったものになります。
この頃はタイトルはコテコテで一作ずつ注釈ありがデフォでした。(フォレストのブックのデフォルト設定がこれだからというのも大きい)
対して「狭間の携帯サイト」は・・・
ジャンルやカップリング(キャラの組み合わせ)ごとにすっきりまとめるのがこの時代のブーム。
タイトルは何を言ってるのかちょっとよくわからない感じがおしゃ!!!なんです。
ちなみにこのお題サイトもタイトルも全部自前なのでご安心ください。
【番外編】当時を振り返るのはつらい
この記事は自分が中学生〜高校生くらいのころに実際に作っていたサイトを参考に書いたのですが、当時の自分に直面するのは結構キツかったです。
あとは個人的に「古の携帯サイト」はネタとして笑えるのですが、「狭間の携帯サイト」は今と地続きでわかってしまう部分が多々あり、共感性羞恥に苛まれました。
そんなこんな言っても創作&携帯サイトは楽しい!
さて。ここまで「狭間の携帯サイト」のあるあるを9つ紹介しました。
ここまで長々語ってきて何が言いたかったのかというと、私、携帯サイトが好きです!!!
というかなんというか、「過去の話」のテイでここまで来ましたが、携帯サイトもそれ用のサーバーもまだまだ結構あるんですよね。たぶん、新規参入も全盛期ほどじゃないにせよある。
かく言う自分も、そして今回記事制作に協力してもらった妹も、現行の携帯サイト持ってるし…(妹に至ってはわりと最近新しいのを作ったらしい)
興味を持った方、やってみたい方、なんか面白そう〜って思った方、マージで楽しいのでぜひ挑戦してみてください。
基本無料のサーバー多いし、テンプレとかでおしゃれにパパッと作れる機能もあるので、初心者でもスマホだけでも結構いけます!
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いけます……
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いけるんです……
……そう。いけるんです。
「携帯サイト、作りたい〜!」の気持ちがあれば。
うわぁぁぁぁぁあああああ!!!!
↓ここから携帯サイト↓
▽bkm
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もしもそれが愛なら
└桃/太/郎中心夢サイト
↑ここまで携帯サイト↑
楽しいね。携帯サイトって楽しい。
二次創作や夢小説に抵抗のない方はぜひリンク先まで遊びにきてください。拍手も待ってますvV
そんなこんなでめちゃくちゃ狭い世界のあるあるでしたが、共感してくれる方に巡り会えることを祈っています。
ありがとうございました。
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