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『機械兵団の進軍:決戦の後に』のデュエパーティー適正を見よう


こんにちは 飯田です。
今回は5/12発売のエピローグ・ブースター『機械兵団の進軍:決戦の後に』のパートナー適正を見ていきます。

前回エキスパンション『機械兵団の進軍』にてファイレクシアとの決戦が終わましたが、その決戦により多元宇宙は大きく傷つきました。また、多元宇宙の久遠の闇を移動(プレインズウォーク)できる強大な魔法使い「プレインズウォーカー」達にも変化が訪れました。彼らの力の源であるプレインズウォーカーの灯が消えてしまったのです。

今エキスパンションではその"元"プレインズウォーカー達が伝説のクリーチャーとなって再登場する姿が描かれます。彼らや次元の住人達が戦後の復興に勤しむ場面がエピローグとして語られています。


鉄頭のアーニ

カルドハイム次元の住人であるアーニが再登場です。

攻撃クリーチャーのマナ総量を参照して①(赤)でそのマナ総量未満の手札のクリーチャーを出せます。出すクリーチャーは攻撃している状態で出せるので、ロスが少ないです。

また《鉄頭のアーニ》自身のマナ総量が3なので、自身のみの攻撃でもマナ効率を損なうことなく使用できます。
当然攻撃クリーチャーのマナ総量が上がれば効率も良くなるので、《百万超邪 クロスファイア》や《轟く侵略 レッドゾーン》等の侵略クリーチャーとも併せて活かしたいですね。

本人も3/3とマナレシオ通りのP/Tを持つため、コンバットに頼りない面は少ないでしょう。


プラーグとナサーリ

アルケヴィオスの魔法学院ストリクスヘイヴンの学部長ペアです。どちらも両面カード出身でそれぞれ別のカード同士の合体です。プラーグが表面、ナサーリが裏面でした。

多人数戦において、ポン置きが許されるのかは微妙ですが、起動出来れば破格の強さを誇ります。

この能力で追放されたカードはどんどん蓄積されていくので、放っておけば対戦相手は無数の選択肢から選ぶ羽目になります。

このカードにおける「呪文」とは、クリーチャーであり、ソーサリーであり、エンチャントであり、アーティファクトであり......使用するカード全てがあなたが詠唱した呪文によって呼び出されるのです。
クリーチャーを召喚する魔法や魔導書を詠み上げていると認識すればわかりやすいです。

このカードを守り抜いて相手のカードを積極的に使っていきたいですね。

復活した精霊信者、ニッサ

前回ファイレクシアの油によって完成化していた彼女も元のエルフに戻りましたが、次元間のポータルの出現等の変化により、彼女からはプレインズウォーカーの灯は消えました。


上陸能力により、マナ加速を行うほどメリットを得られます。
残念ながら現在土地と呼べるカードが《Library of Alexandria》しか無く、かつ2回目の能力は「エルフ」や「エレメンタル」という種族が存在しないためかデッキをすべて開示した後にシャッフルする能力になっています。

白黒

不屈の将軍、ジリーナ

イコリア次元のドラニスを守る、「銅纏い」の隊長の一人です。銅纏いを率いるクードロ将軍の娘でもあります。

ETBでプレイヤー一人の墓地をすべて追放します。墓地のカードを山札に戻す従来のカードとは一線を画した対策カードです。

第二の能力はデュエマに人間の部族が存在しないためインクの染みとなってしまっていますが、起動条件が本人の生け贄であるため即座にパートナーゾーンに戻せます。また「ソーサリーとしてのみ行う」の一文が無いため、相手の封印除去にも即座に起動して対応できます。

パートナーをコンボやデッキの中心ではなく、抑止力として置いておきたい場合に重宝しそうです。


青緑

深海の君主、キオーラ

灯争大戦以後はゼンディカーにとどまっていた彼女ですが、数年越しに姿を見せてくれました。相変わらず二つ名が尊大な辺りは元気にやってるようです。

能力ですが、誤植なのかリヴァイアサンがリバイアサンと表記されています。
現状海蛇、タコ、クラーケンの部族は存在しないため、リヴァイアサンのみの適用となる感じです。(《聖電機 ターコイズ・クラーケン》さん!?)

リヴァイアサンには非常に高コストの生物が揃っているため、唱えられる呪文のバリューは高そうです。
重呪文に絞るのであれば『双竜戦記』で登場した《KING THE オルガンクルー》は非常に相性が良いです。


青赤白

悟った喪失者、ナーセット

こちらも灯争大戦からご無沙汰の元プレインズウォーカー。タルキール次元のジェスカイ/オジュタイ氏族の女性で、運命再編後である現在はオジュタイの長である龍王オジュタイの学徒です。

非クリーチャー呪文を唱えるとP/Tに+1/+1修正を与える果敢を横にばら撒きます。

またナーセットが攻撃する度にパワー未満の非クリーチャー呪文を墓地からマナコストを支払うことなく唱えられます。

果敢はナーセット自身にもかかるため、攻撃する前にできる限り呪文を連打しておきたいです。《失われし禁術の復元》や《水の魔術師 マジックス》等の呪文詠唱カードを複数枚採用して柔軟な攻め方をしていきたいです。


青赤

燃える魂、サルカン

同じくタルキール出身のドラゴン大好きおじさん元プレインズウォーカーです。ナーセットを救うためにタイムスリップして運命を再編させた張本人です。

ドラゴンが1軽減されます。

またドラゴン・クリーチャーを出すと嬉しくなってサルカンもそのドラゴンのコピーとなるので様々なコンボが狙えます。
《真実の王 ワーグナー》等のアタックトリガーが強力なドラゴンを出して即時攻撃や、夢の《黒神龍 アマデウス》2枚立ち等使い勝手は良さそうです。

本人が①(青)(赤)と出しやすいのも好印象です。


赤緑白

街角の料理人、ロッコ

ニューカペナの五大犯罪組織の一つ、舞台座一家が擁する最高級のイベントフロアの料理長。
ファイレクシアの侵攻の後が生々しく残る会場跡で一家の垣根を問わず食事を振る舞う様子が描かれています。

終了ステップに自他問わず衝動的ドローを振る舞います。
相手には2ドローさせてしまいますが、ロッコが除去されると追放されたカードは使えなくなってしまうため基本的に場に居座り続けます。

第2の能力はプレイヤーが追放領域からカードをプレイする度にクリーチャーを強化できます。2ドローさせる旨味がここで生まれてきます。除去したくない対象が勝手にクリーチャーを強化していくためいつの間にか対処出来ないラインまで強化されます。
ロッコだけでなく、他プレイヤーのクリーチャーも強化できるので脅威的なクリーチャーをパワーで除去できる余地が生まれます。


五色

至高の者、ニヴ=ミゼット

ラヴニカ次元のイゼット団の創設者(パルン)のエルダー・ドラゴンです。
色々あって、1回死んで蘇った。


飛行を持つのでほぼほぼアンブロとして機能します。また単色の呪文、能力の対象にならないため、場持ちも非常に良いです。

墓地の二色呪文を手札を一枚捨てることで唱えることができます。手札消費の激しい能力ですが、墓地から何かのアクションを起こす呪文を再活した場合は能動的に手札のカードを切れます。

出たターンにはほぼアクションを起こせないですが、次のターン以降はマナ加速呪文を詠唱して安定した基盤を確率できるので定着すれば強いカードです。本人が回避能力を持っているのは偉いです。

ところで彼はギルドパクトの力をまだ保持しているのでしょうか。まあまだあるならヴラスカとジェイスが大変なことになりそうですが。


確固たる生存者、タズリ

ゼンディカー次元のゼンディカー軍司令官の女性です。かつては司令官でありプレインズウォーカーのギデオンの下でエルドラージとの脅威と戦いましたが、現在はファイレクシアの侵攻からゼンディカーを護りました。ゼンディカーが一体何したんだ。


起動型能力を持つクリーチャーすべてにマナ生成能力を付与します。
ダイナモやタップトリガー、サイレントスキル、一部のメテオバーン進化獣等がこれに該当します。意味は無いですが、一応《極楽鳥》もこれに該当します。
本人も起動型能力を持つので最低限のマナ加速ができます。

起動に5色を要求しますが、本人が白3マナなので次のターンには5マナ換算にできます。
一応念の為補足しますが、統率者に指定する伝説のクリーチャーの色はそのクリーチャーに含まれているマナシンボルで決定されます。今回タズリは白単色クリーチャーですが、起動型能力に5色のマナシンボルが記されているため5色のクリーチャーとして扱います。

肝心の能力は山札から5枚を墓地に落としてマナ能力以外の起動型能力を持つクリーチャーを手札に加える能力です。
《極楽鳥》や《蛙跳び フロッグ》等のマナ生成クリーチャーは加えられないのでデッキに入れるメリットは薄く感じますが、タズリ自身は白マナしか生み出せないので他の文明のマナを出せる旨味は十分にあります。

ダイナモと《ビックリ・イリュージョン》のコンボを決めやすい能力です。5枚切削も《漂流大陸の復活》との相性が良いので、《スリヴァーの女王/Sliver Queen》と枠を入れ替えるもアリですね。


終わりに

いかがだったでしょうか。

『機械兵団の進軍:決戦の後に』でプレインズウォーカー達の新たな側面が垣間見えたことと思います。

『機械兵団の進軍』のエピローグを語る、アディショナルパック『機械兵団の進軍:猛将伝』ですので収録枚数はかなり少ないですが、その分楽しげな伝説のクリーチャーが多く登場しています。

カードゲーマーとしては歯切れの悪い感想しか出てこないですが、カードゲームの物語を嗜む人間には懐かしい面々や、次の世代を思わせる人物などの登場に心が動かされることと思います。







今回紹介した伝説のクリーチャーは全体の1/3程度ですが、ほとんどニッサと同じようなことしか書けないので省きました。

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