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カワルバ Vol.3「憲法議論の方法を変える」を開催しました


「カワルバ」としてのリスタート

国際人道プラットフォーム(IHP)では、香港・ウイグルにおける人権弾圧問題や台湾有事、アフガニスタン等における難民支援、ウクライナにおいて現在も続く戦争といった世界情勢と、生成AIやゲノム編集など先端的なテクノロジーを活用しつつ人間中心の社会を維持・発展させていく未来のあり方を見据えながら、活動の理念や方向性について議論してきました。

その中で、自由、人権、法の支配、民主主義といった普遍的価値観を尊重しながら、その普遍性を国際社会で享有していくために日本が独自の役割を果たすことで、国際社会においてプレゼンスを発揮していくことの重要性を再確認しました。

そうしたスケールの大きな議論を通じて、参加者が思考のスタイルを変化させ、新たな気付きを得る場(プラットフォーム)を提供すべく、これまで実施してきた「合意形成フォーラム」の理念を引き継ぎ、装いを新たに相互対話を通じた自己変化を楽しむ場「カワルバ」としてリスタートいたしました。

IHPは、「カワルバ」を参加者との対話の時間を重視し、参加者が思考のスタイルを変化させ、新たな気付きを得るプラットフォームに育てていきます。


カワルバ Vol.3「憲法議論の方法を変える」開催レポート

2023年9月12日にカワルバ Vol.3「憲法議論の方法を変える」を開催いたしました。

今回のカワルバでは、IHP代表の菅野志桜里さんからライフワークである憲法議論をテーマとして講演いただきました。
カワルバが大切にしたい理念を踏まえつつ、憲法が国の理念や国家観を体現するという面にも注目し、日本という国のあり方を市民の間で議論し、参加者の憲法に対する見方、イメージを変えるためのテーマとしてこちらを取り上げました。

講演では、AIやITなどの情報技術が進展した現代にふさわしい憲法のあり方について、「デジタル時代の人権保障」としてデジタル基本権の議論が詳しく紹介されました。

また、新型コロナウイルスの流行による混乱や緊迫する世界情勢を踏まえて機運が高まっている、「緊急事態条項」に関する憲法改正の議論についても紹介されました。この点の憲法議論は秋の臨時国会でも重要な議題になる見込みで、緊急事態にこそ、憲法の価値が発揮され、権力の暴走が生じないよう、今のうちから議論を進めることが大切です。

「憲法議論の方法を変える」の目次

菅野志桜里さんの「憲法議論の方法を変える」の講演資料は以下からご覧いただけます。


菅野志桜里さんからは、会場・オンラインの参加者の皆様にキークエスチョンの投げかけがされました。


講演後のダイアログの時間では、このキークエスチョンについて、参加者の皆様それぞれの問題意識に根差したご意見をいただき活発な対話がされました。

会場・オンラインご参加の皆様と


IHPは、これからも参加者が思考のスタイルを変化させ、新たな気付きを得るプラットフォームとしてのカワルバを開催し、皆様とこの場を育てていきたいと考えています。

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文責:野瀬健悟(IHP事務局長・弁護士)

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