「仏教的」仕事論。「扇風機」のように仕事をしていませんか?
電子書籍レーベル「イケハヤ書房」から、浦崎雅代さんが翻訳・配信しているコンテンツを、ひとまとめにして販売させていただきました。
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浦崎さんのご好意で、この本のなかから、ハイライト的に説法コンテンツを転載させていただくことができました。
今回は「仏教的仕事論」こういう話が好きなら上の書籍は購入して損なしです。
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扇風機のように仕事をしない:幸せをもたらす仏教的仕事観
(2015年9月24日夕べの読経後の説法)
幸運をあたえてくれる吉祥
私たちはこの世に生まれ
吉祥(幸運を与えてくれるもの、
安らかで楽しい人生を送るにふさわしいもの)を
探し求めて生きています。
幸運を求めて、あちこちの寺を参拝する。
お坊さんに聖水を頭にかけてもらう。
プラ・クルアン(お守り)を買う、、など。
しかし実際は、「探し求める」のは正しい姿勢ではないのですね。
幸運は、探し求めて得られるものではなく、
自分で実際に行っていって得られるものなのです。
先ほどの読経で読んだ「三十八吉祥(モンコン38)」。
これは、幸運を与えてくれる38の項目が書かれていました。
しかし私たちが普段、吉祥とみなされているモノのことは
どの項目にもありません。
吉祥の木(訳注:ある種類の木を植えると、お金が儲かるといわれる木)や
吉祥の番号(訳注:ラッキーナンバー。タイでは9が幸運といわれます)
吉祥の名前(訳注:タイの名前は意味を重視します)など
こうしたものに人々は関心を持ち、探して欲しがります。
しかし、これらは仏教的には吉祥ではありません。
仏教的な意味での「吉祥」は、行ないを指しています。
どういう友達を持つべきか、
どういうふうに学ぶべきか、
どういうふうに生活すべきか、などが細かく記されています。
仕事に関する2つの吉祥
その中には「仕事」に関することもあります。
少なくとも2つは、仕事に重要にかかわることです。
1つが、「善き、役に立つような仕事をする」
2つが、「混乱のないように生活をする」
ということです。
1つめの「善き、役に立つような仕事」というのは、
八正道の正命(サンマーチーワ)と同じことです。
(訳注:自分や社会を傷つけるような仕事をしないこと)
2つめの「混乱のないように生活をする」ということは、
仕事のやり方に関してですね。
どんなにいい仕事をしていたとしても、その仕事によって
自分の生活が混乱したり、自分や家族が幸せにならないとしたら
これは幸運を与えてくれる吉祥の仕事とはいえません。
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