見出し画像

CNP/CNPJがなぜ成功したのか?秘訣は「運営が売上を捨てた」こと。

Ninja DAOのイケハヤです。

セールスを担当したCNP/CNPJが非常にうまく立ち上がっており、ひとまず安心しています。

(なお、ぼくはあくまで協力者で、CNP/CNPJはイケハヤの事業ではありません。勘違いされがちなので強調!)

ランキングサイトでも見ても、CNP/CNPJはワンツーフィニッシュ。国内市場メインで、事業化まで持っていくことができました。

時価総額、取引量、オーナー数で上位を獲得

なぜCNP/CNPJは成功しているのか?

複合的な理由があるのですが、今回は「価格戦略」にフォーカスして解説します。


運営は初期売上を捨てている。

CNP/CNPJは、他のプロジェクトと何が違うのか?

そう。ぼくらは「販売価格」がまったく違うんです。

一般的なジェネラティブNFTは、1枚あたり0.03〜0.1ETH程度で販売されます。

たとえば、0.06ETHで1万枚売ると、運営収益は600ETHです。1ETH=20万円とすると、ざっくり1.2億円ですね。

事業化を見越した本格的なプロジェクトだと、完売時点で1〜2億円程度を売り上げることは珍しくありません。

一方でCNP/CNPJは、「0.001ETH」という異常な安さで販売しました。日本円にすると、200円程度です。

一般的なNFTプロジェクトが1枚あたり5,000〜1万円で売っているなか、ぼくらは、200円。明らかに特異な価格戦略です。

200円程度で売ったため、CNP/CNPJは、完売時点の運営収益は150〜300万円ほどです。

1億円以上を売り上げることが珍しくないなか、ぼくらは完売時点で、300万円以下の収益しか得ていないわけです。

そして、これこそが、CNP/CNPJの成功の理由なのです。

どういうことでしょうか?


優先購入できたメンバーが、利益を得られる構造。

CNP/CNPJは、多くのプロジェクトと同様に、優先的にmintできる権利を配布していました。いわゆるホワイトリスト(WL)ですね。

たとえばCNPJの場合は、以下の対象者にWLが配布されました。

・CNPオーナー
・Ninja DAOコントリビューター
・CNP/CNPJコントリビューター
・ローンチパートナー(「フリーランスの学校」有料メンバー)

CNPJにおいては、一般的によく見られる「ツイッターを使ったWL配布&拡散キャンペーン」は一切やっていません。

今回WLを獲得できた人たちは、漏れなくコミュニティメンバーです。CNP/CNPJのことをよく理解してくれている方々に、優先購入権を渡したわけですね。

CNPJは、現在0.2〜0.3ETH程度で売買されています。

0.001ETHで優先購入したメンバーは、無論、大きな含み益を得ています。

WLを多めにもらったコントリビューターの方のなかには、5ETH以上の利益を得ている人もいらっしゃいます。


まとめましょう。

運営が安く(あるいは無料で)NFTを提供することで、そのNFTを初期に購入した人は、二次流通で利益を得ることができる可能性が高まります。

その代わり、運営は完売時点では小さな収益しか稼ぐことができません。

その逆に、運営が高値でNFTを売ると、初期に購入した投資家は損をする可能性が高まります(いわゆるmint割れ)。

その代わり、運営は完売時点で大きな収益を得ることができます。


補足すると、NFTは二次流通時に「ロイヤルティ」が発生し、それが運営収益となります。

CNP/CNPは盛んに売買され、それだけロイヤルティが入ってきています。

事業を継続・発展できるだけの資金は得られているので、その点はご安心ください。


WLは「回顧的な報酬」であるべきだ。

Web3の用語で「Retroactive Rewards(回顧的な報酬)」という表現があります。

Origin Protocolのブログより

これはDeFiの世界では一般的なマーケティングで、

「今まで私たちのサービスを使ってくれてありがとう。

お礼として、初期の貢献者にガバナンストークンを追加でエアドロします」

といったアプローチで行われることが多いです。日本ではスラング的に「給付金」とも言われます。

ジェネラティブNFTのWLって、これと同じような、回顧的な報酬であるべきだと思うんですよね。

CNP/CNPJは、実際そんな意識でWLが配布されています。

「今までNinja DAOを盛り上げて、一緒にCNP/CNPJを作ってくれてありがとう。

みんなで作り上げたものだから、みんなが優先購入できるようにします。

もちろん、手に入れたNFTをどうするかは自由です。

売ってもいいし、Giveawayしてもいいし、みなさんが自由に扱ってください。」


CNPを売って、LANDを購入したコントリビューターも。

ぼくのお気に入りは、Ninja DAOのコントリビューター・お寿司職人さん(ご夫婦)のストーリーです。

ボクセルアーティストのお寿司さんはCNPを初期にmintし、レインボーリーリーをゲット。それを売りに出したところ、なんと1.5ETHで売却成立。

そして、その資金で、SandboxのLANDオーナーに!

CNP/CNPJは、こうしたストーリーに溢れています。

生々しい?ところでは、「CNPのおかげで税金が払えました」というコントリビューターの声も見たことがあります。いや、ほんとよかったです……!


運営が販売収益を捨てる。その結果、起こること。

まとめましょう。

・安い価格、フリーミントでNFTを提供
・コントリビューターにWLを配布
・コントリビューターは含み益を得ることができる
・コミュニティメンバーが潤い、さらにコミュニティが盛り上がる
・二次流通が盛り上がり、運営はロイヤルティ収入が得られる

CNP/CNPJのリリースによって、Ninja DAOはさらに強力なコミュニティとなりました。

そして、この強力なコミュニティからは「次のプロジェクト」が生まれ続けています。

また、CNP/CNPJだけで見ても、単なるpfpにとどまらない、次の事業アイデアが議論され、実装に向けた動きが始まっています(お楽しみに!)。


そのコミュニティに、貢献者はいるのか?

気をつけたいのは、CNP/CNPJの特異な戦略は、価格だけを模倣しても成立しないことです。

実際、世界中には価値のないフリーミント、激安NFTが溢れています。価格はあくまで、要素のひとつにすぎません。

より本質的には「十分な数のコントリビューターがいるか」が重要なのです。

Ninja DAOは、この条件を満たしており、だからこそ成功しているのです。

そもそも貢献者が少ないプロジェクトでWLを配布しても、NFTの大部分がコミュニティに無関係なユーザー(主に短期トレーダー)の手に渡ってしまいます。

短期トレーダーは合理的に行動するため、安くmintしたNFTを、すぐに手放します。これでは、コミュニティは強くなりません。


Web3は、インセンティブとコミュニティの革命。

CNP/CNPJのアプローチは特異的で、一見すると邪道です。

しかし、ぼくはこれこそが、Web3の王道だと確信しています。

運営が初期に大きな利益を得るのは、構造的に「中央集権的」です。

一方で、コミュニティメンバーが広く利益を得て、それぞれの判断で、自分が得た価値をコントロールできるのは「分散的」といえます。


Web3は、インセンティブとコミュニティの革命、なのです。

ブロックチェーンによってインターネットに価値が乗り、匿名で、誰もが自由に、P2Pで価値をやり取りできるようになりました。

この技術を使えば、自律分散的に発展していくコミュニティを形成できる可能性があるんです。

Ninja DAOは、そしてそこから生まれたCNP/CNPJは、そんな壮大な社会実験としての側面があるのです。


まだまだぼくらの実験は続きます。ぜひ、この特異なコミュニティに参加して、活動してみてください。Web3時代を加速させましょう!


ありがとうございます!サポートをいただけると、高知の山奥がもっと面白くなります!