NFTの冬。「単なるpfp」はもう終わった。
ikehayaです。
海外も国内も、NFTはすっかり冬です……。
トレーダーが撤退している。
顕著な状況として見られるのは、トレード数の激減です(参考データ)。
特に直近一週間の減少は著しいですね。ガス代の高騰に加えて、トレーダー層がミームコインへの移動していることが影響しているのだと思われます。
各プロジェクトのフロア価格も相変わらず低調です。
こちらは王者、BAYC。なかなか厳しい……。
CloneXは、少し持ち直してますが、やはり厳しい。
フリミン戦略でブランドを急速に立ち上げたDigidaigakuも、だいぶ落ちてしまいました(高値づかみ勢)。
調子がいいのはMemeland関連(Potatoz, Captaiz, Kubzなど)くらいですね……。
取引数が減少していることからも見えるとおり、NFT市場からお金が抜けている印象があります。
国内も厳しい。
国内は海外市場とはかなり切り離されている雰囲気ですが、こちらも変わらず厳しい状況です。
特に、デイリーの出来高の小ささは、もはや驚異的です。Konipuさんのランキングを引用します。
この日(4月25日)は、なんと10ETHを超える取引のコレクションが皆無……。ほとんど売買が発生していないと言っていいでしょう。
海外市場はどれだけ冷え込んでいても、トップは100ETH以上の出来高があるので、日本市場がいかに小さいかがわかります。
単なるpfp(プロフィール画像)は終わった。
また、3月〜4月にローンチしたpfp系の国内プロジェクトは、軒並み、完売しないか、ミント割れを起こしています。
ちなみに、こちらは3月のプロジェクト振り返り。赤字はミント割れ、完売せず……。
主要コレクションのフロアが下がり、トレーダーも撤退し、新規プロジェクトも振るわない……。
「NFTは終わった!」
なんて声も聞こえてきます。
が、もちろんそんなことはありません。
終わったものがあるとしたら、それは「単なるpfp」が終わりを迎えただけなんだと思います。
わかりやすくいえば、
「最高のイラストレーターに、最高にかわいい美少女を描いてもらいました!1点0.08ETHで、8888点販売します!」
これで売れる時代は、残念ながらもう終わった、ということです。
かわいいだけ、かっこいいだけのpfpは、すでに市場に大量に溢れており、シンプルに供給過多なのです。
期待を集めた「P2E」が幻想に終わってしまったように、「pfp」も同様に、一旦の収束を迎えたのでしょう。
pfpのその先へ。
pfpを販売するNFT事業者は、単なる画像ではなく、より高度なサービス、コンテンツを商品にしなくてはならない、ということです。
CNPの場合は、たとえばオーナーだけが利用できるスマートフォンアプリ「CNP Friends」を提供しています。
歩数に応じてポイントが貯まり、そのポイントはNFTなどと交換できる、といったユーティリティが予定されています。
多くのオーナーが、信じられない勢いで歩きまくっています(トップの歩数がヤバい)。
CNPは他にも、スマホゲーム、マンガ、メタバース、LINEスタンプなどなどのコンテンツ開発を進めています。
そして、それらの過程、議論はコミュニティで共有され、それ自体もCNP特有の価値ある体験になっています。
NFTの世界は、ちょうど「ワンピース」のように、大海原が広がっています。
危険はたくさんありますし、挑戦の果実を得られるかは、誰にもわかりません。
けれど、そこには冒険があり、未来への希望もあります。
CNPというプロジェクトは、この海に乗り出す「海賊船」であり、CNPオーナーは、その海賊船のクルーのようなものです。
少なくとも、そのように感じてもらえる状態にまでなれば、CNPはもはや、「単なる画像」ではなくなります。
NFTをどう使うのか?
NFTはそもそも単なる技術です。
「pfp」も、NFTを使ったひとつのユースケース(利用事例)にすぎません。
ひとつのユースケースが終わりを迎えたからといって、その技術自体の可能性が閉ざされた、なんてことはないのです。
現在スクエニの「資産性ミリオンアーサー」が切り拓いていますが、たとえば、NFTは「ゲーム」とも非常に相性がいいわけです。
BAYCを開発するYuga Labsも、完全にゲーム方面に舵を切っています。Dookey Dashに続き、また新しいゲームをリリースするようです。メカ!
Digidaigakuもゲーム市場を攻めようとしていますね。どんなゲームになるのか、まったく情報は出ていませんが……。
ゲーム市場はいうまでもなく巨大で、単なるpfpの何百倍ものポテンシャルがあると思っています。
他には、DoodlesやPadgy Penguinsは「IP」、CloneXは「メタバース」「デジタルファッション」に舵を切っています。
当面の間は、「NFTをどう使うのか、何に使うのか」という問いに向き合い続けることになるのでしょう。
メンバーシッププログラムに使えるかも。
ゲームには使えそうだ。
証明書にも使えるぞ。
マーケティングに使える気がする。
ふるさと納税とも相性がいいな。
イベントチケットにもなる。
マンガとNFTを絡めたらどうなる?
音楽とNFTは?
……などなど。まだまだNFTという技術のユースケースは、これから開拓されていくのです。
単なるpfpを超えて、どのような産業に接続していくのか。
NFTを活用できる、次のキラーアプリ、キラーコンテンツを探していきましょう。
最後にプチ宣伝。今朝、CNPがテレビに出ました!
https://twitter.com/IHayato/status/1651374099883753472
先日はCCC(Tポイントを運営する会社)とのパートナーシップも締結。CNPはまだまだ躍進していきます。
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