2023年の日本のNFT業界を予測する。
イケハヤです。
国内のNFT業界が2023年どうなるか、予測してみます。
1. pfp市場は引き続き成長し、市場規模は倍になる。
日本のpfp市場は、まだ立ち上がったばかりです。
この市場は引き続き、堅調に成長していくことでしょう。
振り返ると、CNPが登場した2022年5月時点では、国内のNFTバイヤーは1,000〜2,000人程度でした。
あれから7ヶ月が経ち、その数字は現在15,000〜17,000人程度だと推計されています。
日本のpfp市場は、約半年で、5〜10倍の市場成長を実現したことになります。これは驚くべきことです!
しかし、それでもなお、日本のNFT取引市場は、グローバル市場の1〜2%にすぎません。これもまた、驚くべきことです……。
2023年もこの市場は成長し、私は、国内のバイヤーの数は30,000人を超えると考えています。ただし、この半年の成長を見ると、これは控えめな予測かもしれません。
CNPがそうであるように、日本市場から生まれるpfpは、海外市場でも通用する魅力を備えています
うまくいけば、日本市場でも、海外で起こったような「pfpバブル」も発生するかもしれません。
日本市場は信じられないほど小さい状態で、ここで成長が止まることは考えにくいです。Apesian氏のツイートを引用します。
また、pfpの技術的な進化にも注目です。
先日LimitBreak社が発表したライブラリなどは、pfp市場を大きく進化させる可能性があります。
各プロジェクトは、こうした新技術を採用し、「単なるアイコン」を超えたpfpを作るために動いていくことになるでしょう。
2. 「Web3ゲーム」の夜明け。
「GameFi」や「P2E」は、そのほとんどが失望に終わりました。
今年はようやく、本格的な「Web3ゲーム」が登場し、一定の支持をえることでしょう。
特に注目すべきは、スクエア・エニックスの動きです。彼らは年頭所感のなかでも、ブロックチェーンゲームへの注力を表明しています。
SandboxやOtherdeedのような本格的なメタバース、そしてXANA、RIum、AZITOのような国産メタバースにも注目です。
もちろん、Web3ゲームの中では、NFTは重要な位置を占めます。NFTは土地、武器、アイテム、アバターなど、さまざまな観点で利用されるでしょう。
同時に、Web3ゲームにおいて、どのようなブロックチェーンが利用されるかも気になるところです。
OasysやPaletteなどのチェーンが選択されるのか、あるいはPolygonやSolana、各種L2などが選択されるのか、まだ答えは見えない状況です。
しかし、本格的にWeb3ゲームが立ち上がるのは、やはりまだ先です。
特に課題になるのは、iOSにおけるNFT規制の問題でしょう。ネイティブなモバイルゲームで、Web3体験が提供できないのは、頭が痛い問題です。
日本はPCゲーム人口も少ないため、残念ながら、海外に比べて遅れを取ることも明白だと考えています。
3. 日本企業のマーケティングにNFTが使われる。
これはすでに海外では先行しているトレンドです。
企業のデジタルマーケティングにおいて、NFTは様々な活用が試されるでしょう。
有名なのはスターバックスの採用事例です。世界では、コカ・コーラやペプシ、トイザらスといった企業もNFTへの取り組みを始めています。
当初、NFTはプロモーション、バズ・マーケティングのために使われ、いずれ、企業のロイヤルティ・プログラムのなかに溶け込んでいくでしょう。
また、NikeによるRTFKT買収のように、本格的なNFTプロジェクトを大企業が買収するケースも、日本で起こるかもしれません。
ビジネスセクターの関心が高まることで、日本のNFT市場はさらに過熱感を帯びていくでしょう。
4. 「DAO」がバズワードになる。
2023年は「DAO」に対する注目がさらに高まる一年となるでしょう。
たとえば、日本の有力な政治家である平将明議員は、「DAO特区」というアイデアを持っています。
彼は地方の課題を解決するために、DAOのアイデアが活用できると考えているようです。
また、日本では、私たちが直近でリリースを予定している「CryptoNinja Nouns」が大きな話題になることでしょう(これは希望的な予測です)。
5. SocialFi (Web3 Social)で人々がつながる。
Web3技術を採用した、新しい時代のソーシャルメディアを作る動きも加速していくでしょう。
海外ではLens Protocol、DeSoなどが先行しているトレンドで、日本にも少しずつ入り込んできています。
この市場が2023年に立ち上がるかはわかりませんが、一部の国内イノベーターの間では盛んに利用される可能性はあります。
無論、Web3 Social Mediaは密接にNFTとも連携していくことでしょう。まずはENSのようなドメインから普及が始まり、ツイッターやDiscordに取って代わろうとするプレーヤーの萌芽も見られるでしょう。
NFTの一年になる。
まとめます。
海外から1年遅れて、昨年の夏頃から盛り上がり始めた「NFT」市場は、引き続き堅調な成長を見せるでしょう。
・pfpにおける技術的な革新
・企業のマーケティングにおけるNFT活用
・DAOへの注目
・Web3 Gaming、Web3 Socialの萌芽
ほとんどすべての注目トレンドにおいて、今年もNFTは中心的な存在を担うでしょう。
前述のとおり、日本のNFT市場は依然として非常に小さいです。
2023年は多くのプレーヤーがチャンスを見出し、さまざまなプロジェクトが生まれ、消えていくでしょう。
目まぐるしい変化の時代を、うまく乗り切っていきましょう。
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