地方移住の教科書 〜まだ東京で消耗してるの?〜
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[UPDATE]
2018.6.20. 質問に返答
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こんにちは、イケハヤです。
ご存知のとおり、ぼくは高知の限界集落に住んでます。人口は100人ほど、標高は550メートルほどの山中に、家族5人で暮らしてます。
そんなぼくの仕事は「ブロガー」です。2017年度は年商1.5億円を突破しました。利益は1億円ほど。税金で4,000万くらい取られました……。
とまぁ、今はいい時代で、別にどこにいてもお金は稼げるんですよ。山奥で1億稼いでいるぼくがいうんだから、間違いない。
ぼくが住む町にも、パソコンひとつでできる事業で生計が立っている人が複数います。ブログだけで3〜5万円稼げる若者も増えてきました。
ぼくが移住したのは2014年ですが、あの頃に比べると「地方移住」は一般的になり、より「リアルさ」を増したように感じます。
移住者自体が増えているんで、ウェブの情報も充実し、各地のコミュニティも成長しています。
地方移住はもはや「人生を賭けた選択」ではなく、カジュアルな「引っ越し」程度のアクションになりつつあります。
一方で、東京は相変わらずひどい状況が続いています。
格差と貧困は広がる一方ですが、解決に向けた政治的な動きは希薄です。
特に子育て世代は、信じられないほどの不合理を強いられていますよね。保育園入れられないとか、冷静に考えて意味がよくわかりませんし……。
横から見ているぼくとしては、「老害都市・東京」という感じですね。独身ならまだわかりますが、こどもがいる若者世代が住む場所じゃないですよ。
ほんと、まだ東京で消耗してるの?って感じです。
どこでも生きていける時代なんだから、暮らす場所くらい自分で選びましょうよ。ぼくらは、鎖につながれた奴隷ではないのです!
というわけで、「地方移住の教科書」を書き進めていきます。
購入する前に。
本書は「地方移住を検討している人」が主要なターゲットです。
「地方移住をしたばかりの人」、あるいは「地方移住に失敗した人」にも参考になる内容になっているでしょう。
「イケハヤはど田舎に住んで何をやろうとしているのか?」というあたりも、全力で書いてます。ちょっとした思想書としても楽しめる作りになっています。
例によって、このnoteは内容が古びないように、適宜メンテナンスしていきます。一度買っていただければ、当面は古くならないのでご安心ください。
また、書籍の最後には質問コーナーも用意しています。グッドクエスチョンであれば随時回答していくので、うまくご利用くださいませ!
お値段は1,280円。2.7万字ほどのミニ書籍です。イケハヤにおいしいランチをおごったと思ってポチッとどうぞ!
【目次】
全五章で、以下のような内容を収録しています。
・こういうケースは移住に失敗する。
・田舎と地方都市は違う。
・失敗を避けるために「二段階移住」をしよう。
・移住地の候補を絞ろう!
・何を基準に移住地を選ぶ?
・地方都市の暮らし
・田舎の町の暮らし
・限界集落の暮らし
・「ないものは作ればいい」と思えるか。
・仕事はどうする?
・「地域おこし協力隊になる」の落とし穴。
・「古民家で暮らしたい」の落とし穴。
・「田舎で雑貨屋兼カフェをやりたい」の落とし穴。
・「実家がある田舎に移住したい」の落とし穴。
・「山奥に住んで有機農業・自然農がやりたい」の落とし穴。
・利用できる便利な制度まとめ。
・「虫は平気?」「家族の理解は?」よくある質問と回答まとめ。
・イケハヤ的・おすすめの移住地まとめ。
第一章:地方移住の大前提。
この章では、地方移住をする上ではじめに理解しておくべきポイントをまとめていきます。
こういうケースは移住に失敗する。
地方移住して4年が経ちますが……ある意味で「失敗」して、どこかに行ってしまった人ってけっこういるんです。
もちろん、長い人生なので、そんな失敗は大したものではありません。むしろ、長い目で見ればプラスの経験になるでしょう。
が、「夢を見て地方に来たけれど、その夢が実現できず、別の場所に移動せざるを得なかった」というのは、明らかに「想定の甘さ」があるわけです。
無鉄砲に行動するのもいいですが、コマの置き方をしっかり理解しておかないと、得てして「失敗」に終わります。
移住というのは、転職活動のようなものだと思ってください。
「自分」という商品をどのように位置づけ、どこの会社(地域)に売り込むのか。その会社で、どんな価値を発揮していくのか。
ぼくは戦略的に、高知の山奥に自分を置き、その結果として幸せに暮らすことができています。
移住の失敗と、転職の失敗は似ています。地方移住でいえば、こんなケースは失敗しやすいです。
・よくリサーチせず、いきなり人口の少ない限界集落に移住する。
・「実家があるから」という理由で、移住者がまったくいない地域に移住する。
・自分の仕事を始めてみるも、想像以上に儲からなくて赤字になって撤退する。
あなたは、この社会における一個の「商品」です。
あなたという商品を、喜んで受け入れてくれる地域を探すのが、幸せな移住を実現するために意識すべきことです。
ミスマッチを防ごう。
よく調べずに転職すると、条件が良かったとしても、文化が合わなくて辛かったりしますよね。
「文化的なミスマッチ」は、限界集落と呼ばれるような人口減少地域ではよく見られることです。
たとえば、「週末は草刈りに来てほしい」と地元の方々が思っていたとしても、ぼくらは普通に仕事があるわけですよ。
でも、地元の方々からすると、草刈りに出ないのは「許せない行為」だったりするわけです。
そのくせ、いつ草刈りがあるのかは回ってこなかったり……もちろん老人たちはメールもLINEも使えません。
転職者が少ない企業って、けっこう閉鎖的な傾向がありますよね。「突然転職してきて、偉そうなやつだな……」みたいな。
これ移住もまったく一緒で、移住者が少ない地域は、閉鎖的だと思ったほうがいいでしょう。例外はごくごく一部です。
悪気があって排除しているわけではなく、新参者が入りにくい土地的・文化的な要件があるんですよね。
少なくとも、そういう地域は移住者を受け入れ慣れてないので、よそ者として違和感を覚える可能性が高いです。
こうしたミスマッチは、適切にコマを置き進めれば、高確率で避けることができます。
慎重になりすぎるのも問題ですが、「この地域に惚れたんです!」みたいな感じで突貫するのはリスキーなので、順序をよく理解してから臨みましょう。
地方都市と田舎は違う。
地方移住ということばは、ちょっと広すぎるんですよね。
というのも、地方とひとくくりにいっても、「田舎」と「地方都市」ではかなり生活スタイルが変わるんですよ。
ぼくが住む高知県だと、高知市はまさしく「地方都市」です。人口は30万人ほど。大きな産業はありませんが、人々は普通に働いて暮らしています。
ぼくも高知市内に1年住みましたが、生活環境は「東京より圧倒的に便利でコスパがいい」という感じですね。
地方都市の場合は、基本的に「ご近所付き合い」もありません。住んでいるエリアにもよりますが、わが家は転勤族が多いエリアに住んでいた関係もあり、特に付き合いは発生しませんでした。
地方都市に移住する場合は、感覚的に「引っ越し」です。その意味で、特段「失敗した!」みたいな話にもなりにくいです。
一方で、「田舎」はまったく違います。
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