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Q:離婚してしまいました。いいパートナーが見つかりません。|タイから届いたありがたいお話


金曜日の夕方、「心が自由になる、初期仏教30の説法」より、浦崎雅代さんが翻訳する仏教問答を配信させていただきます。

今回のテーマは「パートナーを見つけること」。パイサーン先生はほんといいことをおっしゃってくれます。婚活中の方など、ぜひとも読んでもらいたい説法です。


<質問>

パイサーン先生、こんにちは。


私は以前結婚していましたが、離婚しました。

息子がひとりいます。


離婚原因は、元夫が責任を持って家族のことを

みてくれなかったからです。


離婚後私はひとりで子供を育て、両親の面倒も見ています。

私の生活は質素で、贅沢もせず、

旅行に行くこともなく仕事ばかりです。

いいなと思う男性もいたりしますが、皆家族を持った人ばかり。

なのでもう男性に興味をもたないようにしようと思っています。


いても負担になるだけですし、

またこんな私に興味をもってくれる人なんて

現れるわけはないと思っています。


ですが、私が心配するのは、自分が病気になった時のこと。

そうなると私には面倒を見てくれるパートナーがいません。

これは私の前世の業なのでしょうか。


私は家族がいても、幸せではありませんでした。

元夫は私や息子のことに関心を持ってはくれなかったのです。

なので、私はこう祈っています。


もし来世が本当にあるのなら、

もう人間には生まれてきたくない。

もし生まれたとしても、こんなひどいパートナーと

あうような人生はいやです、と。

これは私のカルマなのでしょうか。

もしくはこの祈りのせいなのでしょうか。

教えてください。


<答え>

「パートナー」それ自身を見つけることは

そんなに難しいことではないでしょう。

でも「善きパートナー」を探すことは

とても難しいことです。


もし善きパートナーが得られないようなら

一人でいることがいいでしょう。


善き友、善き仲間と同じです。

ブッダも修行にとって

善き仲間がみつからないのであれば

ただ一人でいるほうがいい、と勧めています。


あなたの場合には、

まだ善きパートナーと出会っていないだけかもしれません。

前世の業でも、祈りの言葉のせいでもありません。

今世での行ないの準備がまだ整っていないからでしょう。


例えば、まだ善きパートナーに出会っていないことのほかに

あなたが選んだ人がまだあなたと人生を共にすることを

選んでないかもしれません。


また、彼があなたと一緒にいることを喜んでいても

お互いに結婚する資格がそろっていなかった、ということもあります。


また彼がいい人で、

彼もあなたと人生を共に歩みたいと思っているけれども、

あなたは彼を好きではないということもありますね。


特に後者の場合は、明らかに前世の業ではありません。

今あなたが彼を選んでいないということですから

現世での業なのです。


私はこう思います。

パートナーはむやみやたらに探そうとしないこと。

探せば探すほど、得られません。


(パートナー探しだけではなく幸せは探せば探すほど、

得られないという言葉もあります。愛も同じことです。)


あなた自身の今の人生や生き方に満足していること。

あなたの人生を価値あるものに高めていけるように

努力してくことが大切です。

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