支える力をつける(9)気を付けること

これら11の力とは別な見方でNo2に求められるものは何かを考えてみます。

① どんな嫌な仕事でも嫌な顔をせずに取り組むことです。どうせしなければいけないわけですから嬉しそうな顔とは言いませんが積極的な態度でNo1をサポートしていくことです。No1がこの仕事は苦手だとか嫌がっているということを常日頃から見極めていれば先手を取ってその仕事に当たればNo1の信頼を得られることは間違いありません。
② 客観的な見方、判断が出来ることです。それには感情移入を軽減させることが必要です。No1と近い関係にあればあるほどNo1と同じような立ち位置になりがちです。No1は毎日判断することの連続です。そして決断はNo1がするわけですからその前段階の判断の時にNo2が客観的な視点からアドバイスをしてくれればNo1は大きく迷うことなく判断しタイムリーな決断が出来ていきます。
③ 時代を読み取る力も必要です。自分たちがどの環境にいるのかを、世界はどのように動いているのか冷静に見ることは大切です。平安の時と戦乱の時にあるのかは行動が異なります。時代が上昇気流にあるのか下降気流にあるのか、革新的な行動を求めているのか保守的な行動を求めているのか、さらには世界は自分達をどう見ているのか、成功者の多くは時代を読み取る力が優れていると思います。繰り返しになりますがトップは時代の流れに巻き込まれがち、というのも間違いないわけでここに支える人が適切な言葉で助言することで溺れることを防げます。
④ 野心が見え隠れしないこと。No2に野心があるとNo1からの信頼が得られないでしょうし組織の中で信頼を失うだけでなく組織を崩壊させてしまいます。皆さんも会社の中で野心家と言われる人を多く見てきたと思います。例えば直属上司に野心がむき出しにして、俺は絶対社長になるんだと人を蹴落としてでも出世しようとする人には余程実力を認められない限り、上司に猜疑心を持たれ支える人間になることは出来ません。
⑤ 人間は他人を100%理解することはできません。No1に他人を理解する部分を補ってあげることです。他人への理解とは別に相性が悪いためケースもありますからNo2は他人を理解する力を磨くこともしてみてください。


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