支える力(15)ー役割(補足)

「ナンバー2」としての支える人をもう少し分析していきます。
「日本型補佐役」は歴史の中でも立場や時代で色々な言い方がされてきました。

大番頭
ご意見番
女房役
右腕型補佐役
懐刀
参謀
軍師


次期のナンバー1を目指すナンバー2と補佐役に徹するナンバー2がいますが補佐役はナンバー2の地位であっても必ずしも次期のトップ候補ではないこともあります。

No2はNo1に仕えることで今まで学んでいなかった事で新たな感動や感心を持てることで大きな人間に成長することが出来ます。No1は良くも悪くも他人の話を全て聞いていたら決断が出来なくなるので学ぶ時間は極端に少なくなるように思えます。

No1への仕え方。 昔読んだ城山三郎の「打ち出の小槌一番町」という小説の中でお金持ちになるのに他の人よりちょっとだけ親切に接することだという一節がありました。No2になるにもこの人のNo2になろうと思ったら他の候補者よりちょっとだけ多く努力してその地位を取ることです。

実際プラスアルファの法則と言うものがあります。どこかで読んだものの抜粋です。

「ほんの少しのプラスアルファの努力をした人は、大きな果実を手にすることができるものです。報酬以上の仕事をしてきた人は、報酬以下の仕事しかしていない人よりも高い地位につき、高い報酬を得ています。
報酬に見合った、求められる分だけ仕事をする人と、そこにたとえ僅かでもプラスアルファを加えようと心掛ける人。そのほんの小さな差、が普通の人と特別な人を分けます。
この原則は雇われている人だけでなく、スペシャリストや独立している人にも通用し、原則を守る人は二重の報酬を得ることができるのです。
まず第一に、原則に従わない人よりは多くの物質的報酬が得られること。第二に、幸福と満足感が得られるということです。収入だけが報酬のすべてだと思っている人は不幸です。収入以外の報酬が人に幸福感と満足感を与えてくれるのです。
報酬以上の仕事をすることは、“プラスアルファの前進”を生むことになります。
“プラスアルファの前進”とは何か、土地と農夫との関係を例に紹介しましょう。
農夫は細心の注意を払って土地の下拵えをし、小麦の種を蒔く。丹精込めて育成すれば、蒔いた種の何千倍の収穫をもたらす。この仕組みは収穫増加の法則であり、自然の摂理です。もし自然界にこの法則が存在しなかったら、人間はとうに死に絶えていたでしょう。そして畑から収穫できるのは、小麦だけではありません。
“自然が教える重要な教訓”という宝物も収穫できます。
この“プラスアルファの前進”を応用すれば、労力以上の報酬が得られるのです。
“プラスアルファの前進”のもう一つの素晴らしい特徴は、労働を提供する側だけでなく、雇用する側にも適用されることです。
かつてヘンリー・フォードが創設した最低賃金制度の成功がそれを証明しています。ヘンリー・フォードは労働者に対して、1日最低5ドルの賃金を保証しました。労働者は収入を保証されることによって労働意欲が刺激され、ヘンリー・フォードが支払った5ドルに対し、少なくとも7ドル50セント分の労働で応えたと言われてます。」

蛇足ですがNo2には外見も大事です。イケメンだとかスタイルがいいとかでなく自然に醸し出す顔つきや雰囲気です。そのためには本をたくさん読む、多くの人の話を聞くなどして自分の知識量を最大にする気持ちを常日頃から養っておくことです。持って生まれた顔だとかスタイルは変えられませんが、気持ちの持ちようで変えられるのは表情です。これも最近読んだ本の中で運転手でなく運転者という言い方がありました。運を転じるというのですが上機嫌の顔をしているのと不機嫌な顔をしているのでは運が転がり込んでくるかてかあら滑り落とす可能性があるというストーリーです。機嫌もそうですし、明るい表情、元気そうなオーラ、知的な人相など自分の努力で変えられるものは沢山あります。勉強をすると人相は間違いなく変わります。私事ですが、25歳までほとんど本も読まない、ましてや勉強など飛んでもないと思っていた私が公認会計士の試験勉強で3年を費やした後に小学校からの幼馴染の女の子から顔つきが締まっていい顔になったと言われました。それまでガールフレンドには無縁だと思っていたのが少し自信になったのを覚えています。


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