合コンにおける話が長い人への対処方法②【実践編】

前回、「延々とご自身の仕事や趣味の話を続ける方」に対する対応を構造として示しましたが、構造を用いた際の一つの具体シナリオを提示したいと思います。繰り返しになりますが、無限に存在するコミュニケーションシナリオの中の一つの可能性として提示します。

【解答】3stepで捌くべき。

①なぜ釣りが好きなのか深掘る(表層から深層へ)

具体的なスクリプトは「何で釣りが好きなんですか?」というシンプルな問い。ここでは価値観に当たる程度深く掘り進む必要があり、質問者にそれなりの意思が必要。あくまでも思考を進める上での仮説として(100個ある内の)一つの反応として「いつ釣れるか分からない不確実性を楽しむ」が出たとしてここでは議論を進める。

②深掘った先にある「釣りが好きな理由」と「現在の仕事」との接点を見出す(複数の具体事例から帰納的に共通項を見出す)

これも仮説で議論を進めるが、「釣り」と「消防士」の共通項はなんだろうか?例えばだが、両者の活動シーンを具体的に想起すると、いずれも完全にこちらがコントロール出来ない、不確実性の高い中で特定のミッションを達成すべく活動する事だろうか(これ以外も当然あるだろう)。当っていようが、間違っていようが問題は無い。主観的な考察による「議論の軸」を提示できればここでは良いのだ。

③見出した共通項を(その場が交流会であれば恋愛などの)構造に適応し主観的仮説を提示する

上記①②を前提として議論を進めた場合、例えばではあるが「では、恋愛においても不確実性を好むのか?」という仮説を提示できる可能性がある(繰り返しになるが、仮説が当っている必要はない)。この仮説をスクリプトに落とすと(こちらが女性であれば男性に対して)「実は結構女性に振り回されたるするのが好きとか?w」となる。当然、先方は「え!?なんで?」となる。それに対するカウンタートークは②で考察した内容を、時間を掛けて、敢て回りくどく、場に即したスクリプトで発言すれば良い。思慮深い男性であれば「なるほど」、となり、思慮深く無い男性は永遠に「何で?何でそう思うの?」と問うてくるだろう。

この時点で会話の主導権はこちらにある。しかし、お気付きの方も多いと思うが、さして興味の無い異性の話しを深掘りした所でそんなに面白くは無いだろう。しかし、「いつ終わるかわからない一方的な話」を聞き続けるより、幾分はマシだ。

※合コンにおける話が長い人への対処方法①【理論編】
https://note.mu/igyoushukouryu/n/nfcf7113c67b6

騒がしい場所をこよなく愛するリーマン。構造化と抽象化が大好き。