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無神経なアイツに余裕で言い返す!大人の会話術⑤

本記事より第2章となります。

第2章ユーモアで勝つと題されており、
何か腹立たしいことに直面しても、
相手の欠点や癖を直そうなどと思わないこと。

そのエネルギーを滑稽でエレガントな解釈をすることに振り向け、
笑い飛ばしてしまいましょうと述べられています。

このユーモアなセンスで切り抜けるのに効果的な相手が、
高慢で横柄な客への対応での場面。

高慢な人は、知ったかぶりで自分の方が優れていると思っているのだと…
そして、自分の自尊心を満たしたいがために、
相手に恭順を示させることを求めてくるのだそうです。

この背後には、人には気づかれたくないコンプレックスが隠れており、
自分が小さいことを何とかして認めまいとする努力なのだと仰られています。

こういう横柄な人に、「あなたは間違っている」という必要はありません。

「同調し、補強する」。
同調するとはつまり、反対せずに相手の動きに合わせる。
それから、その動きを補強する、いや、誇張する。
横柄な人は、自分のほうが偉いという態度をとります。
あなたは同調して、これをもっと後押しします。
それどころか、ちょっとばかり誇張します。
要するに、相手が欲しがっているものを、気前よくたっぷりと与えてやればいいのです。
たとえば、相手を褒めてやり、頭を下げます。

「素晴らしい。本当によくわかっていらっしゃる」
「お話を聞くのが楽しいですね。とっても専門的な話が聞けますから」
「これだけ専門的な知識のあるお客さんは初めてです」
「豊富な知識をお持ちなのと頭の回転の速さに、すっかり感心してしまいました」
「いやぁ、私などお客さまの足元にも及びません」
「お客様のようになりたいものです」
「説明の仕方がとてもお上手ですね」
「こういう仕事をしていると、こんなふうにお客様から教えていただくことも多いんですよ」


こういう褒め言葉を上品に、真実味を込めて言いましょう。
あなたが生活の糧を稼いでいる場では、やはり客は客なのです。
決して皮肉に聞こえることのないように、自信をもって話すことです。

無神経なアイツに余裕で言い返す!大人の会話術/バルバラ・ベルクハン 小川捷子訳


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