読書感想文2──虚構の殺人者

※当然のことながらネタバレ注意。

今の時代のミステリーや刑事モノではない、という印象がとても強い作品。一昔前の刑事ドラマを見ているような感覚。
殺人だ!犯人は誰だ?!トリックは?!というような感じでは一切ない。
というのも、事件こそ起きるが、それ以外の安積を主として刑事たちの仕事やらプライベートやらが描かれながら同時進行で(時系列に)解決まで導かれていくような感じ。
どちらかというとヒューマンドラマで、僕が一番好きなキャラは大橋。普段は冴えない感じなのに、ベンツを追いかけるときの生き生きとした描写が印象的だった。

読んでからだいぶ日が経っているので、憶えているのはこれくらいです。こういうのもいいなあと思えた作品だし、ミステリ小説が好きになったのはこの小説と言っても過言ではない。

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