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陸上を続ける意義

こんばんは!!!!!

大事な大事な京都選手権の9日前に肉離れと4度目の再会を果たす事となりました!!!!

それをきっかけに、改めて自分が陸上に全力で取り組む意義を考えました。
同時に、こいつはこういう気持ちで取り組んでんのか、少しは応援したろかな。と思って頂ければと思い、noteを書く事にしました。

拙い文ですが、読んでいただければ嬉しいです。


『走ってるだけで何が楽しいの?』

この質問、陸上経験者なら既に100回くらいされた事がある質問かと思います。

僕の答えは、

『走ってるだけやったら辛いけど、走ってるだけじゃないから楽しいで』です。

正直、走るのは辛いです。
練習で自分の体が思い通りに動かない苛立ち、練習後の酸欠、吐き気、めまい。
10秒ちょいのための毎月100時間くらいの練習。
試合時間の36000倍の練習時間ってめっちゃ効率悪いですね。

それも肉離れ一発で水の泡。

でも陸上は辛さがあって始めて成り立つスポーツだと思ってます。
これは僕が陸上を好きな理由の一つなのですが、自分が積み上げた辛さは確実に自分の力になって、出した結果は記録という形で一生残ります。
陸上は体1つでやるスポーツなので、自分の努力が結果に直結するところが気に入っています。

前述した「走ってるだけじゃないから楽しい」の部分は、大きく分けて2つに分けれると思います。

1つ目が日々の練習の中で自分をマネジメントする面白さ。

2つ目が試合の高揚感。

日々の練習は、改善点を探し、それを治すための意識や動きを通してその変化を感じて、また改善点を探す、、の繰り返しで、修正するのも自分、その変化を感じ取って次に何をするか考えるのも自分。
自分で自分をマネジメントして結果が出た時、面白さがあると思います。

試合の高揚感は、選手紹介、スタンド全員が息を飲む決勝のスタート前の静けさ、自分のレーンしか見えなくなり周りの音が消える感覚、リレー前の流しでのスタンドからの声援、ラストで抜き返す気持ちよさ、ゴールタイマーに表示される自分のベストタイム。なかなか言葉で説明するのは難しいですね。

これは3回生の時、全日本医歯薬獣医選手権の200m準決勝で、タイムは笑っちゃうくらい遅いんですけど、こうやってラストに競り勝って決勝に進めた時は練習のしんどさの何倍もの達成感、少なくとも36000倍以上の達成感があり、僕の中では一生忘れられないレースとなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=TA2rU6Hss5g&feature=share   

なかなか説明するのは難しいですが、試合時間に対して練習時間が圧倒的に長い陸上競技ならではの1本にかける緊張感と濃密さ、そして結果が出た時の報われた感覚が魅力だと思います。


『高3のインターハイ』

そんな陸上競技を始めたのは中学から。今年で7年目になります。

中3の6月、当時の200mのタイムは23”24、例年の京都府大会なら優勝できるタイムでした。
ところがその年の京都の短距離は読売新聞に載るほどレベルが高く、優勝どころか当時の京都ランキングは7位。
結局0”24差で全国大会に出れず、中学の陸上生活は幕を閉じました。

僕の出身校は中高一貫なので、高校陸上部の顧問から一緒にインターハイを目指そう。と声をかけて頂いていました。
高校の顧問は400m全国8位、過去にインハイ2位の選手を育てた日体大出身の有名な方でした。
陸上競技では速くなる重要な要素として練習相手が大きく、その顧問が当時の京都ランキング1、2、3位を推薦で取ってきて下さり、高校陸上部は顧問も練習相手も最高の環境でした。

ですが高1当時の自分は「陸上未経験の中学時代の顧問の元でここまでタイムを出せたなら、高校のこの環境なら個人で全国を狙えるんじゃないか?、リレーは皆で全国の表彰台を狙えるんじゃないか?」という自分の可能性に対する期待と、 「陸上で大学の推薦を取れるほどの才能はない、インハイに行ける確証もない、陸上を続けながら医学部に行くのは不可能、将来は?、医者の夢は?」という自分の実力と将来を冷静に考えた時の尻込みで葛藤していました。

結局自分の可能性を信じきれず、陸上部には入らず医学部を目指す事を決断しました。医学部に入れないと、自分も陸上部の友達も裏切ってしまったような気がして高校3年間必死に勉強しました。

その間も陸上は大好きでした。
高1の時、親友が優勝した府の400m。めちゃくちゃかっこよかったし嬉しかったけど、陸上をやりたい気持ちが抑えられそうになくて、それから試合に行くのは辞めて、いつも平安の同期の結果だけ見てLINEするだけに留めてました。

そんな僕が唯一動画で見たのがそれから2年後の高3のインターハイ。
キャプテンの100mと、陸上を続けていれば走っていたであろう4×100mRだけはちゃんと見ようと思い、夏期講習期間中の自習室で中継を見ていました。

100m準決勝は各組上位2着が決勝進出、キャプテン(僚真)は3レーン
https://www.youtube.com/watch?v=aEV7ZzWFbQw&feature=share

そんな残酷な事があっていいのかと思い、全くの部外者なのに放心状態でした。

その2時間後の4×100mR準決勝。
アンカーは僚真。
中学の京都ランキング1位の同期は怪我に泣かされ続けて、リレーは1走に2年生が入る事になって、
1走:2年生(11”5)
2走:2年生(10”77)
3走:中学京都ランキング3位(10”95)
4走:中学京都ランキング2位(10”51)

上位2着が決勝進出。平安は6レーン。
https://www.youtube.com/watch?v=t2w2pB_HddQ&feature=share

普段温厚な僚真が鬼の形相でエグい詰め方して0.02秒差で準決勝敗退。
あの走りに100mの雪辱も、キャプテンとしての意地も、色んな気持ちが詰まってて、見てて鳥肌が立って、僕にとって一生忘れられない走りでした。

僕は高1の時にこのリレーから逃げたので、こんな事を言う資格は無いけど、本気でめちゃくちゃ悔しかったです。

インハイ前に「1走に井口がいてくれたらなあ」って顧問の先生がおっしゃってたのを思い出して、陸上を続けてればみんなで決勝に行けたかもしれないのに、陸上から逃げた自分が情けなくて、大学で陸上にもう一回向き合おう。逃げた事にならないように絶対医学部に受からないと。思った出来事でした。

この時の悔しさは、今も陸上を続けてる一因だと思います。


『医学部で全学と戦うという事』

3年半のブランクを挟んで大学で陸上を再び始めましたが、当然ながら医学部は陸上をする環境ではないです。モチベーションも様々、練習も週2回、グラウンドも無い。コーチもいない。

ですが、縁あって京都大学の全学や、同志社の練習に参加させて頂いたり、高校の顧問に指導して頂いたり、ここ3ヶ月はずっと10秒中盤の選手たちと練習を積んでました。何より現キャプテンが全国7位になった経験があり、的確なアドバイスをくれて、同回生もモチベーションが高く、僕の3倍くらい陸上バカな先輩にも可愛がって頂き、当初想定していなかったくらい人に恵まれた環境で週5回の練習日を確保し、陸上競技を続けています。

ですがここまでの三年間、全学の試合では鳴かず飛ばずの成績でした。
努力は最大限してきたつもりでしたが、怪我をして冷静に振り返れば、自分の弱点や体のクセ、メンタルなどに目を向けず、練習を必死に積んでる自分に満足して、努力をしているつもりになってただけだったと思います。

今まで心のどこかで、環境や才能を言い訳にしている部分があったと思います。
でもそれは自分が結果を出せない時の保険で、保険がある限り結果は出せないと思います。
22歳になり、18歳の時より少しは様々な事が客観的に見れるようになり、それを陸上にもメンタルや向き合い方という面で活かせればな、と思います。


僕が大学受験を通して学んだ

「学校名は結果を出すのに関係ない」

「人より効率は悪いけど努力する才能だけはある」

という事も自分に活かせれば結果は出せると思っています。

『全日本インカレ』

ここで言う”結果”とは何でしょうか。
僕にとっては大学生の全国大会、全日本インカレに出場することです。

参加標準記録は10”56ですが、今年からコロナの影響で50人に絞られる事となり、実際は10”5を切らないと出れないと思います。
今のベストは11”09なので、「全カレに出たい」なんて実力不相応過ぎて口にすることさえ恥ずかしいです。冷静に考えたら絶対無理だと思います。
でもやっぱり京都府立医科大学のユニフォームを着て全カレに出るのが夢です。

これから2年間、努力を重ね、結果がどうであろうと、限界までやったと言い切れる努力をして、大学で気持ちよく陸上競技を締めたいと思います。

社会人になって陸上に対して本気で向き合おうとすると、確実に仕事や家庭に支障をきたす事になると思います。
これは今も自分の中にある陸上を続けるかどうかの明確な基準なのですが、本気で取り組めないなら陸上を辞める、と決めているので大学で終わろうと思います。
引退後は子煩悩で韻が踏めて大喜利ができるムキムキな医者になりたいです。


大した実績を残しているわけでも無い自己満足的な僕の陸上で、負けず嫌いで良くも悪くも自分を追い込む性格なので、周りからしたら理解し難い面も扱いづらい面もあるかと思いますが、

普段から支えてくれてる人、応援してくれている人、飲む時にノンアルコールビールを頼んだり、トリキでミックスジュースを飲みまくる事にみんな理解を示してくれて、本当に周りに恵まれているな、と感じます。

回生が上がるにつれて、自分の競技者としてのレベルの低さを痛感する機会が増え、こんなしょぼいタイムしか出せないのに他の人に融通を効かせてもらってまで、自分を追い込んで律してまでやることなのか?と問いかける機会が増えてきました。

ですが、今回時間をとって自分が陸上競技を続ける意義を考えた時、仮に記録を残せなくても、僚真のインハイ準決勝みたいな見てて何かを感じる、ずっと人の記憶に残る走りをいつか見せる事ができれば、陸上を続けてきた意義があるのでは無いかと思います。

もちろん結果や記録を出すのが記憶より優先なので、

まずは10秒台を1ヶ月後の8/4の記録会で、

10秒7台を10/20の関西インカレで出したいと思います。

応援よろしくお願いします。

長く拙い文章でしたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。

全カレ出たら是非来てください。予定は2年後です。




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