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240404

心に余裕が出てきたので、最近は積極的に家事をするようにしている。

朝から晩まで仕事をしていた時はとてもではないがそんな心身の余裕がなく、家事はいつも同居パートナーに任せきりだった。今振り返ってみても本当に負担をかけてばかりだったし申し訳なく思う。

心身ともに完全に疲弊して、家事どころか外出するのに相当に気力体力を使うという引きこもり一歩手前の精神状態になってしまったので、これはいかんと感じたのが昨年の秋。1~2か月ほど全身に蕁麻疹が出続けるようになってしまってとても参った。季節が冬に近づくにつれてなんとか寛解したので、転職について真剣に考え始めた。

色々な会社から声を掛けてもらえて話を聞いていたものの、いまいち自分の目指す方向性とは違う企業が多く、「これは長期戦かな」と思っていた。そんな矢先、年末にある企業との出会いがあり、するすると話が進んだ。

とはいえ心のどこかには現職に対する愛着的なものもあり、迷っている自分がいた。年始に内定をもらった時も相当悩んだ。でも、現職で大きな経営方針の転換があり、その思いも完全に吹っ切れた。退職交渉はとてもとても難航して、最終的には会社側に折れてもらって決着した。立つ鳥跡を濁しまくり。

これがここまでのあらすじで、今私は退職を待つだけの身となっている。新しい職場への不安は少しあるが、ここまでの転職経験から事前に悩んでも仕方ないことはわかっているので苦にはなっていない。30代に入って最もストレスから解放されている時期かもしれない。

家事ができるようになって、毎日が発見の連続。心身が疲弊していた頃はスーパーなんか行かなかったし、行っても冷凍食品コーナーに直行するだけだったが、今はいろいろなコーナーを見回る余裕がある。最近、近所のスーパーでは平日の昼に行くと野菜が格安で売っていることにも気づいて衝撃だった。ドラッグストアも同様で、今まで目を向けていなかった様々な製品があることに気づいて、店の情報量の多さにびっくりした。今までは自分の興味のあるものしか見ていなかったので、その視野狭窄さが恥ずかしくなってくる。

極力料理もするようにしているが、失敗も多い。今日はキットを使ってなすのボロネーゼを作ろうとしたが、私が材料のひき肉を見落としていたせいで、ひき肉抜きの完全ビーガン仕様になってしまった。これまでならこういう失敗をする自分を責めたり、落ち込んだりしていたかもしれないが、今はそれを楽しむだけの余裕がある。本当に良い状態だと思う。

ということで、しばらくこの余裕ある暮らしを楽しんでいくつもり。目指せ家事マスター。


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