見出し画像

8/13(金)手塚史観

今日は朝から雨が降ったり止んだりしていた。広島では豪雨で水害の恐れがあるらしい。

雨の日の外出にはとても気力がいるのだが、夏休みマジックで比較的足取りは軽めだった。先週石巻の石ノ森萬画館に行ってから昭和のマンガ熱と特撮熱がリバイバルしてきつつあるので、勢いでトキワ荘マンガミュージアムに行くことにした。

最寄りの落合南長崎駅ではこれまで降りたことがなかった。とても噛みやすそうな名前だと思うし、複合地名感がすごい。大通りから一本入るとうねった細い路地やビンテージ感ある看板建築などがあり、昔からある住宅街であることを感じさせた。

折角なので少し遠回りしてトキワ荘通りから向かってみた。道中、トキワ荘跡地や紫雲荘などに寄りつつ、トキワ荘の漫画家がよく行ってたという中華料理屋「松葉」も発見した。帰りに寄ろうと画策する。

ミュージアムは公園の中にあった。住宅街の中にいきなり昭和感満載のトキワ荘が出てくる感じはとてもシュールなのではないかと勝手に想像していたが、結構周辺地域にビンテージ建築が多いおかげでそんなに浮いていない。なぞの溶け込み力がある。

外見と同様、部屋の内部なども細かく再現されていて素晴らしかった。部屋の中の小物などを見ると住民ごとの特徴も色濃く出ていて面白かった。手塚治虫の企画展も原稿などの資料が多くて、限られたスペースながらもとても見応えがあった。ただトキワ荘の性質上、手塚治虫への神聖視というか歴史の中心に据えるというか、そういった「手塚史観」的な描写がいたるところに見えるのが気になったところではあるが、そういう施設なので仕方ないと割り切ることにした。

見終わった後に松葉でラーメンと餃子を食べた。餃子はかなりイマイチだが、ラーメンはほんのり胡椒の味があるあっさりスープでとても美味しかった。これをトキワ荘住民も食べていたのだと思うと感慨深い。

その後は吉祥寺に移動。今日から正式公開された「東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート」のパンフレットを買った。この映画自体は先行上映時に見たのだが、当時の団地の姿や住民コミュニティのあり方などが鮮明に記録されていてよかった。パンフレットには監督の論考だけでなく、当時住民に配布された都からの通知や団地内新聞が資料として収められていてとても貴重な内容だった。

お目当てのものが手に入ったので帰ろうとしたところ、「ゆきゆきて、神軍」リマスター上映の文字が目に入った。すぐ当日券を確認したが、夕方からの上映だったので諦めた。家に帰ってHuluで見た。歪んだ個人の正義感と歪んだ集団規律がぶつかりあう様子が見える最高のドキュメンタリーだと思う。ドキュメンタリーなのに、途中から偽装兄妹を使って相手の自白を狙っていくやらせ的手法も面白い。それにあんなに警官に付けられていて刑務所が身近にある人なんていないんじゃないだろうか。

彼氏が買ってきてくれたはてなブックマークのTシャツを着たら偶然はてブペアルックになってしまったので、はてブペアルックでご飯を食べに行った。周りの人は多分はてな社員かオフ会だと思ってたんじゃないかと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?