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【CS優勝】新規入りリチュア雑記【全文無料】


はじめに

いごまゆと申します。福岡県で遊戯王をやっています。
今回2022/10/15に福岡で開催されたkintaCSで使用した【リチュア】についてカードの説明や展開方法を書いていこうと思います。
個人戦績は4-2、チーム戦績5-1で優勝することができました。

新規の追加判明から約1か月間構築を考えましたが、同じく新規が追加される【クシャトリラ】や【ティアラメンツ】に埋もれてしまいデッキ構築や回し方の参考になる情報が少なかったと感じたため、今回文章にまとめてみることにしました。構築記事等を書いた経験がないので、誤字脱字や拙い文章等があるかと思いますが読み流していただけると幸いです。

リチュアとは

kintaCSと同日に発売された「PHTON HYPERNOVA」で約10年ぶりに新規が追加されたデュエルターミナル出身の儀式テーマです。
1ターンに1度の使用制限がないモンスター効果を利用し儀式モンスター、儀式魔法、リリース要員を揃えて盤面を形成していきます。
当時は先攻で相手の手札をデッキに戻す【聖刻リチュア】と呼ばれるタイプのデッキが存在していました。今回は新弾で追加された儀式モンスターを中心に盤面の制圧を狙う構築を使用しています。

上述の通り10年前のテーマとなりますので、まずは新旧のカードどちらも紹介をしていこうと思います。

既存カード

・リチュア・アビス(以下略称としてアビス)

【リチュア】を回すうえでのエンジンで、サーチ先のモンスターを経由することで儀式モンスター、儀式魔法のいずれもサーチすることが可能です。
ターン1の制限がなく、自身のレベルが2であるため「スプライト・エルフ(以下エルフ)」などを駆使していかにこのカードの効果を複数回使用するかが重要になります。このカードは儀式のリリース要員を1体で賄うことができない点だけ注意が必要になります。3枚採用です。

・ヴィジョン・リチュア(以下略称としてヴィジョン)

アビスでサーチが可能で手札から捨てることで「リチュア」儀式モンスターをサーチする中継役です。儀式のリリース要員も1枚で賄うことができます。アビスと同じくレベルが2であるため「スプライト」カードに対応しています。儀式モンスターの採用が2枚であり、一度サーチした儀式モンスターは後述の儀式魔法で再利用が可能であるため2枚の採用です。

・シャドウ・リチュア(以下略称としてシャドウ)

アビスでサーチが可能であり手札から捨てることで「リチュア」儀式魔法のサーチが可能なヴィジョンの対となるカードです。ヴィジョンと同じく1体で儀式のコストになることができます。レベル4で「スプライト」とのシナジーはありませんが、使用した儀式魔法カードはデッキに戻るためサーチが途切れることのないよう3枚採用です。

・リチュアの儀水鏡(以下略称として儀水鏡)

リチュアの儀式魔法その1。手札、場のモンスターをリリースして儀式召喚します。②の効果により相手に除去されたりリリースに使用した儀式モンスターを手札に戻しリソースの回復も担います。儀式召喚方法が最もシンプルであり、②の効果もターン1がないため連続での儀式召喚が見込めるカードです。サーチ手段は豊富ですがクシャトリラによる除外と墓地に儀式モンスターがなくデッキに戻せない場面を想定して2枚の採用です。

・リチュアの写魂鏡(以下略称として写魂鏡)

リチュアの儀式魔法その2。ライフを支払って儀式召喚をするため、リリースするモンスターの用意は不要です。新規の「イビリチュア・ネーレイマナス」を出すためにはライフコスト5000が必要となり決して安くはないですが、同じく新規の「グリム・リチュア」を1枚初動として成立させるために採用しました。このカードを2回発動するとライフがなくなってしまうので1枚のみです。

・儀水鏡の幻影術(以下略称として幻影術)

リチュア専用の罠カードで、エンドフェイズに手札に戻る代わりにリリースを踏み倒して儀式モンスターを盤面に出すことができます。儀式召喚扱いにならない点には注意が必要ですが、新規カードの「イビリチュア・ネーレイマナス」が妨害効果の発動の際に手札に戻ってくるため儀式モンスターをキープしていなくても再度場に出すために使用できること、同じく新規の「儀水鏡の集光」でデッキからセット可能な妨害札になることから1枚の採用です。

新規カード

・イビリチュア・ネーレイマナス(以下略称としてネーレイマナス)

今回新規で追加された儀式モンスターです。儀式召喚成功時の水属性蘇生効果、相手モンスターの効果発動を無効にしデッキに戻す効果といずれも強力な効果となっており、なおかつターン1の使用制限がありません。
このカードを儀式召喚することで妨害を用意しながらアビスを蘇生し、リソースと盤面の展開を伸ばしていきます。一応水属性であれば「リチュア」以外も蘇生可能であるため、打点の用意に別の水属性モンスターを蘇生する場合もあるかもしれません。サーチが容易であり手札が強い場合も2体までしか並ばないこと、儀水鏡の効果で繰り返し手札に戻すことが可能なことを考慮し2枚の採用です。「ネーレイマナス」でもまだ名前が長い気がしますがどこで区切るんでしょうか。

・グリム・リチュア(以下略称としてグリム)

デッキからアビスをリクルート可能な新規モンスターです。
リクルート後にエルフに繋げることで再度アビスの効果発動が可能であり2枚のリチュアカードのサーチが可能です。1枚初動になる強力なカードですがこのカードに無効系を当てられるとアビスに繋がらずリソースが確保できなくなってしまうのは弱点です。儀式モンスター以外攻撃できなくなる点にも注意。とはいえ強力なリクルーターであることに変わりはないので3枚採用です。

・リチュアの氷魔鏡(以下略称として氷魔鏡)

新規で追加されたリチュアの儀式魔法その3です。自分のモンスターの他に相手の場の表側表示モンスターを使用して儀式召喚が可能で盤面を返す際にも使用することができます。裏守備はリリースできないです(横に表側表示がいるのに動画卓でやってしまいました申し訳ないです)。②の効果は手札に加わらない代わりに儀式モンスター以外のリチュアもデッキに戻すことができるためリソース切れの防止や、欲しいリチュアを上に乗せて「金満で謙虚な壺」で回収するなども可能です。このカードもライフコストを必要とするので、既にネーレイマナスを写魂鏡で出している場合5000+3000で自分のライフがなくなることには注意が必要です。1枚の採用です。

・儀水鏡の集光(以下略称として集光)

「リチュア」モンスターならなんでも手札に加えることができる万能サーチカードです。「リチュア」なのでターン1の発動制限がありません。加えて場に水属性の儀式モンスターがいる場合はエンドフェイズにデッキから「儀水鏡」魔法罠をセットできるため幻影術をセットすることで1妨害追加することができます。3枚採用です。

リチュア以外の採用カード

汎用は省いて特殊なものだけ取り上げたいと思います。

・簡易融合、簡素融合

このデッキではどちらも効果のない融合モンスターである「テセウスの魔棲物(以下テセウス)」「無の畢竟オールヴェイン(以下オールヴェイン)」を特殊召喚するために使用します。オールヴェインはレベル2モンスターとして、テセウスは後述の「白闘気一角」に繋げるために使用し、アビスによるサーチ枚数を一気に増やすことができます。

・白闘気一角

アビス+テセウスでシンクロ召喚が可能なレベル7モンスターです。
シンクロ召喚時に墓地の魚族を蘇生可能であるため再度アビスの効果を使用することができ、そのままエルフをリンク召喚するとさらにアビスを起動できるため、アビス+簡易(簡素)で3枚のリチュアカードをサーチ可能になります。展開の説明の際に再度触れますがこの動きの場合まだグリムを使用していないため、ネーレイの素材にグリムを使用しグリムをそのまま蘇生することで再度アビスをリクルートしてサーチを行いつつ展開を伸ばすことが可能です。
※以下参考展開リンク

・スプライト・ブルー、ジェット、キャロット、スターター

前環境まで嫌というほど見たメジャーなカードかと思いますので画像割愛します(疲れたため)。ネーレイマナスで蘇生するアビスがレベル2であるため、リチュア展開から「ギガンティック・スプライト」をエクシーズ召喚し、スプライト展開に繋げることができます。特にリチュアにおいてはカテゴリ内で用意できない魔法罠無効をキャロットで補いつつ、アビスに効果無効系を当てられた際にエルフに繋げることができるため簡易、簡素と同様に貫通札としても有効です。

展開例

ここからはkintaCS参加時点で考えていた展開を紹介します。初めに述べたように少ない情報を参考に構築をしたため最適な展開でないもの(聖光の宣告者不採用など)が多くあるかと思います。なので最低限これくらいは展開できるんだなという理解のための参考動画と思っていただけると幸いです。

・グリム1枚展開
最終盤面
エルフ+マスカレーナ+ギガンティック+ネーレイマナス+キャロット(ライフコスト6000)

写魂鏡唯一の採用理由になるグリム1枚の展開です。ライフコストは6000とかなり高いですが妨害が用意できなければ8000とられて負けるだけなので必要経費です。追加でヴィジョン、シャドウやネーレイマナス、儀式魔法を引いていると儀水鏡をサーチしてライフを払わずに同じ展開ができるといった感じです。

・アビス+簡易(簡素)融合
最終盤面
エルフ+マスカレーナ+ギガンティック+ネーレイマナス+キャロット+α

今回の構築で一番採用理由の強いカードでの展開且つ一番の欠陥展開です。
本来であれば「聖光の宣告者(以下宣告者)」を採用することでネーレイマナスがもう1体追加されています。(エルフ+マスカレーナ+ネーレイマナス*2+キャロット)2本目以降であればキャロットのコスト確保のために散らす選択肢もあるかもしれませんが、メイン戦では明らかにパワー不足の盤面になっていました。最小枚数での展開ばかり考えて他の余分な手札を含めた部分が考慮できていなかったのは大きな反省点です。以下変更後の展開です。

展開例※2022/10/23追加分

前項の改善版や追加の展開例になります。まずは宣告者込みの展開の改善版です。

ネーレイマナスが2体に増え、キャロットのコストもエルフ起動前から確保できておりCS時点よりもかなり展開の質が向上しました。

また「スプライト・スプリンド(以下スプリンド)」を採用することで、「増殖するG」を回収しながらの展開も可能になります。現在はスプリンドを採用したレシピを使用しています。
次項で現在のデッキレシピについても触れます。

いずれもアビスと簡素を展開例としていますが、手札にグリム、ネーレイマナス、儀水鏡が揃うのであればほぼ同じ展開になります。

最後儀式魔法として氷魔鏡を使用していますが、これは展開でシャドウを3枚使い切っているため返しのターンでデッキにシャドウを戻し再度儀式魔法をサーチできるようにするためです。

・後攻ワンキル
基本的にはグリムで儀式モンスター以外攻撃できない制約がついているので、ネーレイマナス*2とグスタフマックスの3000+3000+2000のワンキルを狙います。相手の場に表側モンスターが2体並んでいるのであれば氷魔鏡を2回使うことで両方処理して直接攻撃が可能です。

サイドデッキについて

inoutなどは正直詰め切れていないので採用カードの説明だけしようと思います。

・原始生命態ニビル、皆既日蝕の書
クシャトリラ用です。イヴリース採用のクシャトリラも散見されたため、
ニビルも皆既日蝕の書も3枚ずつで様子をうかがいました。皆既日蝕の書は専用罠を封じるためにティアラメンツ相手にも入れる想定での採用でした。

・浮幽さくら、ティアラメンツ・キトカロス
ティアラメンツ専用カード。打った対戦は全部負けました。
永続罠の素引きやサーチを考慮すると効果無効系が重いリチュアとしては、
レッドリブートや拮抗勝負の3枚目にするべきだったかもしれません。

・拮抗勝負
ティアラメンツ、その他色々用のサイドカード。
通ったら多分強いと思いますが当日は引きませんでした。

・ハーピィの羽根帚
その他色々用カードその2。

・魔封じの芳香
採用時点で一番疑問視していたカードです。
2本目以降の三戦の号や全体除去魔法を考えての採用ですが、
こちらも儀式テーマであるため1ターン目に妨害をもらって動けなくなった場合にほぼ必然的に3ターン目も動けなくなります。紅蓮の指名者や神の宣告などその他先攻カードはありますが、ライフを払い込む展開が多いため採用を躊躇しました。

構築の変更点(2022/10/23時点)

この雑記の投稿から一週間が経ち、構築にも若干の変更があったので追記しておこうと思います。まずは現在のデッキレシピです。

数枚の変更ですが、まず大きな部分としては「鰤っ子姫」の採用でしょうか。

グリムを持ってくるだけであれば集光と「金満で謙虚な壺」、
その他複数枚数での初動が揃っていれば1枚初動を増やす必要はないと思い、不採用としていたカードです。しかしながら「聖光の宣告者」を採用したことにより、グリムの効果を未使用な状態でアビスにアクセスし展開を開始することの恩恵が大きくなり現在2枚を使用しています。召喚時にコストで自身を除外するのでグリムと異なり相手が「無限泡影」等の効果無効系を持っていたとしてもアビスをリクルート可能な点も大きいです。一度デッキからアビスを持ってきてしまえば展開例のように簡易(簡素)やスプライトを横に追加してサーチを繰り返すことができます。

あとは展開例でも使用しているスプリンドと宣告者です。

スプリンドは「増殖するG」またはアビスの2枚目を墓地に落としたい場合に使用します。宣告者はスプリンドで落とした増殖するGを回収、または儀式回数を増やすためにシャドウを手札に回収するなど展開の補助を担います。
特に宣告者の有無はデッキを使用する上での影響が大きく、場面に応じて「灰流うらら」などの誘発を拾いなおすこともでき器用な1枚です。

おわりに

以上がリチュアに関しての雑感になります。展開方法などは説明した通り甘い部分がありましたが、それでも勝ち越すことができたのは当日の運以外にデッキパワーが高いことの現れだったように感じます。また何か思うところがあれば追記をしていくかもしれませんが、まずはこの拙文がリチュアについて知りたかった方の参考になればいいなと思います。面白かったとか参考になったって方がいれば投げ銭くれるとうれしいです。お疲れさまでした。

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