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棋譜の著作権について、ちょっと考えたnote、新聞社さんにお問い合わせ

こんにちは。

IGOcompany【U】
です。

囲碁をビジネスに起業して「宇佐美囲碁教室」っていう教室を運営したり、武蔵小杉の「永代塾囲碁サロン」にて指導碁や交流会をしたり、

「新百合囲碁学園」の学園長を任されたりしながら、世田谷や麹町、大学などでも囲碁を教えて、ご飯を食べてます。

前回のnoteで、

「棋譜」の利用について判決が出たようです!(これは将棋の棋譜についてですが、囲碁も同じように判断できると思います)。

って、

さらりと取り上げたんですけど、

結構、大きな問題だなって気がしているので、

ちょっと今日のnoteでアラタメテ取り上げてみたいと思います。

※あくまで個人の拙い意見ですので、こういう考えもあるのかと広い心で読んでもらえると嬉しいです。とくに何か特定のモノを批判するとか(日本って批判すると貶されたって捉える部分もあるんですが、そういう意味じゃなくて一意見の表明です)、そういう意図はありませんので、ご容赦ください!宜しくお願いします!!

なんと周りの囲碁関係者や、ベルギーにいる友人から同時に「パンドラの箱が開いたね」っていう比喩と共に連絡が来たりもしました。

僕の結論を先に書いておくと(この後に詳しく内容をまとめてますが)、

リアルタイムでyoutubeに流すのが良いって部分は、ちょっと道義的にどうかなと思いつつ、著作権についてのはっきりとした見解が示されたのは、(広い意味で言うと)良いことなんじゃないかなと思っています。

様々な意見があると思うので、これからそういう人の考え方とかを訊いて、色々考えていきたいなと感じています。

ちなみになんですが、

僕は2022年に棋譜の著作権と言いますか、

囲碁界に対して「もっと上手いこと出来んのか!?」ってnoteを書いていました(先見性がある!)。

読み直す人も少ないと思うので、

ちょっと抜粋して(分かりやすくするために付け足しもして)、

この時の文章を載せてみます。

↓ ↓ ↓

キッカケは、この話題でした。

これを聞いた(見た)時に、

囲碁界が、どんどん鎖国(クローズ)して衰退していくようなイメージを持ったので、たしかnoteを書いたんですよね。

だって棋士の先生が、Twitterやブログで自戦解説が出来なくなるってことは囲碁の発信が、また少なくなるってことなんですよ。

この前、

とある偉大な元日本棋院職員の方から、

当時10冊ほどあった囲碁雑誌も、今では2つ位になってくらいになってしまったのを危惧している(哀しい)という話をお聞きしました。

昔あった囲碁雑誌

僕は、雑誌がなくなってきたのは勿論悲しいけど、TwitterやYouTubeのように新しいメディアも出ているので、一概に囲碁がこれから低迷し続けているわけではないかもしれませんよって答えたんですが、

上記の鎖国のような状態だったら、全然良くないとは思ってるんですよね。。。

囲碁を宣伝したいのか、したくないのか、どっちなんだと。

逆行してるんじゃないのかって思ったりもしました。

ちなみに、

棋譜に著作権がないってのは、

僕も個別に弁護士さんに確認して問題ないと認識していましたので、

だったら棋士ではない僕が自由に棋譜を使って宣伝してやろう!って、ちょっとだけ思ったんですが、

狭い業界だし、変なトコから怒られそうだし、

波風を立てても良いことはないって感じたんで、

結局やらなかったんですよね(忖度!)。

僕に出来ることは、一生懸命、教室に来てくれている生徒さんに囲碁の面白さを伝えることや、このnoteなどで(拙い文章ではありますが)囲碁の情報を発信することくらいです。。。

弁護士さんの見解は、

「棋譜は、対局の流れを示す事実に過ぎず、そこに思想や感情は含まれていないと考えられますし、誰が整理しても同じようなものが出来上がるはずなので、創作的とも言えません。」って感じでした。

だから、

棋譜は著作権のない「結果の記録」にしかならないということみたいです。

「誰が整理しても同じようなものが出来上がるはずなので、創作的とも言えません。」の部分は、逆にえっ!違うんじゃない!?のと思ったりもするんですが(囲碁は創造性あるでしょ!)、

とりあえず、こういう解釈があるんだそうです。

(結局は曖昧なので、誰か裁判してハッキリさせて欲しいなぁって、この時にも思っていたんですが、こういう形になるとは…)。

今って色々オープンに発信している業界がどんどん広がって盛り上がっているじゃないですか。

先程も言いましたけど、

囲碁界が、

どんどん鎖国(クローズ)して、衰退していくようなイメージを持ったんで、

世間的には、囲碁が、どんどん「どっか遠くの世界でやっている(よくわからない)こと」って扱いになるような気がして、

それこそ嫌だなぁと思ったりもしてました。

誰得なんだろうと。。。

今時、SNSにも載らないものに興味持ったりしますかね??

囲碁を広く知ってもらいたいのか、

狭い世界にとどめたいのか、

よくわからないなぁと感じてもいました。

そもそも、どれだけの人がそこまで棋譜の情報を能動的に取りに行っているのかと。。。

いや、もちろん、分かるんですよ。

棋戦って、

スポンサー(新聞社さんとか)様がお金を出して支えているワケで、

その昔は、囲碁の棋譜を載せて、新聞の読者がめちゃくちゃ増えた(だからこそお金を出した)っていう経緯もあるので、

独占したい(?)みたいな考えもあるんだろうと思います。

でも、

今のこの令和の世の中で、

その棋譜を見たいからって、その新聞を取りますか??

どうなんですかね。。。

いやいや、ちゃんとお金払ってもらえないと続けられないよって気持ちも(僕も囲碁教室を運営しているんで)わかるんですが。

なので、

「もっと上手いこと出来んのか??」って思ったりしました。

効果的に課金(?)出来る場所やシステムがあれば、納得してお金出してもよいって思う人は多いと思うんですよね。

だから、もっと上手くやってくれよ(上手くマネタイズしてくれよ)と。

お金払う先と言いますか、そういうのにつながる流れ(システム)がないので、なんとなく腑に落ちない感じになるんだと思います。

なので、

「もっと上手いこと出来んのか??」って思ったりもします(二度目)。

皆さんは、どう思いますか??

(まあ、大半が別に関係ないなって思うとおもうんですが、それだったら囲碁業界に魅力がないってことなんで、もっともっと何とかしないといけないだろうし…※堂々巡り的な)。

そんな感じで、色んな考え方があると思いますが、まあ、僕の個人的な意見として、です。。。

もし不快になった方がいたら、すみません。

思ったよりも長文になってしまいました。。。

↑ ↑ ↑

って、

2022年のnoteで書いていて、

そして、

今です。

僕は、ホント、波風を立てたくないので、

新聞に載ったのを確認してから棋譜解説をしたり、

noteの題名に、

「〇〇対〇〇 この一手で勝負が決まる!神回」みたいな文言をつけずに、

業界の慣習に出来るだけ従って、忖度して、

コツコツ、地味に、静かに、少しでも囲碁の普及になればと、

皆様に役立つ囲碁の情報を発信をしたいなって気持ちを持って、

毎日noteを続けているんですが、

今後は(今までのようには)気にしなくていいのかなと、

ちょっと気が楽になった部分もあります(まだ控訴があるかもですが)。

ここで、もう1回、僕の、個人的な、

今の時点での、結論を。

リアルタイムでyoutubeに流すのが良いって部分はちょっと道義的にどうかなと思いつつ、著作権についてのはっきりとした見解が示されたのは、(広い意味で言うと)良いことなんじゃないかなと思っています。

これからオープンになって、囲碁が広がりやすくなると考えています。

そもそも囲碁めちゃくちゃ面白いですからね!

そのポテンシャルを信じましょう!!

以下に、

この前のnoteでも取り上げたツイートをいくつか載せてみます。

三村先生が動画にしていましたので、こちらもご覧ください。

分かりやすいし!

棋士の先生の見解も理解できます!!

これを踏まえて、

ちょっとツラツラと書いてみます。

この問題は、

囲碁将棋チャンネル(有料)で放送していた将棋のタイトル戦を、とあるユーチューバーさんがリアルタイムで手順を載せて動画を出していたってのがキッカケです。

そのユーチューバーさんに対して囲碁将棋チャンネルさんが動画差し止めの依頼。それに対して、不服として訴訟を起こし、著作権の侵害にはあたらないという判決が出たという流れです。

囲碁将棋チャンネルさんにお世話になった事があるので、

放送されたタイトル戦をリアルタイムでって部分には、僕もそりゃないよなぁって感じたりもするんですが、

なんと違法行為にはあたらないという判決です。

これについては皆さん、どう思いますかね??

個人的には、ちょっと道義に反しているような気もするんですが、法律は法律なのかもしれません。ううむ。

まあ、まだ控訴するかもしれませんし、どうなるかは分かりません。

著作権については、

ハチワンダイバーでもありましたけど、

将棋の戦法や、囲碁の定石に著作権はないので、

それは仕方がないのかもしれません。

もし著作権があったら、例えば、小林流を使ったら、小林光一先生に使用料(?)を払いなさいって感じになっちゃいますもんね。

前のnoteで、

サッカーに例えましたけど、

サッカーで選手がクライフターン使ったら、クライフさんにお金を払って下さい、みたいにはならないですからね。

サッカーの試合の映像を流したり、

放送したりするのは権利があると思うんですが、

2-0で終わった試合について、この試合はこういう流れで(個人的な意見では)このプレイがポイントで、こういう風な試合でしたって書くのは一般的に認められているんですよね。

将棋や囲碁の棋譜についても同じで、

そうなると考えられてはいたんですが、

そうは言っても誰も裁判をしなかったので、今回で結論みたいなのが出たのは良い部分だったのかなと思います。

参入しやすくなると言いますか。。。

あとは、

それを踏まえた上で、

どういう風に良い方向に持って行くかなんだと思います。

ちなみに、

今後の棋譜の利用について、

ちょっと気になったので、

いくつかの新聞社さんにも問い合わせをしてみました。

もし棋譜の利用がOKなら、

僕の本やこのnoteに、実際にこの対局でこのように定石が使われてましたって正式に載せても良いって事になるんじゃないかと(気になる!)。。。

こんな感じで質問しています。

〇〇新聞社さんへお問い合わせ

・囲碁教室を運営している宇佐美と申します
・いつも囲碁棋戦をスポンサードして頂きありがとうございます
・大阪地裁でこれこれこんな判決が出ました
・棋譜に著作権はなく自由に使って良いという見解が示されています
・私自身は、この問題のようにYouTubeで棋譜を使用している立場ではりません
・新聞社さんが、どう考えているかお聞かせ頂きたいです
・例えば、今後棋譜を使用したりするのは、本当に問題ないのでしょうか?
・他の新聞社さんにも同じ質問をさせて頂いています
・お手数をおかけして、大変申し訳ありません
・今日まで囲碁界を支えて下さっている新聞社様には、いつも感謝しております

っていう感じで、

実際は、もう少し長めで丁寧に文章を送ってみました。

知らなかったんですけど、

各新聞社さんにはちゃんとお問い合わせフォームがあるんですね。

初めてこういう文章送ったワケですが、

文章的に、失礼ないですよね??←なんとなく、ちょっと怖い。

なんか、変に捉えられても嫌なんですが、単に棋譜の使用は本当に問題ないんですか?ってことを訊いて、あとは感謝をお伝えしました。。。

どういう返事がくるか分かりませんが(返事が来ない場合もありますって書いてましたし)回答が来たらご報告したいと思います。

本日は、

ちょっと文量は多いnoteでしたが、

ツラツラを拙い意見を書いてみました。。。

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました!!

囲碁界が良い方向に進めばいいなと常に思っています!!

サポートありがとうございます。コロナの影響もあり、今囲碁界はどんどん縮小していっています。どうにかしたいと思っている方は多いと思います。まずは小さな一歩から、囲碁の本を買ったり、近くの囲碁サロンに行ってみたり、周りに囲碁を教えてみて下さい。サポートは囲碁普及に使わせて頂きます。