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囲碁アートの人の囲碁教室、どんなことをやっているの?

どうも囲碁アートの人です。

といいつつ、囲碁の先生でもあります。
現在、入門〜初段の方向けに
初台囲碁クラブ(金曜夜)
平井の本棚(奇数週の水曜夜)
で教室をさせていただいてます。

囲碁が初めての方でも、というよりそれが専門なのですが、囲碁を楽しんでいただける教室です。
囲碁アートや雑学や哲学など色々まじえつつ、ワイワイやってます。ワイワイ。ほんとに。

私自身が、厳しいことがすごく苦手です。するのもされるのも。
なんだか力が抜けてリラックスできるような教室にしたいと思っています。

以前、生徒さんから
「教室来ると温泉に来たみたい」
と言っていただけたことがあり、ついに俺も温泉クラスになってしまったか...と感慨深くなりました。非常に嬉しかったです。


さて。どんなことをしているのか、ちょっと小出しにしたいと思います。よろしければお付き合いください。

囲碁はルールがとても少ないので、ルールを知るだけならとても簡単です。
大きく分けると、たった3つだけ。

・ふたりで交互に、黒→白→黒→白・・・と置いていく。
・黒石vs白石で空いたスペースに陣地を作って、大きいほうが勝ち。
・相手の石を囲むと取れる。取った石の分、相手の陣地が減る。

これだけ

このシンプルさにして、あるいはこのシンプルさだからこそ、深遠な世界が碁盤の上にひらけます。

初めて囲碁をするとなると、きっと何もない空間にひとり、碁石だけ持って送り込まれたような気分になるはずです。
道はまだありません。どうしたらよい。なんか正面に相手もいるし、戦えるかな・・・

囲碁の先生は、そのときのパートナーになります。ルールを知ったあと、じゃあどんな風にすれば前に進めるか、そのサポートをおしゃべりしながらやります。

もちろん、代わりに正しい場所に置くみたいなチートアイテムではないです。囲碁をどう見たらよいかの話になります。
なんかまだよくわからん囲碁だけど、ルール以外のことは出てきません。
大切なことは、すでに最初に全て知ってしまっているのです。あくまで、石の取り合いが大事な陣取りゲーム。
たとえば、前回はこんな感じでした。

(地=陣地 です)
陣地についてプラスになること。
1 自分の陣地増やす。入られないようにする。
2 相手の陣地減らす。侵入する。

石取りについてプラスになること。
3 自分の石を守る。囲まれないようにする。
4 相手の石を攻める。囲んで取る。

囲碁、すべてこの1〜4で説明つきます。

置いた石が1〜4のどれかならば、あなたは前に進んでいます。あと、大体の石はどれかに当てはまっているから、自信を持って。

この4つが、遊ぶ中でだんだん見えてきます。いっぺんに覚えなくてもよくて、1つずつ丁寧にやりましょう。なんならルール思い出すと自然に出てきます。

ああ、陣地が増えたっぽい。石囲んだっぽい。私はいま、確かに進んでいる。そうすると、碁盤の上の世界に慣れていっていることになります。

そして、「陣地広げながら自分の石を守る」とか、「石取りながら陣地減らす」とか、コンボが繋がり始めたら快感間違いなしです。コンボゲーです。一石二鳥です。
あなたがコンボを起こすと、先生が楽しそうに報告してくれるはずです。


・・・これがですね、かなり強くなった人でも有益だったりします。
囲碁の良い手は、1〜4の一石二鳥、三鳥、四鳥と考えることができるからです。プロの先生の手は、いかに一石四鳥するか(石を働かせるか)に身を焦がしているもの。と見ても良いと考えられます。
わかんない一手があったら、これを当てはめるとちょっと分かるかも知れません。一見陣地を作ってなくても、石を強くしてたり。


・・・・・・・・・・・

新しいところに行きたい。

人間たまにそう思います。国内で、まだ行ったことない場所とか。言葉が通じない異国の地とか。

囲碁はもしかしたら、その一つかも知れません。碁盤の上の世界です。
まだ何も知らない土地に降り立つ体験に近いところがあります。最初は不安が多いけれど、やっていくうちに他での経験が生きるかもしれないし、なんだか居心地よく感じられてきたり。
きっといま囲碁にハマっている人たちは、精神的に碁盤に定住しているのかも。
まずはちょっとした旅行気分で、囲碁いかがでしょう。
おやすみなさい。

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