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「比べる思考。」せき教室のすごい補講2021/02/05金(前半無料)

どうも、囲碁インストラクターの関です。こちら「note」の関のページにて、

「せき教室のすごい補講」

を1記事500円にて連載することにしました!


現在、「初台囲碁クラブ」 金曜、18時~22時

   「平井の本棚」 2F 奇数の水曜、19時半~21時半

二か所で「夜教室」をさせていただいてます。​入門~初段クラスですが、有段の方もいらっしゃいます。

そこでの解説や指導碁のときに、言ったこと、言ってないこと、言い忘れたこと、あとから気づいたこと・・・毎回テーマに沿って、考え方と碁盤の見方のコツをご紹介します。

碁盤と碁石も使いつつ、しかし読み物のような感じ。教室の雰囲気をお伝えしたいと思います。肩の力を抜いて、気楽に読んでみてください。

囲碁アートではこんな感じですが、囲碁のほうはシンプルに考えていきたい先生です。ふだんの生活の道理にもあった、自然な考え。それでいて、ちゃんと前に進めるような囲碁をしていきたいですね。


・この日は教室に行けなかったので、何をやったか見たい。

・教室でやったことの理解を深めたり、ちょっと前の教室の復習をしたい。

・行ったことないけれど、ちょいとのぞいてみたい。

・19路盤に入ったけれど、何をしていいかよくわからない。

・いろいろ勉強していて、かえってこんがらがってる気がする。

・戦いは得意。でも布石が苦手で、初段前後だけど自信が持てない。

などなどの方におすすめできると思います。

(もし「この記事はまだ早かった・・・!」と思いましたら、noteには返金の機能があり、受け付けております。ご遠慮なくm(_ _)m)

教室では、解説も指導碁も、ひとりひとりに合わせて語っていくのが任務のお仕事だと思ってまして、「記事での教室」というのは個人的に新しい挑戦となります。それでも、目の前に生徒さんがいるつもりで、視点を広げるような、気持ちよく囲碁を打つためのヒントになるようなものにしていきます。

よろしければお付き合いください(‘ω‘ )

初回ということで、前半は無料で公開します。(後半のみ300円とします)

まずは、先日2月5日の金曜夜教室でのことを!


テーマ「比べる思考。」

2021/02/05金(初台囲碁クラブにて)

毎回、布石~中盤あたりの「次の一手問題」をお出しして、その中に出てくるテーマの解説をしています。

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手順再生はこちら!

「黒37」までの場面、次の白の一手はA~C、どれにいたしましょう。

いずれも価値のある手ですが、どんな判断で一つを選ぶのか。実戦で、どんな心構えで行けばいいのか・・・教室では、良い手を教えるだけでなく、そのあたりまで踏み込んでお話ししたいと思っています。


と、その前に

碁盤の左半分は、この日はじめてご紹介した「定石」を習うエリア(?)です。左上と左下、おなじ定石です。

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これですね。黒1で、白石にくっつける(ツケ)大胆な作戦。この手では×(スベリ、後述)のほうが、なじみ深いでしょう。

左上に入ってこないで!!という白2(ハネ)に、ここで黒3がすごい!

×のところ、危なくないでしょうか?でも大丈夫なんです。(まあなにしろ定石ですし・・・笑)

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つまり、白4のアタリから、白6。黒石一つが端のほうに追い詰められ、助かりません。あれれ、取られちゃうじゃん。

ここで黒からうまい手があるのですが・・・よろしければ、次の図に行く前に考えてみて下さい。


・・・・


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そう、白のほうも繋がっていませんね。黒7でアタリ。取られないよう白8が仕方ないので、黒9とすれば▲の石を取れます。シチョウってやつです。これは黒成功です。

だから、黒は大丈夫。白もこんな攻め方はしてきません(してきたらラッキー)。お手本図の左上は、いちばんメジャーといえそうです。

初めてこの形に出会った方は、ぜひ何度か並べてみて下さい。いま流行っている定石なので、自分がやらなくても相手の人がやってくることがありますし、並べているうちに接近戦が強くなる、おいしい効果もあります!


いやー。覚えちゃいましたね、新しい形。実戦でも試してみてほしいです。でも、全く違うものを、うまく使えるだろうか・・・

そこで一つ、おすすめの考え方を。

「知っている形と比べてみる」

と、すごく面白いんですよ。なんか近い定石、ありませんでした?

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こいつです。おそらく、「人生最初に覚えた定石」ナンバーワンになりそうな黒1、3。うちの教室でも、まずしっかりおさえてもらってます。

よくよく見ると、すごく似てますよね。陣地ができている場所・これから広がっていく方面が同じですし、石の形も似ています。白石のほうは、ピッタリ一致していますね。

石の数を数えると、こちらはお互い3つずつ。

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こちらは6つずつなので、石の数が二倍になったバージョン、ということなんですね。石が増えましたから、黒も白も、よりしっかりした陣地、より頼れる壁(厚み)になっています。

「お互いに石がしっかりする」・・・しっかり陣地をもちたい黒の人にはおすすめですね。

そして似た形ということで、「互角」。より実感をもって親しめるのではないでしょうか。

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