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囲碁マニアにこそ勧めたい、井場氏のサブスク

どうも囲碁アートの関です。


友人だから特別に、ってわけでもないし別に頼まれてもいないんですけど、個人的に響くものがあったので宣伝を書かせてもらいます!

井場悠史さんの「布石力向上プラン」

囲碁を学ぶ、という、ど真ん中の目的としても素晴らしいものですが・・・
「囲碁マニア」としては、

AI以降の囲碁の「収集」の対象


として、とても惹かれるコンテンツになっているので、そういう話をしたいと思います。


井場氏はアマチュアながら、某囲碁教室で院生(プロを目指す子どもたち)をビシビシ鍛えている人です。それも上位勢も含めてです。

『ヒカルの碁』で言えば、強キャラ集団である院生1組の、漫画には出ないだろうけど、その背後にいる存在・・・といえばその独特の立ち位置が伝わるでしょうか。

その井場先生が、現代的なAI登場以降の研究成果について、

ほぼ毎日、圧倒的な量


の解説記事を書いています。
これ週6でやってるの・・・? 一回何十図あるの・・・?
noteのメンバーシップで、月2750円。
これからプロになる人に日々伝えているもの、プロになっても通用するもの。クオリティに一切の妥協無し。

それもAI的な語り口(勝率が何パーだとか)はほとんどなく、
こういう流れでこうなったから、こっちが成功。
という風に、人間が囲碁を打つうえでわかる範囲で、自然な判断の基準を書いてくれています。
あと、すべての図が「19路」の全体を示しているのも、おそらくこだわりの点なのでは。
よくみる定石も、一局全体の型ごとに使い方を考えさせてくれます。
スペースの制約がないnoteの良さが活かされてると思います。


これを味わったとき、私は思いました。

囲碁マニアは入ったほうがいい

かもしれない!!!!


さて、隙あらば自分語りをしていきますが
私はほかの人に比べて少しだけ、対局というものが苦手です(少しだけね)
「囲碁をする」っていうのが、自分の囲碁の中心に置かれていません。
では何をモチベーションにしたかといえば、収集癖?知識欲?みたいなものが大きかったように思います。

武宮先生の碁を、手に入るだけ並べたい・・・
秀行先生の自戦解説を読みたい・・・
この年のこのタイトル戦の碁を全部並べたい・・・

などなどが、ほかの人に比べて少しだけ強いのです。
めっちゃ強いわけではないので、コンプリートできないけれど。

さてAIです。
今までは、最高レベルの囲碁は人に宿っていました。

1日に何局かだけ、最高レベルの囲碁が出力されます。
この人の碁を調べれば、そのタイプの最先端が見れます。
この年のこの棋戦の何回戦の対局、という風に、位置づけられます。
もちろん全部見るのはとても大変だけれど、でも一応、目で追ったり集めたりすることが可能な感じがします。

AIは、常にドバドバと囲碁を出力します。
何千万機ものパソコンやスマホから、常に現代最高の囲碁が流れ出てきています。
トップ棋士の方々はそれを常にキャッチし、自分を高めて対局に臨みます。

私は、人間が囲碁を打つ限りは絶対その人の個性が宿ると思っていますが、AIというすんごく大きな一つの目標ができたことで、個性の見分けつきにくくなっているのは確かだと思います。
囲碁の最高地点が人から離れたことによって、情報がバラけて、つかみどころが無いような感じが、個人的にはします。
どうやって、集めればいいんだ・・・。


これです。


囲碁を誰かに語ることを生業にする人が、圧倒的な量を、考え方から平易に解説してくれています。
まだ開始から1年足らずで、すでに辞典レベルの分量がありますし、過去のものを自由に見返せます
(し、pdfがダウンロードできる。これがコレクターにはくるのよ)。
布石の組み立ての型、それも最初のアキ隅の位置(黒1~白4手目)から系統立ててやっているので、バラけていたものがまとまっていくような予感を与えてくれます。
大変な過程を経て書籍として出されるものにも大きな価値があるでしょう。
こちらは毎日更新のnoteということで、その強みをいかした情報量、新たな進歩があれば臨機応変な対応もしてくれそうです。

たぶん私は、囲碁を人間に語り直して欲しいと思っているのですが、まさしくそんな収集の対象として、魅力を感じるのだと思います。

囲碁の取り組み方は人それぞれ。
井場先生の講座はきっといろんな人にフィットすることでしょう。

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