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【予告】第7回「思索」について

日時:12/19(水) 16:00~17:30 場所:ラーニングコモンズ

【前提となる議論】

 近年、技術の著しい進歩の恩恵により私達の生活の質は依然と比べて大きく向上することになった。20年前、10%の家庭にしかなかったインターネットは現在ではおよそ85%の家庭に普及している 。それに加え、スマートフォンの登場によって私達は瞬時に莫大な量の情報をいつ、どこでも入手できるようになっているのである。
 しかし、得るものがあれば当然失うものがあるように、最近になってインターネット、特にネット検索のデメリットというものも見られ始めるようになった。その具体例の一つとして思考力の低下、つまり自分の頭で深く物事について考える「思索」をせずにすべてを「ネット検索」に頼ってしまうことが挙げられている。
 平成26年12月10日に放送された『クローズアップ現代』内で筑波大学逸村裕教授の行った実験によれば、論文を作成する際に、ネットのみを使用して作成された論文には多様なテーマが含まれていたが、しかし自らの考察や意見は深まっていなく、逆に文献や書籍、インターネット両方を用いて作成された論文は自分なりの意見を展開することができていたということが確認できたという。この実験はネット検索のみに頼ることの危険性を示していると考えられる。
 一方で同じ検索と雖も、上の実験にあげられていた通り文献や書籍との組み合わせによって、自らの考察や意見が深まるという思索が促されることもわかった。こう考えてみると、検索と思索の相互作用もあるようでどこかそれらは切り離せないという面もあるようだ。
 そこで考えたいのが、インターネット時代における思索方法である。私たちは何を検索し、思索するべきなのか。また、検索と思索との関連性や互恵性などを話し合いと考える。

【議題】

1.そもそも思索とは何か?

2.インターネット検索があるなかでも、思索した方が良いことは何か?

【参考資料】
  「クローズアップ現代」NHK 平成26年12月10日水曜日放送

  http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc262120.html