28歳 12歳差の年下の女の子に告白して後悔しか残らなかったなって(前編)

彼女と出会ったのは2008年、GREEというSNSでした。
当時、僕はとても寂れたモンスターハンターのコミュニティに参加し、″BARぼへみあ〜ん″というなんでも話せる雑談専用のトピックを作って、トピックの趣旨に共感して書き込みしてくれた人と、モンハンのことやそれ以外のことで雑談することを生き甲斐にしてました。
この″BARぼへみあ〜ん″で知り合ったSophiaという女性。彼女からの紹介で面倒を見て欲しいとお願いされたのがフェンリアという当時高校生の女の子でした。

たまに、他のコミュニティで荒らしをしていた問題ある子が″BARぼへみあ〜ん″に来るのですが、僕が話しを聞いてるうちに大人しくなったという噂もあり、今は衰退した魔法のiらんどといった携帯ホームページモンスターハンターの攻略・交流サイトのホームページなど運営してた経験があって、ハンター島というGREE最大規模のモンスターハンターのコミュニティで副管理人をしていたフェンリアは、どうしたらハンター島での荒らしや参加者によるイジメや喧嘩が無くなるか相当悩んでいました。

ちなみに、当時のGREEのシステムはコミュニティの管理人にしか参加への承認や退会はできず、システムメニューなんてありもしない副管理人は名ばかりのなにも権限を持たない、管理人への伝書鳩兼ヘイト集め役みたいな酷い立場でした。

ちなみに、ぶっちゃけますがハンター島の管理人″凄腕ゲームブッカー″って管理人が荒れるコミュニティにありがちな問題児で、コミュニティは承認不要の完全参加自由制、休日はアイコンにするぐらい好きなアイドル声優の追っかけ、平日はモンスターハンターとはまたゲームに興じていて管理にノータッチという、コミュニティを建てたはいいけど管理権限のない名ばかり副管理人を立てて放置してた立てっぱなし害悪管理人でしてね。
ちなみに、なんでそんなこと知ってるかって、女の子に協力してもらって凄腕ゲームブッカー当人を呼び出して詰問したからです。

そのあたりから、モンハン仲間から「イグニットのスーパーお説教タイム」と揶揄されはじめたのは本当に不服でございます。
ええ、不服ですとも。

で、ハンター島の管理人凄腕ゲームブッカーと話し合いをし、今後は運営を放置はしないと約束を取り付けたわけですが、守られることがなく、有志で新しくコミュニティを作ろうということになりました。
その新しいコミュニティの神輿……管理人に私が推薦されたのですが、丁寧に辞退しました。

社会人ではありましたが、リーマンショックで仕事を失い、バイトを掛け持ちして食い繋いでた自分には到底コミュニティの運営はキャパシティオーバーなのはわかっていたからです。
ちなみに、凄腕ゲームブッカーを釣るのに協力してもらった女性の1人がフェンリアで、その少し前、私からフェンリアに告白しGREE内の彼女、グリかの、ネトかのという関係にフェンリアは変わっていました。

朝から日が暮れるまで、外の景色を見れないわかめ工場での薄給バイトで心が折れかけていたのですが、フォローしたフェンリアの上げた夕陽の写真が美しすぎてわんわん泣き出し、気づいたらフェンリアに告白していました。

BARぼへみあ〜ん″で会話する以外にフェンリアとはGREEのメール機能でやり取りし「いじめはよくない」「みんな仲良くして欲しい」という相談をフェンリアから受けていたのですが、いじめを無くすことは不可能だし、みんな仲良くするなど夢物語だとわかってはいたものの、その純粋さを大切にせねばと、年上の俺が守ってやらなくちゃと勘違いしてしまったんですね。
フェンリアのフォロワーの99%が男性であるということに目を瞑りつつ、はじめて自分から告白してOK貰えた子に対して、楽しい恋愛が始まると浮かれていました。

そして、付き合った初日に自分からした質問と会話の内容が以下です。

僕「どんな食べ物が好きですか?」
フ「おだんご!」
僕「ほー!僕はみたらしが好物です。フェンリアさんは?」
フ「…………」
僕「(あれ?なんか気を損ねたかな?)好きなお団子屋さんとかあるのですか?」
フ「…………」
僕「(質問変えた方がいいのかな)お団子以外に好きな食べ物はありますか?」
フ「…………」

質問したことに答えてくれないどころか、まともな返答はひとつもなく不安のまま会話を終えました。

そして、翌日。

フ「この恒星の名前はどれが正しいでしょう?」
僕「わからない。ヒントをもらえますか?」
フ「…………」
僕「ちょっと本屋行きますね!待っててください!」

インターネットで検索しても出てこず、ニュートンや専門書などそれなりに置いてある、車で10分ほどの大型書店に車を走らせて探したものの答えらしきものは見つからず、家に帰って、答えを聞くと論文で発表されたばかりの知る人しか知らない恒星でした。

星座は好きって言ったけど、恒星は飛躍しすぎだし、論文で発表されたばかりとか、そんなの一般人にわかるわきゃねーだろ!!と内心では思いました。

そんな風な理不尽クイズがこれからも続くのかと、会話にもならない会話をしなきゃいけないのかと気が重くなり、早々に別れようか考え始めていた頃に、フェンリアと連絡が取れないとフェンリアの友人からGREE経由で連絡があります。
ちなみに、フェンリアは関西在住、私は北関東在住で、新幹線を使っても連絡があった19〜20時では日が変わるまでに関西に辿り着くのは不可能でした。

そして、0時を過ぎた頃にフェンリアと連絡が取れるようになり、心配して声を掛けたのですが怒って寝てしまいました。

………心配して急いで来てくれるか試し行動をしてたんです。


そんなことがあった翌々日、今度は僕にだけ内緒にと口止めして男性と遊んでいると、彼女の友達から連絡が入ります。

そして、またしても0時過ぎになって連絡が取れるようになると、今度は遊んでたという男性が僕に「土下座しろよ」と土下座を強要してきました。
その意味がわからず、目の前にいたらその男を○してやりたい衝動に駆られながらも無視し、フェンリアに事情を問います。

・友達にわざわざ口止めして男性と会ってた理由
・土下座を強要してきた理由
・先日、心配させたばかりなのに繰り返した理由

しかし、またフェンリアから説明はありませんでした。

今度は男遊びときて、間男くんに土下座強要されたために我慢が限界を迎えました。

フェンリアの誕生日1週間前のできごとてました。

フェンリアに経緯の説明を何度求めても説明しようともせず、無視するのでこちらも無視することを決め、誕生日をすっぽかしました。

間男くんと夜遅くまで遊んでいて、いきなり土下座を要求される理不尽さに怒り心頭だったのもありますし、それに対しての説明があればまだしも、なにひとつとして納得できる理由もなく、フェンリアと付き合い始めてから、彼女とよくGREEで会話してるのを見掛ける男子高校生らに「付き合ってるんですかー?」「彼氏であってます?」などと鬱陶しいくらい質問され、さらには馴れ馴れしさMAXに、敬語の使えなさに「てめーら片っ端からぶっ飛ばして教育してやるから○○教えろや」状態で彼女の誕生月である8月は常時ブチ切れておりました。

外野に首突っ込まれるのが大嫌いなので、お互いのリアル知ってて口の固い人にしか付き合ってることは自分は話していません。
そもそも、僕から写真は渡しましたが、フェンリアが写真を渡してこないどころかなにも教えてくれようとしないので、本気で付き合ってるわけじゃないと思ってました。

そんなこんなで、フェンリアの誕生日をブッチしましたが、男と夜遊びした自業自得だと思ってましたし、あまりにもフェンリア絡みで不快なことが多過ぎて、誕生日に渡すつもりだったプレゼントも捨ててしまいました。

いつでも別れる心でいつつ、フェンリアから話しかけてきたため8月でわかめ工場を辞めて、自遊空間で夜はバイトしつつ、昼間は法律の勉強をして、インターネットいじめ、当時はまだ法として未整備だったインターネット犯罪、とくにネットリンチに対応できる弁護士を目指していました。

フェンリアへの公開処刑予告を、立ち上げたばかりでアドバイザーとして参加していた、モンスターハンターコミュニティ″狩猟革命FREEDOM″の裏″裏狩猟革命FREEDOM″で書き込まれたのを見てしまったからです。

しかし、狩猟革命FREEDOMとかいったい誰が考えたんだってくらいダサいですよね。


後編へ続きます。

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