◇6016:ジャパンエンジン ~その1~

発行済株式総数:2,800,000
浮動株:約627,000(22.4%)

◎2017年4月:三菱重工舶用機械エンジン(株)と神戸発動機(株)が事業統合し、(株)ジャパンエンジンコーポレーション(J-ENG)発足
◎主要株主に三菱重工、名村造船所、商船三井、赤阪鐵工所など

◇特徴
1)UEエンジンをベースとしたメーカーであると同時に、ライセンサーとしての顔を持つ
2)ライセンシーからのロイヤルティー収入やアフターサービスから安定的収益を得られるビジネスモデル
3)「UEエンジン」は舶用低速エンジン唯一の国産ブランド
4)2023年度には生産台数(2ストローク)ベースで世界シェア10%を突破する見通し
5)NEDOのグリーンイノベーション基金事業として、次世代エンジンのアンモニア燃料エンジン、水素燃料エンジンの開発、製造にも着手済み
6)世界初の水素燃料2ストロークエンジンの玉成を目指す
7)アンモニ燃料エンジンは25年、水素燃料エンジンは26年に開発が完了、本格的な実証を始め、重油燃料エンジンからの置換拡大し市場投入予定

※UEエンジンとは:
・1910年代に三菱重工業(株)が独自開発したMS型ディーゼルエンジンをルーツとした、舶用低速エンジン唯一の国産エンジンブランド
・最先端技術で競合他社を遥かに凌駕する業界最高水準の低燃費を実現
・IMO(国際海事機関)が設定した環境規制をクリアする独自技術

◇ライセンス事業伸長
2022~2024年
・新規ライセンシー開拓
・事業規模拡大
・ライセンシーでの受注/製造支援

2025年~
・ライセンス事業伸長継続
・UEファミリーのさらなる受注拡大

※ 国内では赤阪鉄工所、海外では中国船舶重工集団柴油機、韓国・現代重工業など6社とライセンス契約を締結
(ライセンシー工場:中国5、日本1、韓国1)


◇HyEng(株)設立
・2021年8月:川崎重工業、ヤンマーパワーテクノロジー、ジャパンエンジンの3社共同出資の新会社

・世界に先駆けた舶用水素燃料エンジンの共同開発(基礎技術)
・水素燃料推進システムの国際的標準・ルール作りの検討
・水素燃料推進システムのインテグレート
・水素燃料エンジン実証運転設備の維持・管理
・船舶用主機、補機や発電用など、様々な用途に対応可能なラインナップを同時並行での完成を目指す

◇2023年3月期決算:総括

・豊富な受注残高を確保済
・2024年3月期は年度を通じた売上高は下半期に偏重
・同型エンジンの連続生産で生産効率を向上させ、下半期で集中した生産対応を進める予定
・販売単価は引き続き上昇基調を継続
・海外ライセンシーでの受注・製造・販売は拡大継続
・下半期は自社設備を最大限に稼働させ、集中的に増産体制に移行する予定
・製造委託による売上高の増加は、下半期から本格的に寄与していく見通し

・アンモニア・水素燃料エンジンの開発を予定通り進捗中
・進捗に応じた研究開発費を計上→交付金を受領→営業外収益に計上
・下半期には「水素燃料エンジン実機製造に向けた燃料供給装置・運転装置などが完成する予定」→交付金が大きく増加→営業外収益が大きく伸びる見通し✨

<2024年3月期:通期業績予想>
・売上高:18,500百万円(YoY:21.3%)
・営業利益:500百万円(  〃 :13%)
・経常利益:1,500百万円(  〃  :119%)
・純利益:1,100百万円( 〃 :36%)
・EPS:393.57円

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?