◇7859:アルメディオ ~その2~

◇ナノマテリアル事業(CNF,GRP)について

◎現在特許出願中、遠くない未来に公開される予定
◎2022年5月の株主総会時点での引き合いは50社ほど、うち数社が量産検討
◎自動車産業、航空機産業、電子機器産業、インフラ産業の『名だたる企業』から「素晴らしい」との声があり、NDA(秘密保持契約)や共同研究開発に動いている
◎競合?と思われがちな大手化学メーカーからも好感されている
 つまり、大手化学メーカーはライバルではなく、アルメディオのお客様
◎2022年11月より福島県双葉市内の新工場にて量産開始
◎自動車用樹脂部品、自動運転用電波吸収剤、空飛ぶクルマ用熱伝導材料、は胴体冷却用シート部材、航空機、医療機器などの次世代技術に応えるナノ製品の開発、生産、加工を強化

◎2023年1月、防衛省と「CNF含有CFRPのデータ取得役務」で随意契約締結
 ※データ取得の結果が良好なものであれば正式に納入される可能性アリ
◎2023年2月、産業分野の半導体製造装置で使用する部材として採用
◎2023年3月、経済産業省の「令和4年度戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」に基づく補助金(2,100万円)を受領

◇アルメディオの断熱材事業について

◎中国で高品質の工業炉向け断熱材を安定的に供給するサプライヤーが存在しないことに目をつけ、ALCERA社を設立し2005年に参入。順調に拡大
◎セラミックファイバーを中国や日本から仕入れ、成型した製品の80~90%を中国国内向けに販売
◎カオリンという瀬戸物の原料と同じ磁器を2,200度に熱して液体にし、それを蒸発させて繊維(セラミックファイバー)にする工程を1次加工、セラミックファイバーを成型する工程を2次加工と呼ぶため、ALCERA社は2次加工工場に分類される
◎2010年代初めから、断熱材(ブラケット、ボード、ブロック)を製造するほか、炉(電気炉、ガス炉)、購入窯道具(棚板)の製造も行っている。中国国内ではダントツの技術力を誇り、台湾での需要もある
◎断熱材→鉄鋼用、ガラス熱処理用、太陽電池焼成炉用など炉メーカー向け
 炉、高級窯道具→半導体メーカーやセラミックコンデンサーメーカー向け

◎断熱材と炉を両方とも製造、販売している会社は世界でも珍しい
◎経年劣化による収縮が起きにくく、黄ばみが無くて外貌も優れている
◎ALCERA社の売上比率は断熱材70%、炉20%、高級窯道具10%
◎断熱材事業の全社費用配賦前営業利益率は、2023年3月期時点で12.8%

◎自動車向けボディ鋼板の亜鉛メッキ設備(CGL)向けの採用を実現できたのは、ALCERA社の蘇州工場近くに日本大手製鉄工場があったから
 ※その日本企業は日本製鐵(ブラジル、タイ、メキシコ、トルコに現地法人あり)
 ※案件ベースの売上なので年度によって異なるが、売上のうち0~30%を占める

◎2023年10月16日、中国に子会社阿爾美(蘇州)科技有限公司(ALMETEC (Suzhou) Co., Ltd.)を設立
 ※断熱材事業の受注が伸張し、太陽電池関連の受注が拡大する見通しとなったため


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