お茶とイギリス人
Where there is tea, there is hope.
(お茶あるところに希望あり)
というフレーズが、いかにも英国風と言いましょうか、そういう考え方が私も好きです。
ある朝、駅に向かって歩いていたら、駅から戻ってくる人がいて、「Security Alert で、今さっき駅は閉まってしまった。あなたも家に帰ってお茶にした方がいいだろうよ。」と言われたことがあります。
セキュリティ アラートと言うのは、警戒警報のようなもので、不審物など見つかると駅が一時的に閉鎖されることがあるのです。
当該駅は閉鎖されますが電車自体は走っているわけで、日本的な感覚ですと、次に近い駅までバスなりタクシーで行ってでも職場に向かいそうに思うのですが、そうではなくて、「お茶にしよう。」と言うのが、なんとも英国風で、軽いカルチャーショックを覚えた記憶があります。
Where there is tea, there is hope. 口ずさんでみると、語呂のよさもいいですね。
禅語の『喫茶去 (きっさこ)』を思い出しました。
まあ、お茶でも一服おあがりよ。
お茶とイギリス人について、もう一つ。
1946年4月に発表されたエセル・ローウェル氏の『現在の意味』という小論に、第二次大戦中のロンドンにおける空襲後の一婦人の話があります。
『爆撃の一夜が明けてから、一人の婦人が砲撃された我が家の戸口に幾度も行って、心配そうに往来をあちこち見ていた。 一人の役人が彼女に近づいて、「何か用ならしてあげましょうか。」
彼女は答えた、「ええ、どこかその辺に牛乳屋さんはいませんでしたか。うちの人が朝のお茶が好きなものですから。」
過去は敵意あり、未来は頼みがたい、が、道づれとなるべき現在は彼女とともにそこにあった。 人生は不安定であった。 しかし、…… 彼女の夫は一杯の朝の茶をほしがった。』(引用終り)
「絶対的現在(=永遠の今)」にしっかり足をつけて立つということの例え話であるようですが、「Where there is tea, there is hope. (お茶あるところに希望あり。)」のフレーズが、よりすっきり理解できるお話であるとも思います。
note始めたばかりで、アメブロに記事300本置いています。よろしかったら、ご覧いただければ幸いです😊
https://ameblo.jp/igirisumonya
英国アンティーク、銀のこと、暮らしの英国風、伝統レシピ、歴史の流れ&浪漫 に関する情報や気付きを発信してます😊
https://twitter.com/igirisumonya
『おおらかなGBグレート・ブリテン』 発売中😊
イギリスの暮らしと社会、歴史文化、そして英国アンティークの本(note)です。四半世紀を暮らして感じる英国のよさ、そして日本のよさ。二つを合わせてよりよくありたい、と考えてます。一番お伝えしたいこと、note 全14章にしました。(40500文字、写真50枚)1-2章は無料(3章以降有料)です。 読んでいただけたら嬉しいです。
歴史の流れや潮目、波を見るのが好き😊
XAG,XAU,WTI,DJI,Nd100,USDIDX,10yTN
『銀金原油株$金利』全体を系とするレーダーで、
集合知を読み取って、世界を巡る波を観測したい。
https://twitter.com/silverdowgold
英国アンティーク、銀のこと、暮らしの英国風、伝統レシピ、歴史の流れ&浪漫 お届け😊 https://twitter.com/igirisumonya 歴史の流れや潮目&波に関心、 現れる集合知から波を読む。 https://twitter.com/silverdowgold