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2021/5/5 桜ひなの生誕祭 ~さくらホールでひなのを見る会~

17歳の誕生日前日、岩手県北上市文化交流センターさくらホールにて桜ひなの の生誕祭が開催された。


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あいにくの雨模様ではあったが、屋内に広々としたスペースがあり、
雨は十分にしのぐことができた。設備は比較的新しく、
自動販売機なども十分に設置されており非常に過ごしやすい会場であった。
680台収容の無料特大駐車場もあり、車での遠征にも事欠かない。




会場に入場すると、桜選択の会場BGMが迎え入れてくれた。

会場BGM
ヴァンパイア / DECO*27
完全放棄宣言 / ナナヲアカリ
404 / キオピー 
シル・ヴ・プレジデント / P丸様。
メンタルチェーンソー / P丸様。
ギラギラ / Ado
エンヴィーベイビー / kanaria
あなたのダンスで騒がしい / 私立恵比寿中学
買い物しようと町田へ / 私立恵比寿中学
全力ランナー / 私立恵比寿中学


私立恵比寿中学の「買い物しようと町田へ」の終わりとともに
ステージが暗転し、舞台袖から桜が登場。


オレンジ色のキュートな衣装を身にまとい、ゆっくりとステージ中央にやってくると、早速1曲目、 HoneyWorksの「ファンサ」を披露した。

好きに叫べ!もっと!楽しんじゃえ!もっと!
忘れないで 特別な日になりますように

一曲目から全開のパフォーマンスに会場は一気に華やいだ。

まさにこの曲を歌ったその瞬間から
アイドル"ど真ん中"をゆく桜ひなのと、我々皆産との
"特別な日"が始まるのであった。


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1曲目終了後、舞台は暗転し他のメンバーも続々と登場。
桜をセンターに陣形を固め、全員が顔の前で両手をクロスする。
静寂を切り裂くギターの音とともに始まった2曲目は
いぎなり東北産の「No Make」だ。
激しくもキャッチーなダンスに特徴があり、
有り余るエネルギーをぶつけた
ダイナミックなパフォーマンスに圧倒された。


続けざまに披露されたのは桜が大好きな
私立恵比寿中学の「オメカシ・フィーバー」

わたしが好きなわたしだけを
好きになって
オメカシ・フィーバーしたいな


「No Make」がメイクなしの、等身大の東北産を表現しているのに対して、
こちらはメイクによりオメカシした私を見て好きになってほしい!
といった曲である。
東北産は長らくメイク禁止を謳っていたが、
ここ一年の間にメイクを解禁している経緯をなぞらえているようにも思える。
当然この選曲は狙ったものであり、
後のMCにて律月の提案により実現したことが明らかになっている。
なんともキラキラした表情で楽しげに歌い踊る姿が印象的であった。




3曲続けたところでMCに入る。
ここで、今回の桜の衣装は桜自身がプロデュースしたものであることが明かされる。
衣装考案に際しては藤谷のサポートを受けており、
藤谷のiPadを使って作図したらしい。

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デザインのポイントはふわふわのスカートで、
全体としてはラブライブ!やプリキュアなどの
”2次元アイドル”をイメージして作成した。
桜の要望がすべて形になった、夢のような衣装である。
スカートにチェックのラインを入れるアイディアは
藤谷のアドバイスによるものだという。

他のメンバーの衣装は制服風の衣装の胸に桜の似顔絵を貼り付けたものであり、
律月はさらに"背脂"のバッチをつけ
「(桜とは)背脂のようにギトギトした関係でいたい」
と付け加えた。
さらに桜以外のメンバーがオレンジのネイルで統一していたことに対して藤谷が
「オレンジが80本!」とコメントしたが、
これは楽屋で吉瀬が言っていたもので、
「それは真珠のやつ!」「コメント泥棒!」と責め立てられていた。



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MCが明け、次のブロックのスタートはAdo の「レディメイド」
桜はAdoの唯一無二の歌い方がすごく好きで、
「ギラギラ」を客入れ曲に選出している。
「レディメイド」を選定した理由は歌っていて気持ちが良いからで、
ここまでの"The アイドル"な桜とは一転、
ややダークで挑発的な歌を高音から低音まで使いこなしテクニカルに歌い上げた。

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続けて舞台袖から北美と藤谷がスタンドマイクを携えて出てきて、
3人で披露したのはまたしても私立恵比寿中学で「愛のレンタル」
本家同様にマイクスタンドを利用した振り付きのパフォーマンスを行った。桜のパフォーマンスはもちろんのこと、
藤谷と北美の歌声がこの曲と絶妙にマッチしており、
しっとりと聴き入れる、極上のバラードとなった。
後のMCにて当初は桜が一人で歌うつもりだったが、
喉の負担を考えて一人では歌いきれないと思い、
誰と歌うか迷っていたところ、藤谷が
「愛のレンタルいいよね~」
と猛烈にアピールしてきたため選抜したという
実にかわいいエピソードを明かしている。
これに対して藤谷は
「DVDレンタルしてなかったからちょうどよかったわ~」
的なボケをかまし、じわじわとうけていた。



スタンドを持って2人がはけた後、桜ソロで、
ずっと真夜中でいいのに。の「秒針を噛む」を披露した。
始まりが好きな曲で、夜に聴くと楽しくなるらしい。


程なくして葉月、安杜、橘が登場し、桜と4人で披露したのはまたもや私立恵比寿中学の「HOT UP!!!」
もともとやる予定はなかったが、クラップ曲であり、
お客さんと一緒に楽しめるからという理由で選曲した。
Aメロやサビのハモりもきれいにコピーし、
あたかもこれまで幾度となく歌ってきたかのようなパフォーマンスと
会場の盛り上がり様であった。




ふたたびMC。
今回発売の生写真はもちろん桜のセルフプロデュース。
"ゴスロリ風の衣装×鉄砲"で撮影しており、
アクションゲームのキャラクター(にひとりはいそうなやつ)をイメージしたらしい。
グッズのリストバンドも桜がデザインしたもので、
手書きのロゴや一部がくまの形にかたどられているところがとてもかわいらしい。
グッズをリストバンドにした理由は
ひなの推しをすぐに見つけられるようにしたいから
とのことであったため、
ひなの推しの皆産にとっては外せないアイテムとなった。





次のブロックに移る前、桜の呼びかけに応えステージに残った伊達は緊張した面持ちであった。
一息ついた後、2人で目を合わせ歌い始めたのは私立恵比寿中学(ユニット:おひたし)の「光年の愛」であった。
桜は高音パート、伊達は低音パートを担当し、
美しいハーモニーで観衆をうならせた。
その見事な歌唱直後は観客の拍手も一段と大きくなり、
二人はステージ上で抱き合い、
互いのパフォーマンスをたたえている様であった。
この二人のユニットによる歌唱はかねてより圧巻であり、
2017年に同じく岩手の地で披露した「White Love」や下北沢で歌唱した「花は咲く」のパフォーマンスに舌を巻いたことが頭をよぎりつつも、
当時からの成長に想いを馳せた。
のちのMCにて明らかになったが、光年の愛は前から好きで、
温泉に行ったときにお風呂で皆でよく歌っていたらしい。



伊達と入れ替わり登場した吉瀬と桜が2人で披露したのは
れるりりの「脳漿炸裂ガール」
早口言葉のような超高速で難しい歌詞を2人で歌いきった。
吉瀬を選出した理由は「ピアノの上品な感じが真珠っぽい」から。
この曲については私立恵比寿中学がカバーをしているが、
桜はカバー以前から好きで、
私立恵比寿中学がカバーしてくれたことがうれしく、当時は
「私信だ」と思ったらしい。
(尚、今回は原曲のキーで歌唱)
桜が大好きなボカロ曲の中でも会場の皆産にもわかる歌であろう
と選曲してくれた、その優しさが全身にしみわたる。




さらに吉瀬と入れ替わってやってきた律月と桜が2人でコレサワの「死ぬこと以外かすり傷」を歌唱。
律月と何かやりたいということが念頭にあり、
「ニコイチの2人を歌った曲だから(律月との)2人には合う」
と、ここ数年律月と大変仲がよい桜ならではの選曲と人選であった。
歌割りも桜が決定しており、

うちらが太っていた頃の写真でも見てさ 元気出していこう

の歌詞は、人生において太っていた時期がなかった(であろう)
律月に歌ってほしかったと述べていた。
歌詞の所々を律月との二人の関係と重ねてはうるっとくる場面もあったそう。
曲の最後に律月と桜がそれぞれうさぎとくまのポーズをキュートに決めた。
ここまでの2ブロックは各メンバーと1回ずつコラボしての歌唱となった。



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次のMCでは「箱の中身はなんだろなゲーム」を行った。
このゲームは桜のお家芸とも言え、
かつてTBCラジオ「スベル兄弟」の企画で行った際は
"パイナップル"に号泣、
セルフプロデュースの「ひなもんの庭」配信企画で行った際は、
桜ママが用意した"生エビ"をペチペチたたき続けては
「しゃべった?しゃべった?」と混乱し、解答に10分近く要した。

今回の挑戦では過去2回のリベンジの意味合いも兼ね、
メンバー8人にそれぞれ箱の中身を用意してもらい、
全問正解したら明日も生誕祭を行う!と宣言した。
メンバーからは
「明日OFFだよ~」
「お母さんと買い物に行く約束してるんだけど~」
とガヤが飛び交った。

各メンバーが用意したお題と、挑戦の結果はそれぞれ以下の内容であった。

・吉瀬:氷 (←柏木ひなたさんがやっていたのを吉瀬が採用した)
 →正解!

・葉月:充電器 家にある蛇っぽいものをさがしたらこれになった。
 →勢い余ってカンニングしてしまい失敗

・北美:ぷちぷち(緩衝材)
 →正解!

・藤谷:ごま寒天餅 
 伊達「ぶしゅってやって!ぶしゅって!」
 →グミと解答するも一応正解とした

・橘:掃除のコロコロ (←"桜が嫌いなもの"というヒントに対して)
 桜「教科書?」 
 葉月「どこを触って教科書だと思ったの?(意訳)」
 →最終的に正解

・伊達:鉄砲のキーホルダー? 
 桜「ソースやきそば?」(←ヒントの"火薬"に対して)
 桜「ハッカ飴?」(←ヒントの"発火しちゃう"に対して)
 メンバー「(解答が)全部たべものじゃん」
 →最終的に正解

・律月:顔のパック
 →わりと一瞬で正解!

・安杜:小さい花束(生花)
 桜「生放送?」(←ヒントの"生きている"に対して)
 藤谷「ドンキー〇ングみたい」(←ホッホッホッみたいなリアクションをとった桜に対して)
 メンバー「あとでこ〇されるよ?」
 →最終的に正解

というわけで不慮の事故ではあったが、カンニングしてしまったのでチャレンジは失敗ということになった。


その後、律月が
「17歳になるんだからジュエリーの一つやふたつはもっていてほしい」
と言うと、全員が桜をとり囲み片膝立ちになり
「(これからも)よろしくお願いします!」
といい、各々がポケットから取り出した指輪ケースを開くと
そこには桜が好きなヤングドーナツが入っていた。
メンバーからの誕生日プレゼントは大量のヤングドーナツであった。


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続く11曲目はクリープハイプの「百八円の恋」
いわく「歌詞がいい、コンセプトがいい、題名がいい。」
「100円の恋に8円の愛なんですよ。すごくないですか?」らしい。


曲が終わり暗転するとステージ脇から律月と伊達が現れた。
律月が空を指さす右手を桜と伊達の2人でとると、
薄暗いステージを夜空に見立て、一筆の星をなぞらえた。
12曲目は BiSH の「プロミスザスター」である。

この曲は2017年の"たがじょうダジョー!"で初披露されて以降3回ステージ披露されており、
最後に披露したのは2018/4/22 イオンモール石巻店のイベント時であるため、実に3年ぶりの披露となった。
皆産の間でのみならずメンバーからもまたやりたいという声が上がっていただけに、
今回の再演には興奮が覚めやらない。
律月の普段のふわふわしたかわいい声は、
この歌ではどこか儚げに聴こえ雰囲気をかき立てる。
サビ最後の、手をいっぱいに広げ力強くのびやかなロングトーンを歌いきる桜と伊達は圧巻であった。


続けて桜が歌ったのは椎名林檎で「丸ノ内サディスティック」
「歌舞伎町の女王」「薄ら氷心中」とで選曲に迷ったが
カラオケで一番歌い慣れているから
という理由で「丸ノ内サディスティック」になった。


ここで桜によるソロMC。
途中リストバンドの紹介や、
撮可タイムのお色直しや時間計測のために
アシスタントとして藤谷がバック走でこそこそとやってくるシーンが微笑ましかった。

今年の目標
「(去年に引き続き)MCを成長させる」

を宣言し、個人インスタを翌日の誕生日から開始することも発表した。

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そして最終ブロックは座って聴いてほしいという桜たっての要望により
14曲目、YOASOBIの「群青」と15曲目みきとPの「少女レイ」は着席でじっくり聴くこととなった。
「群青」は最近歌詞を覚え、歌詞に惚れたらしい。
「少女レイ」は初めて聴いたときから皆の前で歌いたいと思っていたらしく、
セトリの最後のほうに持ってきたかったそう。


そして本公演最後の楽曲は私立恵比寿中学の「フレ!フレ!サイリウム」

この曲は2018年いぎなり東北物産展ゴールデン のゴールデンフィナーレで披露したことがあり、
このときも当日誕生日だった桜たっての希望でやることとなった経緯がある。
前曲の途中で舞台袖からマネージャーと一部メンバーが
「次の曲」と書かれたカンペで(桜に気づかれないように)観客席に合図しており、
それをうけた皆産は曲始まりで一斉にオレンジ色のペンライトを点灯。
歌い出しと同時に会場はオレンジ一色に染め上がった。
メンバーは公式ペンライトにメンバーカラーのシートを入れたものを振りかざし、
客席はオレンジ、ステージ上は9色の光で彩られた。

フレ!フレ!サイリウムステージを照らして
7色の美しい光で 導け未来へ

落ちサビの歌詞は「7色の」の部分を「9(ここの)つの」に換えたいという桜の念願がかなった。


こうして桜ひなの生誕祭は大団円となった。




振り返ってみると、私立恵比寿中学、ボカロなど、桜が好きなものをふんだんに詰め込んだ構成となっており、
今の"桜ひなの"をぎゅっと濃縮した素晴らしい公演であった。

披露した全16曲中13曲が初披露のカバー曲であり、
かついぎなり東北産の楽曲は2曲目の「No Make」1曲のみである。
ともすると、カバー曲中心のセットリストでしかも知らない曲が多い場合は置いて行かれてしまうこともある。
しかし、今回に関してはそのような不安は一切なく、
むしろ

もっと歌を聴きたい!! 

という気持ちでいっぱいになった。

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それは、
桜の高いステージパフォーマンスはもちろんのこと、
例えば衣装を見せるためにギリギリまで前の方に出てきてくれたり出てきてくれたり
お客さんが聴き疲れないように座って聴くようにしてくれたり
お客さんの顔が見たいからとMC中の客席に照明を当てるようにお願いしたり
と、我々観客のことを想いながらのステージだったことが大きかったと思える。



当日そこにいたのは
フリフリでキラキラの衣装を身にまとい
圧倒的歌唱とパフォーマンスで会場をうならせ
極上の"ファンサ"で観客一人ひとりの心をわしづかみにした


"スーパーアイドル" 桜ひなのだった。


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桜ひなの生誕祭~さくらホールでひなのを見る会~ セットリスト
M1 ファンサ / Honey Works
M2 No Make / いぎなり東北産
M3 オメカシ・フィーバー / 私立恵比寿中学

M4 レディメイド / Ado
M5 愛のレンタル / 私立恵比寿中学
M6 秒針を噛む / ずっと真夜中でいいのに。
M7 HOT UP / 私立恵比寿中学

M8 光年の愛 / 私立恵比寿中学
M9 脳漿炸裂ガール / れるりり
M10 死ぬこと以外かすり傷 / コレサワ

M11 百八円の恋 / クリープハイプ
M12 プロミスザスター / BiSH
M13 丸ノ内サディスティック / 椎名林檎

M14 群青 / YOASOBI
M15 少女レイ / みきとP
M16 フレ!フレ!サイリウム / 私立恵比寿中学

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