見出し画像

この世界を信じて大丈夫だよ、と言えるように

息子はアレルギー体質。
食物から動物、スギなどの花粉系、ハウスダストなど数々のアレルギー持ち。

今、彼はアレルギー対応の保育園に登園している。
給食は除去食、アレルギー症状が出た時のために抗ヒスタミン剤を預かってくれている。
保育士の先生、栄養士さん、調理師さん、それからいつも一緒に隣で給食やおやつを食べるクラスのアレルギーのおともだち、関わってくれる方々への感謝は尽きない。

そんな息子を持つ親としての目下の不安、
それは就学後のことだ。
特に、乳アレルギーは数値で言うとクラス6(最もアレルギーの数値が高いとされる分類)で、就学までにごくごく牛乳を飲むことはまずないと言われている。

今は保育園や親の手の届く範囲にいる息子も
数年後には小学校に通い始め親の目の届かないところで
何かを食べたり飲んだりする機会が増えていく。
悪気がなくてもアレルギーのある食べ物を提供されることがあるだろうし
最悪、悪意を持って食べさせるような人も出てくるかもしれない…
まだ起きていないさまざまな不安が頭をよぎる

新学期を向けるにあたり
保育園の栄養士さんとの面談があった。

面談の中で、栄養士さんは
「2歳児クラスになると、お友達との関わりが増えて、○○くんは体が痒くなっちゃうから何が食べられない、△△ちゃんは何を食べたらいけない、という理解が進みます。その相互理解や絆は小学校でも続いていきますよ。こどもたちってすごいですよね」


私は、息子のそばにいるおともだち、まだ出会ってもない未来の息子に関わるひとたちさえ疑っていた。
いつからそんな大人になったんだろう、、
自分の愚かさとこどもたちの純粋な友情に目に涙が出そうになりながら、
こどもたちの世界を教えてくれた栄養士の先生にお礼を告げた。

私は無意識に
「この言葉の裏には何があるんだろう?きっと何か企んでいるに違いない。」
「騙されないぞ」「傷つかないぞ」と躍起になって疑ってかかる大人になっていた。

昨今の物騒な事件を背景に
知らない大人に挨拶をしないよう指導する小学校もあると聞く。

息子には、誰かを信じることのできる人であってほしい。信じることのできる人たちと関係を築いてほしい。

息子はこの世界に生まれてまだ2年。
これから先、人間関係の摩擦や仲間の裏切り、誰かの一言でとんでもなく嫌な思いをすることもあるだろう。
それでも、信じて大丈夫と言える大人、
そしてこどもたちが信頼できる社会を構成する一員でいたい。

まずは大人である私が
こどもたち、こどもたちを取り巻く世界を信じよう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?