私ってすごいと一回も思えた事が無い

というある女の子が、どうしたらいいですか？ってきいてきた話を思い出しました。

もちろん僕は僕自身のことをすごいって思ってます。だから変な話、昔から僕とお付き合いできた女性ってなんてラッキーなんだろうって思いますし、あなたで良かったって言ってもらえるようにがんばります。でも、これ反対の人もいるんですよね。ずいぶん前にある女性が悩みを打ち明けてきて、「彼氏が浮気をしてる不安が拭えない」って言うんです。

浮気を疑うということはその根拠となる彼の具体的な行動があるはずで、よくよくその彼氏がしている行動を聞くと彼女に対してとても優しくしてるだけなんですよ。マメに連絡するし。でも彼女側の根底にある思いこみが「こんなイケメンな男性がブスの私の事を好きであるはずがない」「この人にとって私は不足なんじゃないか？」という不安をずっと持っている。その不安の根底にあるのは自分に対する自信の無さなのですが、だからイケメンの彼から優しくされればされるほど「そんなわけない！（きっと他に本命がいるから私に優しくしているんだわ騙されないから）」となっている。僕だったら女性に優しくされちゃうとたとえ付き合ってなくても「この子、きっと僕の事好きなんだろうなぁ」って思いこむわけですから、全く真逆ですよね(笑)この話を嫁にしたら、嫁も「私と付き合ってる男性はなんて恵まれてるんだろう」って思うタイプらしくて(笑)、お互いに「わたしの配偶者になれて運が良かったね」って思いあってる夫婦だということがわかってなんか微笑ましかったんですが。で、話を元に戻すと、僕が毎回の研修であるワークで自分と向き合った後で必ずみんなに聞く質問があって

「あなたは自分に自信がありますか？」

という質問です。そうすると9割以上の人が自信が無いに手を挙げます。多い時は全員自信が無いに手を挙げます。確かに日本の文化的に「私、自分に自信があります！」って言ってる人ってちょっと謙虚さが無いというかもっとへりくだれよって言われるようなところがあって。「自信がない」と言ってる方がメリットが大きい面もあるんですが自分に自信が無いを選択してる人があまりに多い。僕の経験上特に若い人の傾向だと思います。で、信じられないのが、事業の中で業績を出していたり、トップインストラクターとしてみんなから憧れている人も「自信が無い」って手を挙げるんです。

自信が無い理由を明確にしていくと、そのパターンがだんだんとわかってきます。一つは完璧主義。先ほどのトップインストラクターとか、仕事ができる人に多いです。「自分が納得できる成果を今出せていないから」と言います。理想が高いのです。もちろん理想が高いのはとても良い事なんです。でも、その理想を実現できていない自分を責めている。完璧主義は自分の足りないところに焦点をあて続けますからエネルギーを消耗します。でもそういう人に改めて考えてもらいます「高い理想を掲げているという事はその理想になれると自分を信じているってことでしょう？本当に自信のない人はその理想をかかげることができるだろうか？」そう。多くの人が勘違いしているのですが自信とは結果ではなく原因です。なにか成功体験があるから結果として自信がつくのではなく、自信を持って始めるから行動ができて成功体験がができるんです。

あとは、過去のトラウマに捉われているパターン「ディズニーのダンサーになりたかったけどなれなかった」「成功体験が無いから自信が無い的な」結果なんてどうだっていいじゃないか。ダンサーに成りたかった時、どんな努力をしたの？って聞くと、かなり頑張ってる。「なんでがんばれたのか？それは自分を信じていたからじゃないの？」って聞くと、ようやくその頑張っていた時の自分を認められて自分を受け容れて「そうか。私自信があったんだ」と目が覚める事が多いです。

私の研修の大きなゴールは受講した全員の自信、自己受容感を上げるということですし、コーチの仕事はそこにあります。自身が無いと良い仕事できませんし、自信が無いと嫉妬したり比較したり人生に余計なエネルギーを使いますから。

で、自分ってすごいって一度も思えないと言ってる女の子は本当にそう思ってるのかな？ってのと、自分の凄さをただ忘れちゃってるんですよね。どれだけ凄いかっていうと。あなたは忘れているかもしれないが・・・

「あなたは昔たった一匹のオタマジャクシだった。多くのライバルはティッシュにくるまれて死ぬ運命を辿っているのに、あなただけは母なる暗い海を泳ぐ幸運に恵まれ、何億匹というライバルがいたのに、あなただけがたどり着いた。何億分の一の選ばれし成功者でありサバイバー。」

卵子にたどり着いた後も、細胞分裂の過程で違う性別、姿かたちになる確率もあったのに、その肉体、その性別、顔、表情、脳を選んだ。だから、みんなそれぞれそのままで美しいし、人生を生きてるだけで凄い。世界に一つだけの花なの。（SMAPまた復活してくれないかな。コロナきっかけで。）今回自分が病気をしてみてわかりますが、病気が無く健康であるというだけでも、本当に凄いことです。凄いって凄いことをしなくてもありのままの奇跡を受け容れることなのかもしれないなあ。

退院が伸びました。今晩もまた病室で自分の命と向き合ってる他の患者さんと共に寝ます。これもまた得難い経験です。