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心ゆくまでシュノーケる日

シュノーケリングはいがらっしがダンスより好きな数少ないものの一つ。
近くまで行く用事があったので、出がけにリュックにシュノーケルとゴーグル投げ入れて、今年初のひと泳ぎ。

ゴーグルして水面に顔をつけると、たったそれだけのことなのに、別世界。地球上の海と陸の割合は7:3というから、ゴーグルして水面に顔をつけただけで、行動範囲の自由度が理論上は2倍以上に!地球のどこまでもいけるはず。

実際は、青いブイの手前までですけどね。

どこにいても帰属感が薄いいがらっしにとって、海中は特別な場所です。
印象派の画家が好みそうな小さ色の重なりがどこまでもどこまでも深く続いている。
水温は斑に暖かかったり冷たかったり、規則性が全く感じられない。出会ってから、知る。
自分が立てる水の音もとおくに聞こえる。
しずかなしずかな魚の一群れ。不思議なくらい受け入れられている感覚がある。ときには同行さえさせてくれる。向こうも気づいていないわけじゃない。でも、何しないし、私もなにもしない。ただ近くに在るだけ。私はいまヒトじゃないし、ましていがらっしでもない。
気づくと、あんなにいた魚が一つもいない。また群れを探すでもなく、ただ、なめらかにおよぎつづける。

水面から顔を出すと、ああ、こんなになじみのある場所なのだ、と陸上の世界がかえって幻のよう。頻繁に歩く砂浜から、たかだか20-30メートルしか離れていないのだ。

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