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FGO2部7章が始まる前にメソアメリカを予習する③
メソアメリカ予習3日目。
今日は神話について調べた。
今までのストーリー展開的にまず間違いなくメソアメリカの神様1柱くらい新規登場するだろうと思われるので、今日の内容が大本命です。
しかしながら、昨日一昨日と見た通り、メソアメリカの文明は複数あって、それぞれ関連してなかったりしていなかったりとなかなか複雑。
一から全部さらってたらキリがなさそう。
ということで、7章の舞台予想をして、そこを中心にひたすら検索をかける作戦を決行しました。
先日公開されたFGO第2部第7章のタイトルは、『Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン 惑星を統べるもの』
まず『黄金樹海紀行』について。
樹海はともかく、メソアメリカで黄金が取れるのか! と思って軽く検索をかけてみましたが、あまり出てきませんでした。
現在のカリフォルニアのあたりでは、1870年ごろに「ゴールドラッシュ」が起こりたくさん金が採掘されていますが、メソポタミアからは北上しすぎですし。
反対に南に下ると、コロンビアのあたりに黄金郷「エル・ドラド」の伝説がありました。
一瞬ドレイク船長の啖呵が思い浮かびましたが、あれは「エル・ドラゴ(恐ろしいドラゴンor悪魔)」らしい。
とはいえスペイン語であることには変わりなく、スペインがアメリカ大陸に接触して以降広まった噂話だそうです。
実際、コロンビアには黄金郷と呼べるほどの採掘量はありませんが、特殊な金加工の技術があったそうで、それに尾鰭がついて広まってしまったよう。
ついでにシナモンも大量に取れるとかいう噂まで加わって、それに釣られて探検にやってきたスペイン人たちと現地民との間でこれまた血を見る争いがあったとかなかったとか。この頃のスペイン碌な事しないな……(小声)
コロンビアならギリメソアメリカのうちと言えないこともないかもしれないけど、これで時代を絞るのは難しそう。
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ということで、次は『ナウイ・ミクトラン』について。
「ナウイ」で調べたら「ナウい」しか出てこなかった。死語だね。
そして「ミクトラン」で調べると遂に! それっぽいのがヒット!
ミクトランはアステカ神話の冥府の最奥の名前でした。
アステカ神話における冥界は、地下9層構造になっており、その最下層を指して「ミクトラン」と呼ぶらしい。
7章の舞台がアステカである可能性が一気に上がりました。
そこで、とりあえずアステカ神話を予習しましょう。
まず大前提を述べておくと、アステカ神話はギリシャ神話やインド神話と同じく神様が多数登場します。
いろんなものに神様が宿っている、日本神話ともちょっと似ている。
ケツァルコアトルもそのうちの1柱ですね。
そして、アステカ神話の中心は太陽崇拝です。
神話で1番大事なところの一つ、創世神話。
アステカの創世神話では、世界は4度滅び5度生まれています。
まず、創造神オメテオトルが4柱の神様を生みます。
黒きテスカトリポカ、シペ・トテック(赤きテスカトリポカ)、ケツァルコアトル、ウィツィロポチトリの4柱です。
いやもうこの時点でなんのこっちゃって感じ。テスカトリポカ2人いるし。
テスカトリポカという神様はアステカ神話ではレギュラーメンバーで、ケツァルコアトルのライバルでもあるそうなのですが(ケツァルコアトルの幕間で言及されるそうですね? 弊カルデアにはいないのでしらんですけど)、東西南北を司る赤、青、白、黒の4柱のテスカトリポカが存在し全てまとめて「テスカトリポカ」なのだそうです。
そして、中でも「テスカトリポカ」と言うと黒のテスカトリポカを指すらしい。
エリザベートシリーズ全部まとめて「エリちゃん」で、「エリちゃん」って呼ぶとランサーのエリちゃんが出てくる、みたいなもんだと理解しました。
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そして、シペ・トテックは穀物を司る神様で、東を司る赤のテスカトリポカと同一視されることもある、と言うことらしいです。
まあ、神様の細かいプロフィールは置いておいて。
4柱の神様が誕生した後、まず(黒の)テスカトリポカが最初の世界を運営します。
この世界を「第一の太陽」或いは「4のジャガー(ナウイ・オセロトル)」と言います。
こんなところで「ナウイ」が出てくるとは……。
「ナウイ」はアステカの言葉で「4」を表すそうです。
つまり、「ナウイ・ミクトラン」は「4つのミクトラン」。
いや、冥界の最奥が4つってどう言うこと……?
話がまた脱線した。
第一の太陽は巨人が支配し、テスカトリポカが運営する世界でした。
しかし、ある日テスカトリポカはケツァルコアトルに海へ蹴り落とされてしまいます。
話が突拍子すぎる……これにはテスカトリポカも激おこ。
テスカトリポカはジャガーに姿を変え、巨人らもろとも世界を食い尽くしてしまい、滅亡しました。
テスカトリポカが主宰の座を降りた後、第二の太陽「4の風(ナウイ・エヘカトル)」をケツァルコアトルが担当します。
しかし、テスカトリポカが第一の太陽の時の仕返しとして、ケツァルコアトルを蹴落とします。
ケツァルコアトルは風の神ですので、大風が吹き荒れ、世界は滅亡してしまいます。
一部の人間は猿となって生き残りました。
第3の太陽「4の雨(ナウイ・キアウィトル)を支配するのは、雷雨の神トラロックです。
この世界では雨乞いのために生贄の儀式が頻繁に行われました。
平和の神でもあるケツァルコアトルは人身御供が許せず、火の雨を降らせて世界を滅ぼします。
いや過激すぎる。
神々が咄嗟の判断で人間を犬や七面鳥、蝶などに変えて助けたそうです。
第4の太陽「4の水(ナウイ・アトル)」では、水の女神チャルチウトリクエが支配しました。
しかし、ここでも喧嘩が勃発し、テスカトリポカが引き起こした大洪水により、世界は水没し、人間は魚となって生き延びます。
その後、このままではマズイと漸く気づいたのかなんなのかはわかりませんが、太陽神トナティウが支配する第5の太陽「4の動き(ナウイ・オーイン)」にてテスカトリポカとケツァルコアトルは謎のタッグを組み、怪物トラルテクトリに戦いを挑みます。
2人は蛇に変身してトラルテクトリを襲い、その体を引き裂きました。
トラルテクトリの上半身は大地に、下半身は天空と星になりました。
ここ、なんで上半身が地で下半身が天なのか、ちょっと謎ですね……?
その後、ケツァルコアトルは冥界を下り、最下層ミクトランへと向かいます。
ここで改めてミクトランの説明です。ミクトラン、次のストーリーで重要そうなので、念を入れましょう。
ミクトランは冥界ではありますが、地獄ではありません。この辺り、メソポタミアの冥界と同じですね。
まあ、メソアメリカ、特にアステカ文明が栄えたあたりの冥界は、あの美しく神秘的なセノーテですから、「悪人が行く場所」というイメージは湧きませんね。
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生前の行いの善悪を問わず、死者は皆冥界を4年かけて下り、ミクトランへと向かいます。
4年ってめっちゃ時間かけるやん……とお思いでしょうが、死神ショロトルが手助けをしてくれるそうです。ビギナーズラックですね。
そして、ミクトランでは、冥府の王ミクトランテクートリと王妃ミクトランシワトルがお出迎えしてくれて、死者の魂はそこで王に仕えながら暮らす、と言う感じです。
ミクトランテクートリ、新キャラとして登場しそう……と思ってみたり。
で、話を戻しますが、冥界に降りたケツァルコアトルは、第4の太陽で死んだ人間の骨を持ち帰ろうとしますが、「勝手に持って行くんじゃねえ!」と冥府の王ミクトランテクートリに邪魔されます。
そして、ミクトランテクートリに、「法螺貝を吹きながら王座を4周したら譲ってやる」と言われます。
それどんないじめ? って感じですね。
しかもその法螺貝、穴が空いていない。マジでただの法螺貝。
しかし、ケツァルコアトルはそれを成し遂げます。なんでも、法螺貝の中に蜜蜂が入って音を出したらしい。
いやそれ無茶やろ……っていう思いと、ケツァルコアトルは蜜蜂も操れるのか……と言う謎の感動。
そうしてケツァルコアトルは骨を持ち帰りますが、やはり無理があったようで、ミクトランテクートリの手下たちに追い回されます。
ケツァルコアトルは自分の分身を作って追手を撒きますが、道中うっかり落とし穴に嵌り、持ち帰った骨を砕いてしまいます。
その後、持ち帰られた骨に神々が血を振りかけたことで、人間が誕生します。
人間の大きさや体格がバラバラなのは、落とし穴で砕いた時にサイズがバラバラになった名残なのだとか。
そんなこんなで第五の太陽は現在も続いていますが、この世界も将来は地震で滅亡し、闇夜と星の化身ツィツィミメに喰われると考えられています。
……と、今日はこの辺りまで。
建国神話や太陽と月の創生神話も調べたので書きたかったのですが、思いのほか長くなってしまったので割愛。
まあ、1番ストーリーで登場する可能性が高いのはこの創世神話なので、良しとします。
しかしこうして見ると、アステカ神話では4という数字に何か特別な意味を込めているような気がしますね。
日本では死を連想させる数字ですが、ひょっとしてラッキー7みたいな数字なのでしょうか……。
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