見出し画像

【驚きの続報!】国は申請を「保留」「都は早急に算出を見直す」石神井川上流地下調節池について(4/9読売新聞)

石神井川上流地下調節池についての続報です。
4月9日、読売新聞の報道がありました。

地下調節池 補助金保留
国交省「国の申請 数値不適当」

なんと・・・!記事によると、国交省は石神井川上流地下調節池について、都からの補助金申請の採択を「保留」にし、そのため「都は早急に算出を見直す」とのこと。

値上がりは、3月14日の予算特別委員会で私が指摘していました。その資材高騰分が反映されない過去の事業費に基づいて、都は国に補助金申請をしていたそうです。とんでもないですね。古いデータで国から500億円もらおうとするとは、ずうずうしいです。

コスト増は予算委員会でも指摘していました。昨年から資材高騰で84億円値上がりし、令和6年度予算は1073億円に。単純に、コスト1073億円、便益1154億円とすると、B/Cは「1.07」です。既に1ギリギリです。

報道を受けて、東京都に確認すると、整備計画策定専門家委員会に再度算出しなおしたB/Cについて、意見を聴く必要があるとのことです。具体的には、1073億円のうち設計費用13億円を除いた1060億円を各年度ごとに費用を分配し、かつそれぞれに対して現在価値化をする必要があるとのことです。大変な作業です。
ちなみに、設計費用も昨年10億円から令和6年度には13億円に上がっています。

現時点(4月12日)では、今後、いつ専門家会議にかけるのか、予定通りに工事が進められるかは見通せない状況と都から聞いています。

いずれにせよ、私が予算特別委員会で特に指摘したのは、便益(B)ですが、ひとまず、Cについて国交省から補助採択「保留」となりました。
整備計画専門家委員会においては、国交省マニュアルに反しかつ他県はやってない方法で算出した、Bについても精査されることを期待します。

まずは、私の予算特別委員会での質疑がきっかけで石神井川上流地下調節池事業のB/Cが見直されることになり、とても嬉しいです。質疑をして、都が是正に向けて動くことになりました。
「保留」と知ったときは質疑の影響の大きさに正直手が震えましたが、都議の質疑の重要性を認識しました。
1000億円の事業あまりにも巨額すぎて想像がつきませんが、当たり前ですが、正しい被害試算に基づいて、費用対効果を算出すべきです。

整備計画専門家委員会でも「事業の優先順位はB/C」と指摘されています(議事概要)。
必要性に乏しい事業なら、コンクリートではなく、ゼネコンではなく、他にもっと有効で都民の福祉につながる施策に予算を投入すべきです。

今後の進捗も注視します。

令和6年4月9日読売新聞(地域版)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?