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大きすぎた空間

武藤敬司引退興行「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST” LOVE ~HOLD OUT~」が東京ドームで開催されて、丸一年が経過した。

NOAHが、武藤の引退興行として東京ドーム大会を開催することを発表した時は驚いたとしか言いようがなかった。いくらCyberFight体制になったとはいえ、東京ドームという会場は団体として相当なパワーを必要とされる。NOAHだけでなく、DDT、東京女子プロレスが協力したとしても、まだまだパワーが足りないと考えていたからだった。

最終的には新日本プロレス、全日本プロレスに協力を得たのだが、それはNOAHのためでなく、武藤敬司の引退だったからで、新日本プロレスでデビューし、一時は全日本プロレスの社長にもなった。まさしく武藤は団体の枠を越えた平成プロレスの最後の大スター、その武藤が最後に所属したのがNOAHだったことから、改めてNOAHはとんでもない選手を所属にしてしまった。

ドームは大成功に終わったが、NOAHは今回ドームで開催することが出来たのは武藤のおかげであり、自力では出来ないとわかっていた。現在のNOAHにとって東京ドームは大きすぎる空間、そして武藤敬司はNOAHにとって大きすぎる存在であった。


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