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4年ぶりのタッグリーグ

2月24日、NOAH横浜ラジアントホール大会から「GLOBAL TAG LEAGUE」改め「Victory Challenge Tag League」が開幕する。NOAHで開催するタッグリーグは4年ぶりになる。

4年前に「グローバルタッグリーグ」が開催された時は、コロナ渦で緊急事態宣言が発令されたばかりで、各団体とも有観客興行が出来なかった。そんな時、真っ先に無観客大会を取り入れたのは、サイバーエージェントの傘下に入ったばかりのNOAHでNOAHアリーナという会場で公式戦を収録して、レッスルユニバースで配信された。優勝したのは大方の予想を覆してイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.とレネ・デュプリの外国人コンビ、翌日の配信でも丸藤正道&望月成晃組を破り、GHCタッグ王者となったが、日本での入国制限がかかった影響で二人は日本を離れざる得ず、王座を返上した。そんな状況が4年前のことになっているのだから、時の流れの早さを感じ、ひと昔になってしまった。

そして出場チームが発表された。

しかし、Xでの評判は目新しさがないと厳しいものだった。そんな時に8日の横浜ラジアント大会、第1試合で拳王と対戦した大和田侑が、直訴する形で拳王とタッグリーグに出場することになった。拳王はイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.に敗れてGHCヘビー級王座から転落したばかり、タッグリーグにも名前が入っておらず、今後のテーマをこれから見つけようとしたところで、大和田から直訴で出場を決めた。

大和田は現在、小澤大嗣がイギリス遠征に出てしまったことで、NOAHで残っている唯一の若手選手となったが、小澤が自分の自己主張でイギリス遠征を勝ち取ったことで、焦りを感じてもおかしくない、自分も自己主張しなければ、上にいけないと感じたはず。残された大和田にとって「Victory Challenge Tag League」は自己主張するチャンスで、もしだが、拳王がGHCヘビー級王座を持っていたら、同じくタッグリーグに名を連ねてなかった丸藤正道に直訴して出場していたと思う。

NOAHのコンセプトは「自由と信念」、創始者である三沢光晴が遺したものだが、代替わりしてもNOAHのコンセプトは変わらない、自己主張こそ自分を変え、団体の流れを変える。三沢が残した「自由と信念」はまだ生き続けている。

また若い選手が入ることで、「Victory Challenge Tag League」も活気づく、大和田の課題は、拳王の足手まといにならないように、いかに自分自身の限界を越えるか、大いに期待したい。


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