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大仁田厚はなぜ嫌われるのだろう

大仁田厚が藤波辰爾との対戦を要望した。

大仁田は昨年のFMW-Eで西村修と電流爆破マッチと対戦した際に、大仁田が「今度は藤波辰爾を連れてこい!」と呼びかけると、西村は「無我の総帥は藤波さんですから。あとはこれで乗るか乗らないかは本人次第」「私と藤波さんとの確執というのも終わったわけじゃない」と師弟の間には未だ大きな溝があると認めた上で「でも、もういいんじゃないですか。15年経った今。大仁田さんからのラブコールでもあるでしょうけど、私からのラブコールでもあるから。わだかまりを残して、また組みましょうよ」と西村を通じてラブコールを送っていたが、この時は藤波にとって西村存在自体がNGだったことから、完全黙殺されていた。

今度は大仁田自身が藤波自身ラブコールを送ったが、大仁田自身も藤波と直接会ったことで好感触があったと考えたのか、藤波自身がどう判断するかわからないといったところだろう。

大仁田厚がなぜ嫌われるか、引退を何度も繰り返している、アントニオ猪木のストロングスタイルと相反するもの、いろいろあるだろうが、引退を何度も繰り返していることに関しては、自分はしばらく休みたいんだろう、休んでからまた出てくるだろうとしか見ていない、そうしないとAWAの帝王だっがバーン・ガニアや大仁田の師匠であるテリー・ファンクも引退復帰を繰り返していることから、いちいちそんなことで腹を立てても仕方がない。

猪木はなぜ大仁田を嫌ったかというと「アイツは危険なんだ。大仁田のプロレスに勝ち負けは関係ねえんだから、終わってみれば会場は大仁田の世界になっている。自分から『オレは弱い』だの『強さを求めてない」って、最初から勝負論を必要としない人間としたら、新日本プロレスがやってきたことは否定されることになるだろう、試合に負けたって、あいつの世界は崩れることはない。だから大仁田の存在を消すのは不可能なんだよ」と自ら強さを求めていない大仁田とは相容れないものがある。しかし今のプロレスは世界観が広がったこともあり、デスマッチの世界観も大仁田だけのものではなくなったことから、猪木と相反するものがあってもいいのではと思う。

ただ人間・大仁田厚はどうなのか。自分は記念撮影してもらう時に「今はダメなんだよな…」と言いつつ、カメラを向けられるとカメラ目線で応じてもらうなど、面白い人だなと思っている

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