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ゴジラ-1.0級の破壊者

こういう記事を目にした。

昨年公開された「ゴジラ‐1.0」がアメリカアカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされただけでなく、日本アカデミー賞でも数部門ノミネートされたというのだ。

ゴジラ映画は基本的に子供向けと扱われ、アカデミー賞などは無縁かと思われていたが、世界中に認められたことで、ゴジラ映画のスタータスが一気に上がってしまった。

自分も昨年公開初日に見に行ったが、これまで見てきたゴジラ映画の中で、自然と涙がこぼれた映画はなかった。

現在モノクロ版も公開されているというから、PRではないけど、見に行って欲しいと思う。

さて、本題に入るが、昨日全日本プロレスの八王子大会で行われた三冠ヘビー級選手権、中嶋勝彦vs芦野祥太郎の三冠ヘビー級選手権は、中嶋が宮原健斗同様、腕固めでギブアップを奪い防衛に成功、次期挑戦者には斉藤レイが名乗りを挙げた。

試合を見て感じたことは、闘魂スタイルと名乗ってはいるが、基本的に腕固めをフィニッシュに加えるだけで、自分のスタイルを変えていない。

思い出したのは2020年1月、NOAH所属だった中嶋は、WRESTLE-1王者だった稲葉大樹の指名で王座に指名したが、稲葉を完膚なきまでに叩き潰して王座を奪取、ベルトまでこんなもの価値がないと言わんばかりに放り投げた。
この行為にベルトへの想いが強い芦野も挑戦したが、中嶋に敗れ、3月の大田区で社長だったカズ・ハヤシが自ら出陣し、中嶋を降してベルトをWRESTLE-1に取り戻したものの、対戦以前にWRESTLE-1の活動休止が決まっており、カズの王座奪取も無意味なものになってしまった。もしになるが、WRESTLE-1の活動休止していなければ、中嶋自身は団体を破壊することを続けていたと思う。

4年後にNOAHを退団した中嶋は全日本プロレスに乗り込み破壊を再開した、今の中嶋はまさしくゴジラ-1.0級の破壊者でもあるのだ。

ただ中嶋は破壊しているだけでない、「全日本プロレスの若手はどこの団体より素晴らしい、全日本プロレス、粗末に扱うなよ」と発言している通り、自分自身が組み、また対戦することで若手たちは面白い存在になると見ている。

中嶋は破壊はするが、破壊の後で何かが生み出される、若い世代にそれを期待しているのではないだろうか…

全日本プロレスの内紛劇など関係ないし、白覆面の黒幕も関係ない、自分自身がゴジラ‐1.0レベルの破壊者であることを楽しみ、そこから何かが生まれてくることを期待している。闘魂スタイルも白覆面はどう考えているかわからないが、全日本プロレスの面白くするために大いに利用させてもらっているだけ、それが中嶋の本音なのではないだろうか…

また面白いことに、全日本プロレスTVで解説していた、宮原健斗は中嶋の破壊ぶりに怒りもせず、楽しんで見ているのだ。中嶋と宮原は因縁の関係でもあり、敵対関係でもあるが、案外中嶋のやることに理解をしているのは宮原なのかもしれない。

しかし、東京スポーツの記事で

「このへんの人たちが入って来ると、いずれ食い潰されて、今のオーナーは続かないと思うね。お手上げになって、全日本を売り飛ばすんじゃないの? 売り飛ばすときになって、初めて全日本の看板の凄さがわかる。そうなると欲しいっていう人間が出てくるわけだから。あと2、3シリーズしたらそうなるんじゃないかと思うけどね。」

「内部はひどいらしいよ。レスラーはみんな一生懸命まじめにやって『何とか』って思ってるけど、なにか意見を言うと煙たがられるみたい。石川にしても、辞めざるを得ない状況に会社が持っていった。だから引き留めもしないし…。木原にしても、そのポジションを新しい人に入れ替えたいから、辞めるように仕向けた。2人とも追い出された感じ」。 

「契約期間だからイエスマンになってるけど、レスラーはイエスマンで納まる人間ばかりじゃないんでね。『なにか違うことをやってほしい』ってクーデターじゃないけど、年内になにか起きるんじゃないですか?」

相変わらず福田社長の身辺は騒がしいことになっており、またいつ波乱がおきるかどうかわからない状況になっている。この発言の真意はわからないが、福田社長も全日本プロレスの経営にかなり苦慮しているようだ。

全日本プロレスも4月にチャンピオンカーニバル、今年も代々木で大晦日興行の開催も決定している。平穏無事まで大晦日までたどり着けるかどうか…

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