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ギムレット

全日本プロレス「チャンピオンカーニバル2024」が開幕、メインイベントでは新三冠王者となった安齋勇馬が斉藤ジュンに苦戦を強いられながらも、相手を肩車して前方に叩きつける新技ギムレットを披露して3カウントを奪い、白星発進すれば、セミファイナルでは全日本プロレス入団初戦となった綾部蓮がこちらも新技・旋回式ラストシューティング(ファルコンアロー)ことデスルーレットを披露して、絶対エースだった宮原健斗を降すという大金星を挙げて白星発進した。

安齋はこれまでジャーマンスープレックスホールドをフィニッシュにしてきたが、ジャーマンスープレックスホールドをフィニッシュにするのは限界がある。それをキックアウトされるとどうなるのか、また奥の一手があるのかが課題となっていた。

NOAHの清宮海斗も、以前はタイガースープレックスホールドをフィニッシュにしてきたが、丸藤正道からそれをフィニッシュにするのは限界があると言われ、悩みに悩んできたが、武藤敬司からシャイニングウィザードを伝授されると、そこから派生して変型シャイニングウィザードを編み出し、また自身の憧れである三沢光晴も忘れないように変形タイガードライバーも編み出して、フィニッシュに加えた。

安齋の場合は誰かに言われたわけでなく、自分自身でジャーマンスープレックスホールドをフィニッシュにするのは限界があると考えた上で、オリジナルの新技のギムレットを編み出した。一つ大きなフィニッシュが出来ると技のレパートリーも増えて幅も広がる。中嶋勝彦戦では賛否が出るほど意見が飛び交ったが、安齋自身がそれを糧にしてクリアしようとしているのかもしれない。

セミで宮原に勝った綾部も全日本プロレスに入団したからに心機一転と言った通り、これまで生かし切れなかった身体を生かし切り、課題だったエルボーも重くなっていた。それに元三冠王者で絶対エースである宮原を破ったことで、全日本プロレスでは一気に急浮上を果たしたようだ。

開幕戦も次世代が台頭すると館内も一気に活気づいていた。安齋ら全日本プロレスの次世代は将来を担う逸材であり、大きな宝となっていくと思う。

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