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「WRESTLE MAGIC」という奇蹟

NOAH両国大会「WRESTLE MAGIC」が開催されたが、大会では数々の奇蹟、ドラマが見られた。

第3試合では熊野準が登場、熊野は秋山準ら退団した直後の2015年にデビューし、清宮海斗がデビューするまでは、NOAHただ一人の若手として奮闘したが、2020年に目の治療に専念するために無期限休養となり、その後は音沙汰がなかったが、その間に家族を設け、目の手術に踏み切っていた。
熊野の出番は僅かだったが、今回は1日限りの復帰で、本格的な復帰はこれからだという。しかし熊野の元気な姿を見せてくれればそれで満足、リング復帰を気長に待ちたいと思う。

そして第6試合では拳王が登場するが、対戦相手が決まってない、拳王本人は新日本プロレスのヤングライオンを希望していたが、嘉藤匠馬、村島克哉、ボルチン・オレッグの3人は新日本プロレス福岡大会のカードに入っていることから、誰と対するかと思ったら、スクリーンには「MONDAY MAGIC」で参戦をアピールしていた動物マスク、その動物マスクの正体も誰か取り沙汰され、中には中嶋勝彦を本命視する声もあったが、正体はDRAGON GATEのYAMATO、さすがの自分も拍子抜けしてしまうが、拳王もこれだけの相手を心の準備もしないまま臨むことになり、試合は一進一退の末、拳王がPFSで勝利も、一番拍子抜けしたのは心の準備もないままYAMATOと対戦した拳王本人かもしれない、

一方中嶋は最近の動画では白覆面の黒幕からかかってきた電話に出ず、スマホを川へ向けて投げた(マネをしてはいけない)ことで、関係が切れたことを匂わせているが、実際どうなのかはわかっていない。

セミファイナルのGHCタッグオープン・ザ・チャレンジには新日本プロレスの天山広吉、小島聡の天コジが登場する。

解説に入っていた武藤敬司は「普段、この二人はそんなに仲が良くないだろう」と暴露していたが、いざ組んでみると息の合ったコンビネーションを披露、近々映画「帰ってきたあぶない刑事」が公開されるが、天コジタッグはしばらく実現していなかったと思う、それでも息の合ったところを見せるところは、まさに「帰ってきた天コジタッグ」かもしれない、試合はジャック・モリスのシューティングスタープレスに小島が敗れたが、敗れてもなお天コジタッグ健在を見せつけた。

そしてメインのGHCヘビー級選手権、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.vs清宮海斗は、後半に強いワグナーと清宮のせめぎ合いとなり、一進一退の攻防が続いたが、最後でシャイニングウィザードのバリエーションを増やした清宮が抜き去り、GHCヘビー級王座を奪取し、NOAHにレベリオン(革命)を宣言した。


これまで清宮は2度王座を戴冠してきたが、成長過程でNOAHという看板を背負っているイメージが強かったが、最近の清宮は自分の感情をもろに出し、また余裕さえ見せるなど、大きな成長を遂げていた。

そんな清宮が「強くなりたいから」から「今のNOAHに何が足りない?俺が、NOAHをもう一度プロレス界のトップに持っていきます!NOAHって不器用な団体なんです。皆の期待に応えられないのが悔しくて。俺が全部変えていく。新しいNOAHを創っていきましょう!」とNOAHの将来を考えるようになった。確かにNOAHは丸藤正道がSNSで何を言っても悪人呼ばわりされるほど不器用な団体、けど、不器用でも良さがわかってくると面白くなる。そんなNOAHを自分自身がアイコンになってNOAHを変えたい、それを考えるようになった時点で、清宮が大きく成長を遂げた証でもあるのだ。

そんな清宮に拳王が共鳴して共闘することになった。これまで清宮と拳王は何度組んでは分かれてきたが、今度はNOAHを変える同士、対等な関係でNOAHのアイコンとして中心に立つことになる。

今回の「WRESTLE MAGIC」を奇蹟を見せると同時に、新生NOAHの第二章が終わり、第三章へのスタートとなった大会だった。またそれも「WRESTLE MAGIC」が見せた奇蹟かもしれない。

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